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番外編
8 体を鍛えよう3
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「右手にぃー見えますのがぁ~我々が毎度お世話になっているぅー9階ボスの……」
「グオオオォーーーーッ!」
「あ、リドリー。叫び声でダグラス様が気絶した。早く倒してしまえ」
「あ、はい。可憐だなぁ」
「?!やらんぞ!ダグラス様は私の物だ!絶対やらん!」
「大旦那様はいりませんよう~はい、サクッと。あ、小瓶が出ましたよ」
「良し、拾って次行くぞ」
「へーい」
「うーん……」
「そろそろ起きないと悪戯しちゃいますよ?ダグラス様」
「はっ?!」
目を覚ますと、馬車の中でガタゴト揺られておった……一体何が……。
「あ、夢か。夢であったのじゃな……」
ふう、恐ろしい夢であった。何度も何度も恐ろしいモンスターをリドリーが切り刻んで、殿下は笑いながらワシの尻を撫でておったわ……何という狂気めいた夢じゃ、恐ろしい。もう2度と見たくない。
「見てくださいよ!大旦那様!倒せば倒す程秘薬が出るんですよ!何ででしょうね!大旦那様、実はすんごい豪運の持ち主ではないのですか?!」
「ひゃ……」
リドリーがニコニコしながら、カラフルな瓶を上機嫌で見ている。その数パッと見ただけで20本以上ある。
「特に回りまくった若返りの秘薬なんて10本以上ありますよ!くーっ!これだけあればお屋敷を買えますね!」
「い、いや……もう、屋敷など、い、いらんが……」
あれ?夢じゃよね?
「んー?媚薬の数が足りないですね?殿下?もしかしてポケットに何本か仕舞ってません?」
「し、知らん。知らん、リドリー」
「殿下ぁ?」
「あ、り、リドリー!ボーナス、ボーナスな!」
「このリドリー、ボーナスの為であれば殿下の可愛いちょろまかしなど、見逃して差し上げましょう!」
「いや、見逃さんし!?」
危ない!なんて危険物を危険人物に持たせたんじゃ?!早う回収せねば!!
「酷い……!」
なんとポケットに4本も隠しておった!いつ使う気だったんじゃ?!わ、ワシが死んでしまう!!顔を覆って泣いたふりしてもワシは許しませんぞ!!
「まあでもレベルは上がったでしょう?500レベルくらいですかね」
「え……ワシ、何にもしてないんじゃが……?」
恐ろしくて殿下にしがみついていた……どころじゃない、気を失っておったのじゃが?!
「とても……可愛いらしかった……」
「い、言わんでくだされ!恥ずかしい!!」
うぎゃー!今度はワシが手で顔を隠す番じゃった。
「イチャイチャするなら、今晩ベッドの上でして下さいねー」
リドリーに呆れ顔をされてしもうた!!あのリドリーに!!物凄く悔しい!
「グオオオォーーーーッ!」
「あ、リドリー。叫び声でダグラス様が気絶した。早く倒してしまえ」
「あ、はい。可憐だなぁ」
「?!やらんぞ!ダグラス様は私の物だ!絶対やらん!」
「大旦那様はいりませんよう~はい、サクッと。あ、小瓶が出ましたよ」
「良し、拾って次行くぞ」
「へーい」
「うーん……」
「そろそろ起きないと悪戯しちゃいますよ?ダグラス様」
「はっ?!」
目を覚ますと、馬車の中でガタゴト揺られておった……一体何が……。
「あ、夢か。夢であったのじゃな……」
ふう、恐ろしい夢であった。何度も何度も恐ろしいモンスターをリドリーが切り刻んで、殿下は笑いながらワシの尻を撫でておったわ……何という狂気めいた夢じゃ、恐ろしい。もう2度と見たくない。
「見てくださいよ!大旦那様!倒せば倒す程秘薬が出るんですよ!何ででしょうね!大旦那様、実はすんごい豪運の持ち主ではないのですか?!」
「ひゃ……」
リドリーがニコニコしながら、カラフルな瓶を上機嫌で見ている。その数パッと見ただけで20本以上ある。
「特に回りまくった若返りの秘薬なんて10本以上ありますよ!くーっ!これだけあればお屋敷を買えますね!」
「い、いや……もう、屋敷など、い、いらんが……」
あれ?夢じゃよね?
「んー?媚薬の数が足りないですね?殿下?もしかしてポケットに何本か仕舞ってません?」
「し、知らん。知らん、リドリー」
「殿下ぁ?」
「あ、り、リドリー!ボーナス、ボーナスな!」
「このリドリー、ボーナスの為であれば殿下の可愛いちょろまかしなど、見逃して差し上げましょう!」
「いや、見逃さんし!?」
危ない!なんて危険物を危険人物に持たせたんじゃ?!早う回収せねば!!
「酷い……!」
なんとポケットに4本も隠しておった!いつ使う気だったんじゃ?!わ、ワシが死んでしまう!!顔を覆って泣いたふりしてもワシは許しませんぞ!!
「まあでもレベルは上がったでしょう?500レベルくらいですかね」
「え……ワシ、何にもしてないんじゃが……?」
恐ろしくて殿下にしがみついていた……どころじゃない、気を失っておったのじゃが?!
「とても……可愛いらしかった……」
「い、言わんでくだされ!恥ずかしい!!」
うぎゃー!今度はワシが手で顔を隠す番じゃった。
「イチャイチャするなら、今晩ベッドの上でして下さいねー」
リドリーに呆れ顔をされてしもうた!!あのリドリーに!!物凄く悔しい!
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