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23 一人で出来るもん*
しおりを挟む「ん……は、師匠ぉ……」
馬鹿だなぁとは思うんだけれど、大きな姿見に映った映像があまりにエロくてエロくて鼻血が出そうだった。だから、つい、だ!つい。
「ホント、師匠の体ってエロい……んっ」
まさか鏡に映った自分の姿をオカズに一人エッチに励む日が来ようとは夢にも思わなかった。
「あっ! はぁ……こんな姿、絶対誰にも見せられない……っあんっ!深いぃ……」
凛莉師匠のガードが固いのはこんな姿絶対誰にも見せたくないから、徹底的にサファイア君以下、全部の部下や何人いるか分からない信者っぽい奴等とかを遠ざけた。
「あっ、あっ! イ、イイっ、んっ!」
ぐっぽり太い物を根本まで咥え込んで鏡の前で股を開いてるなんて……。
「ん、んん、んーーーーっ!」
おまけに乳首まで弄りながら派手にのけ反って盛大にイった。乳首の開発も自分でしてたなんて……エッチな体なんだ!
そのエッチな体の中身が自分自身なんてあり得ないのに、目の前に広がっている。
「はあ……」
快感が去っていくと虚しい賢者タイムが訪れる。やってしまった、なんて事を、という後悔と……そして頭の隅に引っかかり続けてる言葉。
〈本物は良いよー凄く〉
凛莉師匠の言葉。きっと俺の体で真島とイチャイチャやりまくってるんだろうか?凄く良いとかいうことを!?
「生……」
どうしよう……俺もオモチャじゃなくて誰かとイチャイチャしてみたいなんて思ってしまったのが良くなかったのか、なんなのか。
「凛莉師匠、今日は極会議の日です。衣装を用意しておきました」
「前と少し違う気がするんだけど?」
「先月のは俺達で美味しくいただいておきました!」
俺の服は食べ物じゃないです。
サファイア君の仕立ては中々で凛莉師匠のカッコいい所を全面に押し出して肌が出ていないのに物凄くエロエロい服になっていた。
そして絶対に全身黒で固めてくる。確かに黒い色の服は一番似合う。真っ黒な佇まいの中に、真っ赤な目が唯ならぬ雰囲気を後押ししてカッコいいし、人を寄せ付けない。
「……」
「た、堪らんです! 凛莉師匠ぉ!」
カッコ良さで統一された服なんだがインナーはとても薄くて腹筋の筋まではっきり見えるがまったく透けていない。筋肉の筋まで見えるくらいだから当然乳首もはっきり分かるほど薄い。なんなら乳輪の盛り上がりまで分かりそうだ。
そしてそんな乳首を隠す為なのか?と思うくらい肩からケープが垂れているが、体の動きで見たり見えなかったり見えたり見えたりする……やだ、エロい!
普通は見えても良さそうなところが厚手の素材で隠されていて、何故こうした?と聞きたい作りになっている。
「すいませんがパンツは紐でお願いします! そうじゃないと下着の線が丸見えですんで!」
「……」
下着の線が丸見えになるようなズボンにしないで欲しいんだが?却下、と言って床に投げつけてサファイア君達を泣かせたいなとは思ったけれど。
「ああっ! 凛莉師匠、凄くエロいです!」
「……」
俺自身がなんかこのエッチな衣装を来た姿を見たいと思ってしまったのが敗因だ。着ちゃった、凄く似合うし……どエロい、何これ!よく分からない所にベルトあったりするし?!なに、何を拘束する気なの?!腕?足?太腿?!やだっ!犯罪?!
「では師匠、会議に向かいましょう」
「ああ、うん」
やり過ぎ感があるが会議には顔を出すしかない。大した言葉話さないのだけれど、各職の最強メンバーの顔を何日かに一回確認しようという意図で集められているからだ。
誰もが自分の機嫌一つでこの国を崩壊させられる程強いんだから、ある程度は仕方がない。
「良いんですか? 行けばアメジスト・アレインが待ってますよ」
「問題ない。議長を務めるフロウライトはもう居るだろう?」
「そう言えばそうですね」
俺の作戦はサファイア君も同意してくれた。王国だけじゃなく俺の盾にもなってくれよ?
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