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番外編
6 体を鍛えよう
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「い、い……いくーーーあ、あああーーー!!」
ギリ、と爪が背中に食い込むのが分かる。ああ、なんて可愛らしい!汗ばんだ体が、ビクビクと震え、とても深く感じている事が分かる。ぎゅっと切なく締め付けられ、中にブチ撒けるとそれも気持ちよいのか小さく震える声が聞こえて……かくんと力が抜けた。
「あ……しまった!」
私の腹の下で、可愛い人が気を失っている。
「やりすぎた!ここまでするつもりじゃなかったのに……!」
存外長い手足をくったりと投げ出して無防備にベッドの上に転がる姿は、まだ挿ったままの私を煽るのに十分な艶やかさがある。
「……えーと……」
涙の滲んだ長いまつ毛を触ってみても起きる気配がない。最低だ、と思いつつも
「……もう一回失礼しますね」
答えは返ってこないが、あまりに気持ちいいねっとりしたその中にもう一度堪能させてもらった。
「あの……」
「何かお困りですか?セブスト殿下」
「あ、あのですね。ダスティン様」
「はい。お答えできることならなんでも」
私はダグラス様の目を盗んで、こっそりダスティン様に相談をしに来ていた。青い瞳が鋭すぎるサディーアの祖父にして夫のダスティン様ならきっとこの悩みに答えてくださるに違いない。
「あの……夜の営みの事なんですが……」
「ダグラスが先にへばって困っている、とかですかね?」
「何故お分かりに!?」
ダスティン様は1を聞いて10を知る賢者か!?なんでもお見通しと言う風にくいっと眼鏡を上げている。
「簡単ですよ、レベルです。セブスト殿下は確か4000も超えようというレベルでしょう?ダグラスのヤツは若い頃でも100以下でしたから。今でもその程度ではないですか?あいつは運動は全力で回避していましたから」
「110くらいまでは上がったとか言っていたような……」
「レベルが低いから体力がないんですよ。だから2.3発やれば気を失ってしまう……私だってレベルを上げたのに。何故サディーアはあんなに高レベルなんだ……全く」
ダスティン様の声は最後の方は小声で何かを言ったようだが、聞き取れなかった。しかし、そうか。レベルか!
「ありがとうございます!ダグラス様を連れてダンジョンを回りたいと思います!それであの……」
「構いませんよ、少し書類を減らして時間を取れるように致しましょう」
「ありがとうございます!」
こうして私はダグラス様をレベルアップのダンジョン探索へお誘いしたのだった。
「お断り致します」
「そう言わずに!レベルを上げていっぱいエッチしましょう!」
「重ねて!お断りッ致しますッ!!」
ダスラスさまはとても可愛らしく駄々を捏ねられる。ああなんて可愛い人なんだろう!今すぐ押し倒したいがここで我慢しなければ……私は助っ人を呼んであるのだ。
「リドリー」
「このリドリー、春の特別手当の為なら大旦那様を華麗に眠らせてみせましょう、ハイ!首トン!」
「リドリー!また裏切ったなぁああああ……」
断末魔と共にくったりと気絶したダグラス様を抱っこして、馬車に積み込み、私とリドリーは魔王のダンジョンへやってきた。よし、頑張るぞ!いっぱいエッチするために!
「このリドリー。特別手当の為なら殿下の薄汚い欲望にも手をお貸ししますよ!」
「その言い方はやめてくれ」
だが、真実はいつも一つ……!
ギリ、と爪が背中に食い込むのが分かる。ああ、なんて可愛らしい!汗ばんだ体が、ビクビクと震え、とても深く感じている事が分かる。ぎゅっと切なく締め付けられ、中にブチ撒けるとそれも気持ちよいのか小さく震える声が聞こえて……かくんと力が抜けた。
「あ……しまった!」
私の腹の下で、可愛い人が気を失っている。
「やりすぎた!ここまでするつもりじゃなかったのに……!」
存外長い手足をくったりと投げ出して無防備にベッドの上に転がる姿は、まだ挿ったままの私を煽るのに十分な艶やかさがある。
「……えーと……」
涙の滲んだ長いまつ毛を触ってみても起きる気配がない。最低だ、と思いつつも
「……もう一回失礼しますね」
答えは返ってこないが、あまりに気持ちいいねっとりしたその中にもう一度堪能させてもらった。
「あの……」
「何かお困りですか?セブスト殿下」
「あ、あのですね。ダスティン様」
「はい。お答えできることならなんでも」
私はダグラス様の目を盗んで、こっそりダスティン様に相談をしに来ていた。青い瞳が鋭すぎるサディーアの祖父にして夫のダスティン様ならきっとこの悩みに答えてくださるに違いない。
「あの……夜の営みの事なんですが……」
「ダグラスが先にへばって困っている、とかですかね?」
「何故お分かりに!?」
ダスティン様は1を聞いて10を知る賢者か!?なんでもお見通しと言う風にくいっと眼鏡を上げている。
「簡単ですよ、レベルです。セブスト殿下は確か4000も超えようというレベルでしょう?ダグラスのヤツは若い頃でも100以下でしたから。今でもその程度ではないですか?あいつは運動は全力で回避していましたから」
「110くらいまでは上がったとか言っていたような……」
「レベルが低いから体力がないんですよ。だから2.3発やれば気を失ってしまう……私だってレベルを上げたのに。何故サディーアはあんなに高レベルなんだ……全く」
ダスティン様の声は最後の方は小声で何かを言ったようだが、聞き取れなかった。しかし、そうか。レベルか!
「ありがとうございます!ダグラス様を連れてダンジョンを回りたいと思います!それであの……」
「構いませんよ、少し書類を減らして時間を取れるように致しましょう」
「ありがとうございます!」
こうして私はダグラス様をレベルアップのダンジョン探索へお誘いしたのだった。
「お断り致します」
「そう言わずに!レベルを上げていっぱいエッチしましょう!」
「重ねて!お断りッ致しますッ!!」
ダスラスさまはとても可愛らしく駄々を捏ねられる。ああなんて可愛い人なんだろう!今すぐ押し倒したいがここで我慢しなければ……私は助っ人を呼んであるのだ。
「リドリー」
「このリドリー、春の特別手当の為なら大旦那様を華麗に眠らせてみせましょう、ハイ!首トン!」
「リドリー!また裏切ったなぁああああ……」
断末魔と共にくったりと気絶したダグラス様を抱っこして、馬車に積み込み、私とリドリーは魔王のダンジョンへやってきた。よし、頑張るぞ!いっぱいエッチするために!
「このリドリー。特別手当の為なら殿下の薄汚い欲望にも手をお貸ししますよ!」
「その言い方はやめてくれ」
だが、真実はいつも一つ……!
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