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56 新しい世界における魔王の存在とは
しおりを挟む多分、この世界に神はいた。そしてその神は……多分だが、セリカを特別に思っていたんだ。今思えば最初の帰ることができなくなった魔王はセリカだったんじゃないかって。
そしてその神はセリカの為に色々いじくり回した……セリカが寂しくないように他の魔王も帰れなくした……でもセリカはこの世界を楽しむどころか苦しんだ。そのセリカを救ったから俺に感謝と祝福が来たんだ。
そして特別なセリカがいなくなったから、神はこの世界を去った……そして新しい神が来た。
「新しい神は新しいゲームを始めた、この世界を使って」
「しっくりくるよ、アッシュ」
俺の推論を聞いてからコノハは帰って行った。あまりダンジョンを留守にしているとプレイヤー達が来る可能性があるからだそうだ。
「今、俺のレベルが1500くらいで、プレイヤー達が20くらいだからまだまだ先だろうけどね!」
20か、本当に始まったばっかりなんだな、あれかも、ベータテストとかそういうのかもしれないな。
「アッシュちゃん、ぷれいやーが来たところで俺達にはあんまりカンケーないんじゃねぇ?」
「……そうだね。でも何か楽しい娯楽が増えるかもしれないよ」
「そうなの?」
「うん、この世界の外には娯楽が溢れているから、何か持ち込む可能性が高いさ」
退屈な時は俺を抱こうとかしなくなるかもしれん。
「いつこの魔王城にプレイヤーは来るかな?!アッシュ、レベルいくつだっけ? 」
「は、はっせんろっぴゃくまん……」
「頭おかしい」
「俺もそう思う」
しばらくは無理か。
「それにしても召喚獣ねー……次のゲームでは俺達は皆と仲良くできるんだ」
「そうだな、今まで魔王といえば人間を殺して強くなる存在だったから嫌われていたもんな」
これから俺達はどうなっていくんだろう。俺はもうレベルを上げるために人を殺す必要がない。何せ今でもこの世界に俺を倒せる存在がいないと神様から保証されているくらいだ。
「しっかし、クソレベルの高い魔王が召喚できるって喜んだら俺みたいなマジ使えないのが来たらどうすんだろ?絶対ぶちぎれるよな?」
俺なら切れる。だってレベルの桁がおかしいのに腕力はねーし、体力もねーんだぞ。魔法?まあそこそこだけど、そこそこレベルだ。スクルドとかロキの方が比べるべくもなく強い。
「あーそりゃ大丈夫だ」
「なんで?……ちょっ」
よいしょ、と言わんばかりのスクルドが俺を掴み上げて、自分の膝……いや、太ももっつーか腰の辺りにのっけた。やめろ、当たる……!
「出て来て顔を見た瞬間、きっと気が付くぞ。アッシュちゃんは~戦闘用じゃなくて、愛玩用だってね」
「はあ!?意味わからん」
そのまま着ているでかいワンピースみたいなのの裾から手を突っ込まれて、たくし上げられれば俺の尻がこんにちわしてしまう……!
「まあなあ~白くて丸くて張りがあって……この尻をみただけでそっち用だって分かるもんな」
「分かる訳ないだろ!? 」
「わかるよ、そしてこのえっちなパンツの中の入り口がさあ」
「やめろ!そこは入り口じゃない、出口だ! 」
「出るもんねえじゃん」と笑いながらスクルドが俺の動きを邪魔するもんだから、ロキが後ろから遠慮なしにパンツをずりさげる、やめろ!大体ヒモみたいなやつだけど、履いてるのと履いてないのじゃ大ちがいなんだから。
「小っちゃいくせにひくひくしていっつも入れて欲しそうにしてるだろ?あーちょっと入れていい?先っちょだけだから」
「いいぞ」
「良くないっ!」
何で俺の尻の許可をスクルドが出してんだ、やめろ!
「んっ、んあっん」
「ナカもさぁトロッとしてるし、すぐ入る。あーもう気持ちいーよ」
「そーなんだよなぁ。魔王ってさ、肌の手触りから違うんだよねぇ。あーこれは抱いて良いんだーって思うんだよ」
「はあ?!な、何それ、ん、んんんっ!さ、先っちょだけって言ったのに」
ズブズブっと押し込まれるのか、まずい気持ち良い……っ。
「んーアッシュちゃん、いい顔してるぅ。ほら、口開けて?ちゅーしてあげる」
「あふ、あんっ……!」
手触りってなんだよ、と言いたかったけれど、思考がトロンと溶けて来てもっと気持ちよくなることしか考えられない。
「んー!締まってきたぁ。もう気持ちよくてしょうがないって感じが良いんだよねぇ。ほんと色んな魔王を犯して来たけど、アッシュはやっぱり一番だよ」
あんまり嬉しくないな……。
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