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46 魔王セリカの勇者
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「……さ、攫った魔王は、見当たらないようだけど……元の場所に返してきたのかい? 」
どういう状況の魔王を攫ったかは分からない、でもここにいないのなら元に戻した、あるいはーー。
「いや?セリカに喰わせたよ?攫ってきた当初は嫌がって泣いて喰われるのも拒否したけど、可愛がってやったらそのうちみ~んなセリカに喰われることを選んだし、それに勇者をぶっ殺してから攫ってきたからね。守ってくれる勇者がいない魔王なんて死ぬしかないじゃん」
「……セ……セリカは他の魔王を、喰う事に同意したのか……?」
魔王の同族喰いはお互いの同意がなければ喰えないはずなのだ。
「んー?ある程度セリカの意識に介入できるから、ちょちょいっとね。最初はちゃんとセリカの意志で喰ってたよ?連れてきた魔王達が泣いてセリカに縋ったら、喰ったもん。まあ一人喰うごとにセリカがおかしくなっていったんだけどね! 」
ロキはそれはそれは楽しそうに壊れてゆくセリカの様子を教えてくれた。
「……何人くらい……魔王を、攫った?」
「さあ、覚えてないや。飛べるようになってからは結構遠くまで行けるし、勇者はね、なんとなーくわかるんだよね、魔王の居場所。便利だよねぇ」
どうする?どうすればいい?俺は死を願った、死にたいと思った。でもこのロキの傍で死にたいとは思わない。俺が死ぬならウルズかスクルドに殺してもらいたい……それかコノハに喰われて死にたい。ロキはだめだ……!
「さぁて、ちゃあんと教えてあげたし、もういいでしょ~?アッシュ、俺とエッチなこといっぱいしようね、大丈夫すぐに元の勇者の事なんて忘れちゃうから。俺、結構凄いんだよ?魔王が泣いて殺してって叫ぶんだからね」
「ひっ……」
どうする?どうすればいい?助けて……こんな奴に殺されたくない!助けて。
「ウ、ウルズ……スクルド……たすけて……」
なるべく小さな声で、ロキに聞こえないように呟いたつもりだったけれど、ロキの顔が不機嫌に変わる。
「あー今度は男の名前を呼んだね?これはいーっぱいいーっぱいお仕置きが必要だね?片足くらい千切られても文句いわないでくれよ?俺、怒ったからね~?」
しまった、ロキの機嫌を損ねた。あ、足を千切る……?嘘だろそんなことウルズ達だってしなかった。激しくヤりすぎて血が出た時も治るまで待っててくれたのに、どうしよう、俺……殺されちゃう!
「や、やだ……」
「う……う~ん!イイ!その怯えた表情いい!はぁ、その顔だけでイけそー……アッシュいいね、今まで会った魔王の中で最高だよ、コノハより俺はアッシュ派だなあ~あーかわい……どんなエッロい声あげるの?いっぱい聞かせてね」
「っ……」
まずい、本当にまずい、ロキは……今まで会った人間の中で一番ヤバイ……。
どういう状況の魔王を攫ったかは分からない、でもここにいないのなら元に戻した、あるいはーー。
「いや?セリカに喰わせたよ?攫ってきた当初は嫌がって泣いて喰われるのも拒否したけど、可愛がってやったらそのうちみ~んなセリカに喰われることを選んだし、それに勇者をぶっ殺してから攫ってきたからね。守ってくれる勇者がいない魔王なんて死ぬしかないじゃん」
「……セ……セリカは他の魔王を、喰う事に同意したのか……?」
魔王の同族喰いはお互いの同意がなければ喰えないはずなのだ。
「んー?ある程度セリカの意識に介入できるから、ちょちょいっとね。最初はちゃんとセリカの意志で喰ってたよ?連れてきた魔王達が泣いてセリカに縋ったら、喰ったもん。まあ一人喰うごとにセリカがおかしくなっていったんだけどね! 」
ロキはそれはそれは楽しそうに壊れてゆくセリカの様子を教えてくれた。
「……何人くらい……魔王を、攫った?」
「さあ、覚えてないや。飛べるようになってからは結構遠くまで行けるし、勇者はね、なんとなーくわかるんだよね、魔王の居場所。便利だよねぇ」
どうする?どうすればいい?俺は死を願った、死にたいと思った。でもこのロキの傍で死にたいとは思わない。俺が死ぬならウルズかスクルドに殺してもらいたい……それかコノハに喰われて死にたい。ロキはだめだ……!
「さぁて、ちゃあんと教えてあげたし、もういいでしょ~?アッシュ、俺とエッチなこといっぱいしようね、大丈夫すぐに元の勇者の事なんて忘れちゃうから。俺、結構凄いんだよ?魔王が泣いて殺してって叫ぶんだからね」
「ひっ……」
どうする?どうすればいい?助けて……こんな奴に殺されたくない!助けて。
「ウ、ウルズ……スクルド……たすけて……」
なるべく小さな声で、ロキに聞こえないように呟いたつもりだったけれど、ロキの顔が不機嫌に変わる。
「あー今度は男の名前を呼んだね?これはいーっぱいいーっぱいお仕置きが必要だね?片足くらい千切られても文句いわないでくれよ?俺、怒ったからね~?」
しまった、ロキの機嫌を損ねた。あ、足を千切る……?嘘だろそんなことウルズ達だってしなかった。激しくヤりすぎて血が出た時も治るまで待っててくれたのに、どうしよう、俺……殺されちゃう!
「や、やだ……」
「う……う~ん!イイ!その怯えた表情いい!はぁ、その顔だけでイけそー……アッシュいいね、今まで会った魔王の中で最高だよ、コノハより俺はアッシュ派だなあ~あーかわい……どんなエッロい声あげるの?いっぱい聞かせてね」
「っ……」
まずい、本当にまずい、ロキは……今まで会った人間の中で一番ヤバイ……。
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