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猫になった
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「しかし逆位置は使わせたくないな……世界にかかる負担が大きいと聞く」
「運命の輪で運命をねじ曲げて、世界で適応するらしいんだけど、神の神子たる世界でも負担が相当らしい。しかもまだ子供なんだろう?」
「大人になってりゃ、逆位置のヤバさ分かるから使おうなんて思わねえよ」
レイリーはよいしょと立ち上がる。
「この話は、神殿のあの二人にも聞かせねぇとならねーだろ。ちょっと行ってくるわ」
「そうだな、悠里をどう匿うか考えねば。あと誰かこちらについてくれそう奴を……」
「星とか、審判とか太陽は?」
「面識ねーぞ!」
「僕達もないよー!」
つまりは、順位が低い者たちの下剋上。そしてその力は年端もいかない子供達を使う。
悪魔とか死神とか聞こえていたから、まあ……あまり良い大人の企みじゃないんだろう。
確かに一番強いのが一番弱くなったら、虐めるよなぁ……そいつらになんにもしてないのに、俺狙われるのやだなぁ。
「月も向こうだろうな」
「塔なんて考えるまでもねぇしな」
全員でため息をついている。つまり
「打開策はないってこと?」
「過去の事例を調べて見るが……私達は身を隠した方が良いな。悠里や私、レガリアにセライスなんかは良い的だ。女帝は……まあ良い。世界があまりに子供だ。何回も使えないだろうし、期間も短いかもしれん。それに賭けよう」
オーグさんが立ち上がる。しばらく身を隠すので、仕事を宰相さんに任せに行くんだと思う。
「俺はどうしたら良い?」
「そうだなぁ……しばらく隠れて過ごすから、外の空気でも吸っておく?」
睦月君がそういうので、なるほど!と納得した。
「天使ちゃんは私が守って上げますよ!」
「代わりに脱げっていうんだろ!やだよ!」
「そうだよ!どうして自分のお股を絵に描かれなきゃいけないの?!」
「芸術だから?」
「違う!絶対違う!」
大変な事態のはずなのにどこかのんびりしているのは、やっぱり全員猫だからかも知れない。
俺は中庭にでてうーん!と大きく伸びをした。油断すると頭の上から耳が、お尻から尻尾がぴょこんと出てしまう。
まあ、そんな事になってもこの世界では問題はない。たくさんの獣人が生活していて、特に猫の獣人は神様からの愛が大きいと言われていて、良い生活をしている者が多いんだって。
この王宮でもたくさんの猫耳達が働いている。可愛いよ!
中庭のベンチに腰掛けて、これからどうなるのかなぁ?とぼーっとしていると、知らない人に声をかけられた。
「魔術師殿、こんにちは。良い日向ぼっこ日和ですね」
「あ、そうですね、こんにちは」
初めて会う人だったが、人好きのする笑顔でにこっと、笑われたので俺も笑い返した。
「運命の輪で運命をねじ曲げて、世界で適応するらしいんだけど、神の神子たる世界でも負担が相当らしい。しかもまだ子供なんだろう?」
「大人になってりゃ、逆位置のヤバさ分かるから使おうなんて思わねえよ」
レイリーはよいしょと立ち上がる。
「この話は、神殿のあの二人にも聞かせねぇとならねーだろ。ちょっと行ってくるわ」
「そうだな、悠里をどう匿うか考えねば。あと誰かこちらについてくれそう奴を……」
「星とか、審判とか太陽は?」
「面識ねーぞ!」
「僕達もないよー!」
つまりは、順位が低い者たちの下剋上。そしてその力は年端もいかない子供達を使う。
悪魔とか死神とか聞こえていたから、まあ……あまり良い大人の企みじゃないんだろう。
確かに一番強いのが一番弱くなったら、虐めるよなぁ……そいつらになんにもしてないのに、俺狙われるのやだなぁ。
「月も向こうだろうな」
「塔なんて考えるまでもねぇしな」
全員でため息をついている。つまり
「打開策はないってこと?」
「過去の事例を調べて見るが……私達は身を隠した方が良いな。悠里や私、レガリアにセライスなんかは良い的だ。女帝は……まあ良い。世界があまりに子供だ。何回も使えないだろうし、期間も短いかもしれん。それに賭けよう」
オーグさんが立ち上がる。しばらく身を隠すので、仕事を宰相さんに任せに行くんだと思う。
「俺はどうしたら良い?」
「そうだなぁ……しばらく隠れて過ごすから、外の空気でも吸っておく?」
睦月君がそういうので、なるほど!と納得した。
「天使ちゃんは私が守って上げますよ!」
「代わりに脱げっていうんだろ!やだよ!」
「そうだよ!どうして自分のお股を絵に描かれなきゃいけないの?!」
「芸術だから?」
「違う!絶対違う!」
大変な事態のはずなのにどこかのんびりしているのは、やっぱり全員猫だからかも知れない。
俺は中庭にでてうーん!と大きく伸びをした。油断すると頭の上から耳が、お尻から尻尾がぴょこんと出てしまう。
まあ、そんな事になってもこの世界では問題はない。たくさんの獣人が生活していて、特に猫の獣人は神様からの愛が大きいと言われていて、良い生活をしている者が多いんだって。
この王宮でもたくさんの猫耳達が働いている。可愛いよ!
中庭のベンチに腰掛けて、これからどうなるのかなぁ?とぼーっとしていると、知らない人に声をかけられた。
「魔術師殿、こんにちは。良い日向ぼっこ日和ですね」
「あ、そうですね、こんにちは」
初めて会う人だったが、人好きのする笑顔でにこっと、笑われたので俺も笑い返した。
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