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聖女たん、召喚される
35 聖女たん、世界を渡る
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「だから、提案なんだけど……別の世界、行ってみない?」
「やですけど?!」
「じゃあその子と一緒に元の世界に戻って、その子を養う生活をする?」
「もっとやですけど?!?!」
「ね、お願い!別の世界も助けて来てくれない?パワーアップさせてあげるから!」
「えーーー!」
悩んで悩んで悩み抜いた末に、私はラティスと一緒に別の世界に立っていた。
「はぁ……救うってなにするのよ~もー」
「とりあえず、なんか殴っとけば良いんじゃないですか!私、ついて行きますよ!あ、あとみてください、私ってば少し神聖魔法使えるようになったんですよ!地獄のゼロヒールからパワーアップです!」
私はげんなりした。まさか、パワーアップするのが私でなくラティスとは……。
「まあしゃぁない。歩いてみるか」
「はぁい!聖女♡たん様!」
3歩歩くとラティスは巨大な犬に襲われる。
「うぎゃーー!お助けぇ!」
「危ない!おりゃああっ!!」
「ぎゃあぁん!!」
「ワタシは今日から聖女♡たん様の忠実な下僕ですぅ!何でもお申し付け下さいいいーー!」
「あ、はい。またこのパターンか!」
「やりましたね!聖女♡たん様!わんこに乗ってくださいよ」
「誰がわんこか!我は偉大なるフェンリルの血脈であるぞ!!」
「ありがとう!るり子さん!また一つ世界が救われたわーー!」
「私頑張りましたよ!そろそろ元の世界に!!」
「また足にその子がくっ付いてるけど?」
「聖女♡たんさまー!ラティスを置いて行かないてでぇぇ!!」
「わーー!またぁ!?」
「少しまともになったけど、やっぱりその子を養う生活が……」
「やだあああーー!」
「……ラティス、ここみた事ある」
「そうですね、私が最初に悪行を行った神殿みたいです」
真前に立っていた。前庭の噴水はドロドロに汚れて悪臭が漂い。周りにあったはずの大根が植えてある花壇には
「デュフフフ……」
と、変な声を上げるマンドラゴラがわさわさと葉を揺らしている。
「ラティス、とりあえずきれいにして」
「分かりました、聖女♡たん様!神聖浄化」
ぱあっ!と周りからいやーな臭いと汚れが消える。
何度も何度もあちこちにいく度にパワーアップしたんだ、ラティスが!!いまやそこそこ使える男である。
「ダレダぁ?我が腐った素晴らしき住処を穢す不届きな奴らわばらぁああああ??!」
「うんこぉーーーーっ!!」
噴水からゲロゲロ泥の腐りきったスライムみたいな奴を思いっきりぶん殴って吹っ飛ばしてやった!
「お前、私の前にそんな姿で現れるとは良い度胸だなぁ?おい!」
「せ、聖女……聖女♡たん様?!」
汚くてあちこちヒビの入った神殿から声がした。手に持っていたひしゃげたじょうろをからーん!と落として
「聖女♡たん様ぁーーー!」
と、汚いひげもじゃが走り寄って来たので
「ぎゃーーー!きもい!」
殴るわな?
「あーーーっ!効くぅ!生き返るぅー!5年振りにこのルーデウス!生を得た心地でありますっ!!」
あ、お前ルーデウスだったの?
「あっ!るり子たん!るり子たん!!うわーーー!るり子たーん!寂しかったよぉーー!」
きれいな水も滴る良い男に戻ったうん◯が抱きついてくる。冷たいわ、やめんか!
「一体何があったのですか?詳しく教えていただけませんか?神殿の中には使えますか??」
ラティスの言葉にルーデウスとうん◯は目をパチクリさせる。
「ラティスが、まともに?」
「やですけど?!」
「じゃあその子と一緒に元の世界に戻って、その子を養う生活をする?」
「もっとやですけど?!?!」
「ね、お願い!別の世界も助けて来てくれない?パワーアップさせてあげるから!」
「えーーー!」
悩んで悩んで悩み抜いた末に、私はラティスと一緒に別の世界に立っていた。
「はぁ……救うってなにするのよ~もー」
「とりあえず、なんか殴っとけば良いんじゃないですか!私、ついて行きますよ!あ、あとみてください、私ってば少し神聖魔法使えるようになったんですよ!地獄のゼロヒールからパワーアップです!」
私はげんなりした。まさか、パワーアップするのが私でなくラティスとは……。
「まあしゃぁない。歩いてみるか」
「はぁい!聖女♡たん様!」
3歩歩くとラティスは巨大な犬に襲われる。
「うぎゃーー!お助けぇ!」
「危ない!おりゃああっ!!」
「ぎゃあぁん!!」
「ワタシは今日から聖女♡たん様の忠実な下僕ですぅ!何でもお申し付け下さいいいーー!」
「あ、はい。またこのパターンか!」
「やりましたね!聖女♡たん様!わんこに乗ってくださいよ」
「誰がわんこか!我は偉大なるフェンリルの血脈であるぞ!!」
「ありがとう!るり子さん!また一つ世界が救われたわーー!」
「私頑張りましたよ!そろそろ元の世界に!!」
「また足にその子がくっ付いてるけど?」
「聖女♡たんさまー!ラティスを置いて行かないてでぇぇ!!」
「わーー!またぁ!?」
「少しまともになったけど、やっぱりその子を養う生活が……」
「やだあああーー!」
「……ラティス、ここみた事ある」
「そうですね、私が最初に悪行を行った神殿みたいです」
真前に立っていた。前庭の噴水はドロドロに汚れて悪臭が漂い。周りにあったはずの大根が植えてある花壇には
「デュフフフ……」
と、変な声を上げるマンドラゴラがわさわさと葉を揺らしている。
「ラティス、とりあえずきれいにして」
「分かりました、聖女♡たん様!神聖浄化」
ぱあっ!と周りからいやーな臭いと汚れが消える。
何度も何度もあちこちにいく度にパワーアップしたんだ、ラティスが!!いまやそこそこ使える男である。
「ダレダぁ?我が腐った素晴らしき住処を穢す不届きな奴らわばらぁああああ??!」
「うんこぉーーーーっ!!」
噴水からゲロゲロ泥の腐りきったスライムみたいな奴を思いっきりぶん殴って吹っ飛ばしてやった!
「お前、私の前にそんな姿で現れるとは良い度胸だなぁ?おい!」
「せ、聖女……聖女♡たん様?!」
汚くてあちこちヒビの入った神殿から声がした。手に持っていたひしゃげたじょうろをからーん!と落として
「聖女♡たん様ぁーーー!」
と、汚いひげもじゃが走り寄って来たので
「ぎゃーーー!きもい!」
殴るわな?
「あーーーっ!効くぅ!生き返るぅー!5年振りにこのルーデウス!生を得た心地でありますっ!!」
あ、お前ルーデウスだったの?
「あっ!るり子たん!るり子たん!!うわーーー!るり子たーん!寂しかったよぉーー!」
きれいな水も滴る良い男に戻ったうん◯が抱きついてくる。冷たいわ、やめんか!
「一体何があったのですか?詳しく教えていただけませんか?神殿の中には使えますか??」
ラティスの言葉にルーデウスとうん◯は目をパチクリさせる。
「ラティスが、まともに?」
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