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11 ぱぱっと赤い花
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定例会議はこれ以上の収穫はなく解散になる。この中に凛莉師匠の恋人がいるかもしれないし、いないかもしれない……恋人がいるならば向こうからアプローチがあるかと思ったがそれもなかった。アプローチがあったのはアメジストだけれど、あいつは違う。匂いと味が未経験のモノだったから恋人のはずがない……職業柄、凛莉師匠は人間の匂いと味に敏感で一度味わった物は全部記憶している。師匠の恋人であれば内臓の奥まで暴かれた仲。濃厚な絡みがない訳ないし、キスの200や300交わしているはずだ。でもあいつの匂いや味は蓄積された凛莉師匠のデータベースには入っていなかったから、キスされたのもアレが初めてだし、匂いの観点から考えるとあれだけ距離が近くなったのも今回が初めてだろう。
「し、師匠の恋人ってあのクソ竜騎士じゃないですよね!?」
「違う」
「良かったぁ~クソだけどあいつも極だから……始末できない悔しいっ。師匠、俺も極に上がりたいです」
「足りない」
「うわああああっ自分でも分かってますぅ」
極に上がるのは何もプレイヤーキャラだけじゃない。サファイア君のように闇暗殺者のNPCも上がったり上がれなかったりする訳で、このサファイア君はあと一歩実力が足りないといった所だ。
「もしかして俺ってことありません!? 師匠の恋人!」
「違う」
「ううーーっ」
おっぱいに触ったのが初めてとか言ってる奴が恋人の訳ないだろう。恋人ならこのぷるんとしたおっぱいを好きなように揉みしだいたりつまんだり舐めたり、挙句噛んじゃったりするかもしれない……やだ、エロい。
「しかし、師匠の恋人か……どんな野郎なんだろう」
「そうだな」
「え?」
「ん?」
「や、野郎、なんですか……?」
「ああ、そうらしい」
「もしかして、師匠……下?」
血の匂いがする。
「そうらしい」
「おぶっ!!」
「……」
サファイア君がぱっと血の花を咲かせた。鼻からだけど。というか暗殺者が隠れることができそうな場所のあちこちから赤い花が咲いている……何してるんだお前達。
「し、師匠が、師匠の処女がああああ……もう、駄目だ」
「……」
想像して鼻血を吹いて倒れるサファイア君達を放置して、俺は部屋に戻る。そういうところが極試験を受けさせられない所だぞ? でもまあ、俺もこの凛莉師匠がこの声で悩ましくエッチな声を上げることを想像するとちょっと、いやかなりクるものがある。は、早く師匠の恋人を探さなくちゃ……このまま欲求不満が解消されないと間違って恋人じゃないやつの誘いの乗ってしまいそうだ。
「し、師匠の恋人ってあのクソ竜騎士じゃないですよね!?」
「違う」
「良かったぁ~クソだけどあいつも極だから……始末できない悔しいっ。師匠、俺も極に上がりたいです」
「足りない」
「うわああああっ自分でも分かってますぅ」
極に上がるのは何もプレイヤーキャラだけじゃない。サファイア君のように闇暗殺者のNPCも上がったり上がれなかったりする訳で、このサファイア君はあと一歩実力が足りないといった所だ。
「もしかして俺ってことありません!? 師匠の恋人!」
「違う」
「ううーーっ」
おっぱいに触ったのが初めてとか言ってる奴が恋人の訳ないだろう。恋人ならこのぷるんとしたおっぱいを好きなように揉みしだいたりつまんだり舐めたり、挙句噛んじゃったりするかもしれない……やだ、エロい。
「しかし、師匠の恋人か……どんな野郎なんだろう」
「そうだな」
「え?」
「ん?」
「や、野郎、なんですか……?」
「ああ、そうらしい」
「もしかして、師匠……下?」
血の匂いがする。
「そうらしい」
「おぶっ!!」
「……」
サファイア君がぱっと血の花を咲かせた。鼻からだけど。というか暗殺者が隠れることができそうな場所のあちこちから赤い花が咲いている……何してるんだお前達。
「し、師匠が、師匠の処女がああああ……もう、駄目だ」
「……」
想像して鼻血を吹いて倒れるサファイア君達を放置して、俺は部屋に戻る。そういうところが極試験を受けさせられない所だぞ? でもまあ、俺もこの凛莉師匠がこの声で悩ましくエッチな声を上げることを想像するとちょっと、いやかなりクるものがある。は、早く師匠の恋人を探さなくちゃ……このまま欲求不満が解消されないと間違って恋人じゃないやつの誘いの乗ってしまいそうだ。
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