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猫になった

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「らめぇ…抜いてぇ…おーぐさん…っ」

「ふふ、良いんでしょう?食いついて来てますよ。本当にユウリのココは素直で可愛い」

 誰の体液かわからないものでぐちゃぐちゃになった寝具は全て取り替えられ、新しいものになったベッドの上で、俺は啼き続けている。

「次、俺ぇ。早くイケよ、オーグ」

 膨れっ面で睦月君が待っている。

「あのっあのっ…いつまで、いつまで、やるん…ですかぁ…!」

 オーグさんを深い所まで導き込んで、もうイく寸前の俺は息も絶え絶えで尋ねる。
 優しく笑ったオーグさんは、俺の耳を軽く噛みながら

「ユウリが俺たちのどちらをつがいにするか決めるまで」

 と、中に精を放つ。

「あっ!あーーーーっ!」

 ソレが気持ち良くて、俺もイってしまう。絶頂の余韻が収まるか収まらないかのうちにずるりと引き抜かれ

「行くよーもっと気持ちよくなろうね!悠里さん!」

 睦月君が入ってくる。

「らめぇ…まだ、イってるのぉっ!」

 気持ち良すぎて頭が痛くぽーっとなっている。睦月君は無限の体力でガンガン突いてくるし、オーグさんは凄いテクニックであっという間イかされる。
 俺の尻穴も、壊れることも、休む事もなく、2人を包み込んで、満足させている。なかなか社畜根性の据わった良い孔と言えるだろう。

「あんっあんっ!」

 睦月君に奥まで突っ込まれながら、彼の頭の上で楽しそうにしている耳をみる。くるりと丸く先端が黒い耳がついていて、ぴこぴこと動いていた。

「悠里さーん?何考えてるのぉ?」

「む、睦月君の耳…見てたぁ…虎、なんだよ…ね?」

「そうだよ、俺は種族が虎、階級クラスストレングス

 ぱしーん、と長い虎縞の尻尾を打ち付ける。

「俺とのセックスの最中によそ見する、悪い悠里さんにお仕置きしたーい」

「やめてぇ、睦月くぅん…!」

「イったら、次は私だからな、早くしろ睦月」

 側で順番待ちをしているオーグさんが階級クラス皇帝エンペラーで種族は白獅子。頭の上に白い耳があって細い尻尾の先にふさふさの毛がついている。
 そして俺は種族が猫で階級クラス魔術師マジシャン

「ど、どしてぇ…どして、俺だけ、小さいのぉーーー!」

「可愛いから?」

「可愛いからだろうか?」

 睦月君とオーグさんはほぼ声を揃えて言った。

「俺は可愛くないです…!」

「可愛いよ?今日も俺たちの下でにゃーにゃー可愛く啼いてるじゃないか」

 腰を掴まれたまま、パァンと強く打ち付けられ、言葉通りに

「にゃあんっ!」

 背中をのけ反らせて高い声で啼いてしまう。

「ど、どしてぇ…にゃぁっあっ!ああん、あーっ」

「わわっ!悠里さんっ締まるっイイけどっでちまうよっ悠里さんっっ!」

「あんっあんっ!む、つきぃ…くぅんん…っふ、深いぃいっイくぅっ!」

 きゅんきゅんと睦月君に絡みついて、締め上げる。お、俺はこんな事できる人間じゃなかったのに、今は男のモノを咥え込んで気持ち良くなっている。ああっもう……!

「ゆ、ゆうり…さぁんっ!」

「にゃあああーんっ」

 腹の奥に熱い精液が大量に注ぎ込まれる。マーキングなのだと言って、睦月君もオーグさんも必ず中出しする。
 でもそれが気持ち良くて気持ち良くて、記憶が飛ぶくらいくせになっている。

「あ…あ…んん、イイ…」

 びくびくと睦月君に抱きつきながら、絶頂する。はぁ…すごい…。

「次は私の番だな……ちっ!誰か来たな、睦月の客だ」 



「んぁあーっもう、良い気分が台無しだっ」

 ぬぽっと弛緩した体から引き抜かれた。

「っにゃあ…ん」

 それだけでも、軽くイきそうになってしまう。力が抜けてふにゃふにゃな俺を睦月君は抱き上げてオーグさんに手渡した。

「ユウリは本当に可愛いよ」

「ぅにゃ…」

 ベッドから上掛けを剥がし、俺をくるんと包み込む。

「君の姿を俺たち以外に見せたくないんだ」

「おーぐさん…?」

 まだふわふわと快感に酔っている俺にチュッとキスを落としてくる。睦月君が怠そうにパンツをはいた時、ちょうど扉がノックされる。

「ったく、どーぞぉ、どうせレイリーだろ」

 ガチャリと開き、文官らしき人が申し訳なさそうな顔をしながら、そうですと答える。

「つがい選定の儀の中誠に申し訳ないのでさが、丘に戦車チャリオット殿が現れ、睦月様を御指名でございます…」

「あんの馬鹿!ホント空気読めねー!」

 バリバリと頭をかきながら、睦月君は心底嫌そうに顔をしかめた。

「どうする?睦月。私としては城に残ってこのままユウリ殿と……」

「駄目に決まってんだろ!俺の居ない間に悠里さんが、絆されちゃう!」

「うにゃぁん…」

 かーーー!可愛いかよっ!悠里さんっ!睦月君はたまに訳がわからない。

「外に連れ出せば間違いなく戦車チャリオットにバレるぞ?これ以上ライバルは増やしたくない」

 オーグさんは少し冷たい手で、俺の頬を撫でた。なんだろう気持ち良い。猫に転身したので、性格や習性が人より、猫になっているんだそうだ。
 だから、複数人と寝てもそんなもんだと思うんだってさ。

「レイリーはアホだから、悠里さんは絶対選ばない!でも、悠里さんがレイリーに抱かれるのかと思うと、ぶっ殺したくなるっ!」

 あーーーっと睦月君は更に髪を掻き毟る。

「つがいが決まるまでは、誰でも望んで良いと決まっているからな…やはり、睦月1人で行け」

「おーぐさん……俺、外行ってみたい…」

 腕の中で大人しく丸まっていたが、俺はそっと声を出してみた。何せ良く分からないまま、ずーっと部屋の中で2人に囲まれていたから、ここがどんなところか丸でわからないのだ。

 睦月君もオーグさんも心底嫌そうな顔をしたが

「くっ…っうううっゆ、悠里さんがっの、望むのならぁっ!ああーーー!でもやっぱりつがいが決まるまでくらいは外に出したくなかったぁぁーーー!」

「ユウリ…外はケダモノがいっぱいだ……そんな所に可愛いお前を連れて行きたくない…わ、私のつがいになってくれるなら、私の国の中ならどこでも連れて行って上げるよ」

「オーグっ抜け駆けかっ!俺のつがいになってよ!悠里さぁん!俺が守ってあげるから!絶対絶対大事にするからーー!」

「睦月殿ーー!戦車チャリオット殿がーーー!」

「ぐわーーーー!全部アイツのせいだーーー!レイリー殺すううう!」

 があぁああ!っと虎らしく咆えた睦月君の声に文官さんは目を回して倒れてしまった。
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