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57 ワシ、いまいち信用されてない*
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「も、もしや何か怪我をなされて隠していらっしゃる訳ではないでしょうね!?」
「そんなことありませんぞ、ワシはピンピンしております」
以前とは違って肉体年齢20歳ほどのワシはそれくらいで怪我など致しませぬぞ。転んでも骨折もしないし、咳をしても骨折もしない。
「いや、怪しい……全身くまなく見させてもらいますよ!」
「何をおっしゃいますかなっ!?ワシは元気ですってーー!アーーッ」
ワシ、信用されておらんな?!怪我なんて隠した事はないのに!
「ん……あんっ」
見るのではなく、舐められた。犬か!お世辞にもきれいとは言い難い所まで舌を這わせて来るので、必死になってやめさせる。
「私の。私の可愛い人……愛してますよ」
結局、体の深い所まで埋め込まれて、くぐもった声をあげてしまう。BLゲーム仕様の体が憎い。
尻なんぞこんな簡単に使えたりしないだろうよ!でもゲームでは手間をかけて慣らして解してという作業はカットされているから、それに準じた世界になっているのか。ゲームから完全に降りる事はやはり出来ないのだろう。
「ん……っ!」
ヤることを覚えた成人したての殿下もよくない。こう言う事は結婚した後にして欲しいものじゃ……我々はまだ婚約者なのに、いかんであろう。
と、思いつつもやはり熱烈に求められては悪い気はせんのと……体はワシも若いから良くない。
「あっ!あっ!んんっでんかぁ……っ」
体の奥を刺激されると、気持ちよくなると学習させられているのが良くない。しかも中身がワタシのせいでどうも突っ込まれる事に忌避感が少ないのが良くない。ワタシが前面に出ていない時に、ダグラスにはちゃんと妻がいて、子供もいたのに。
どうも突っ込む側に回れないのも非常に良くない。出来るからと言って殿下にブチ込みたいか?と聞かれればそれはそれで「ノー」なのだが。万が一怪我でもさせたら問題もあるし、どう考えても入れられる方が負担は大きいだろう。
「ダグ!ああ、良いです……んっ!」
ついでに言うなら、殿下の顔が良いのも良くない。結局気に入って遊んでいたゲームの主役級なのだから、そりゃ好みの顔をしている……推しだったさ……それが喜色を浮かべて、ワンコみたいに求めてくる。見ているだけで尊いと思っていたけれど、殿下の要望には出来るだけ応えて上げたいと思ってしまうし……。
推しの幸せを願わない奴がいるだろうか、いやいない。
推しの願いを叶えたいと思わない奴がいるだろうか、いやいない。
それが自分の黒歴史の延長上でも、飽きるまで付き合ってやればいいか。殿下に良縁が来て、自分は間違っていたと気が付くその日まで。寿命と言う物があるならば、きっと体は若返ってもダグラスは早くに死ぬだろう、もう70年も生き抜いたんだから。
ならば残り少ない命をこの人の為に使ってやっても誰も文句は言うまい。
良き人生を歩まれよ、セブスト殿下。
「そんなことありませんぞ、ワシはピンピンしております」
以前とは違って肉体年齢20歳ほどのワシはそれくらいで怪我など致しませぬぞ。転んでも骨折もしないし、咳をしても骨折もしない。
「いや、怪しい……全身くまなく見させてもらいますよ!」
「何をおっしゃいますかなっ!?ワシは元気ですってーー!アーーッ」
ワシ、信用されておらんな?!怪我なんて隠した事はないのに!
「ん……あんっ」
見るのではなく、舐められた。犬か!お世辞にもきれいとは言い難い所まで舌を這わせて来るので、必死になってやめさせる。
「私の。私の可愛い人……愛してますよ」
結局、体の深い所まで埋め込まれて、くぐもった声をあげてしまう。BLゲーム仕様の体が憎い。
尻なんぞこんな簡単に使えたりしないだろうよ!でもゲームでは手間をかけて慣らして解してという作業はカットされているから、それに準じた世界になっているのか。ゲームから完全に降りる事はやはり出来ないのだろう。
「ん……っ!」
ヤることを覚えた成人したての殿下もよくない。こう言う事は結婚した後にして欲しいものじゃ……我々はまだ婚約者なのに、いかんであろう。
と、思いつつもやはり熱烈に求められては悪い気はせんのと……体はワシも若いから良くない。
「あっ!あっ!んんっでんかぁ……っ」
体の奥を刺激されると、気持ちよくなると学習させられているのが良くない。しかも中身がワタシのせいでどうも突っ込まれる事に忌避感が少ないのが良くない。ワタシが前面に出ていない時に、ダグラスにはちゃんと妻がいて、子供もいたのに。
どうも突っ込む側に回れないのも非常に良くない。出来るからと言って殿下にブチ込みたいか?と聞かれればそれはそれで「ノー」なのだが。万が一怪我でもさせたら問題もあるし、どう考えても入れられる方が負担は大きいだろう。
「ダグ!ああ、良いです……んっ!」
ついでに言うなら、殿下の顔が良いのも良くない。結局気に入って遊んでいたゲームの主役級なのだから、そりゃ好みの顔をしている……推しだったさ……それが喜色を浮かべて、ワンコみたいに求めてくる。見ているだけで尊いと思っていたけれど、殿下の要望には出来るだけ応えて上げたいと思ってしまうし……。
推しの幸せを願わない奴がいるだろうか、いやいない。
推しの願いを叶えたいと思わない奴がいるだろうか、いやいない。
それが自分の黒歴史の延長上でも、飽きるまで付き合ってやればいいか。殿下に良縁が来て、自分は間違っていたと気が付くその日まで。寿命と言う物があるならば、きっと体は若返ってもダグラスは早くに死ぬだろう、もう70年も生き抜いたんだから。
ならば残り少ない命をこの人の為に使ってやっても誰も文句は言うまい。
良き人生を歩まれよ、セブスト殿下。
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