41 / 59
41 同族喰い2
しおりを挟む
「あ、あああ……あああああ!」
「ふう……」
コノハからマシェリエへ俺がコノハへ伝えたメッセージとプログラムコードが伝わる。
「どうだ?狂いなく伝わってるか?」
「……たぶん。私にも出たわ……能力偽装、同族喰い……Exもある」
マシェリエは自分のステータス画面を確認しているんだろう。基本的に自分のステータス画面は自分以外は見えないようにしておく。よっぽど信用しているか、逆に信用されていない奴には見せる事もあるけれどね。
「どうする? 」
「殺して。もうこんな世界嫌……私の存在を喰って消して頂戴」
「分かった普通に喰うぞ?」
「ええ、私ってばレベル11だもの。Exはもっと強い魔王を喰う時に使ってちょうだい」
「そうだな」
コノハが立ち上がり、正面にマシェリエが立つ。二人は手を合わせ確認をする。
「俺、魔王コノハが魔王マシェエリエを喰らう」
「私、魔王マシェリエは魔王コノハの餌になる」
その宣言を行った瞬間、マシェリエは細かい粒子になって飛び散った。跡には何も残らなかった。
「あっけないな」
「ああ、魔王は死ねば何も残さない……それで良いのかもしれない」
そしてコノハの背中からは真っ白な大きい羽が生えて来た。おお、凄い!天使だ、天使すぎる!魔王だけど。
「すごい、天使だ! 」
「えー俺、アッシュみたいに真っ黒なのが良かったなあ~」
でもいいじゃねえか。見ろよ、トールが何か尊いものを見るように跪いて両手を組んで祈ってるぞ?この羽根はきっとトールの趣味だ、間違いない。
「ああ、コノハきれいだ……流石私のコノハ……美しい私の魔王、食べちゃいたい」
「トール……食べて、くれる?」
「いいのか、コノハ」
「その代わり私とずーっと一緒にいるんだよ?それなら食べて欲しいな」
「ああ、いる、ずっと君と一緒だ、俺はコノハと一緒に、命尽きるまで……」
ん、駄目だ。この二人のイチャイチャはきっとずーっと続く。もう見飽きた。
「いこ、ウルズ、スクルド。あと一週間はこのまんまだろ」
「だなー」
「俺も飽きた~どっかでエッチしよ。もうその辺で良くない?」
「良くないよ……」
「いーじゃん!健康的にお日様浴びながらにゃんにゃんしようぜ!」
「しない」
何言ってんだこの変態共。
「観客に取り囲まれながら、エロい喘ぎ声を上げてさぁ欲しい欲しいって言ってよ」
「やだよ。なんで無料でそんなことしなきゃいけないの?無料エロ動画生配信なんてしねーんだよ」
ウルズとスクルドは顔を見合わせてる。なんか変なこと言ったか?
「あっは!そーだな、アッシュちゃんの可愛い体を無料で見せるこたぁないわな」
「そっかー無料は駄目だよな、うん!少なくても金くらい取んなきゃなー」
「?」
よく分からんが納得したならそれで良いや。青姦は良くない、地面は固いしな。
「じゃー家帰ってしよ?」
「まあ……それなら」
どうせ日課みたいに毎日するんだし、構わない。
「アッシュちゃんってさ、意外と俺達のこと好きだよね、いっつも酷いことされてんのに」
「……これからどんだけ一緒にいなきゃいけないと思ってんだ?いつまでも嫌ってらんねーよ」
「あー俺知ってる~これツンデレっていうんだろ?やっだーカワイー」
「ちげーよ」
デレてねーよ、デレては。
「ほい、かえろーぜ、俺達の愛の巣に~」
「魔王ダンジョンだっつーの」
「せっかくならカワイク呼んじゃおうぜ」
今日はどうやらスクルドが抱っこする番らしい、慣れた手つきで抱き上げられるし、俺も抱き上げられ慣れてしまった……。
「いつになったらデレデレに進化すんの?」
「デレてねえから」
「おーっとツンギレ?ツンギレ?? 」
「もーなんでもいいよ……」
「ふう……」
コノハからマシェリエへ俺がコノハへ伝えたメッセージとプログラムコードが伝わる。
「どうだ?狂いなく伝わってるか?」
「……たぶん。私にも出たわ……能力偽装、同族喰い……Exもある」
マシェリエは自分のステータス画面を確認しているんだろう。基本的に自分のステータス画面は自分以外は見えないようにしておく。よっぽど信用しているか、逆に信用されていない奴には見せる事もあるけれどね。
「どうする? 」
「殺して。もうこんな世界嫌……私の存在を喰って消して頂戴」
「分かった普通に喰うぞ?」
「ええ、私ってばレベル11だもの。Exはもっと強い魔王を喰う時に使ってちょうだい」
「そうだな」
コノハが立ち上がり、正面にマシェリエが立つ。二人は手を合わせ確認をする。
「俺、魔王コノハが魔王マシェエリエを喰らう」
「私、魔王マシェリエは魔王コノハの餌になる」
その宣言を行った瞬間、マシェリエは細かい粒子になって飛び散った。跡には何も残らなかった。
「あっけないな」
「ああ、魔王は死ねば何も残さない……それで良いのかもしれない」
そしてコノハの背中からは真っ白な大きい羽が生えて来た。おお、凄い!天使だ、天使すぎる!魔王だけど。
「すごい、天使だ! 」
「えー俺、アッシュみたいに真っ黒なのが良かったなあ~」
でもいいじゃねえか。見ろよ、トールが何か尊いものを見るように跪いて両手を組んで祈ってるぞ?この羽根はきっとトールの趣味だ、間違いない。
「ああ、コノハきれいだ……流石私のコノハ……美しい私の魔王、食べちゃいたい」
「トール……食べて、くれる?」
「いいのか、コノハ」
「その代わり私とずーっと一緒にいるんだよ?それなら食べて欲しいな」
「ああ、いる、ずっと君と一緒だ、俺はコノハと一緒に、命尽きるまで……」
ん、駄目だ。この二人のイチャイチャはきっとずーっと続く。もう見飽きた。
「いこ、ウルズ、スクルド。あと一週間はこのまんまだろ」
「だなー」
「俺も飽きた~どっかでエッチしよ。もうその辺で良くない?」
「良くないよ……」
「いーじゃん!健康的にお日様浴びながらにゃんにゃんしようぜ!」
「しない」
何言ってんだこの変態共。
「観客に取り囲まれながら、エロい喘ぎ声を上げてさぁ欲しい欲しいって言ってよ」
「やだよ。なんで無料でそんなことしなきゃいけないの?無料エロ動画生配信なんてしねーんだよ」
ウルズとスクルドは顔を見合わせてる。なんか変なこと言ったか?
「あっは!そーだな、アッシュちゃんの可愛い体を無料で見せるこたぁないわな」
「そっかー無料は駄目だよな、うん!少なくても金くらい取んなきゃなー」
「?」
よく分からんが納得したならそれで良いや。青姦は良くない、地面は固いしな。
「じゃー家帰ってしよ?」
「まあ……それなら」
どうせ日課みたいに毎日するんだし、構わない。
「アッシュちゃんってさ、意外と俺達のこと好きだよね、いっつも酷いことされてんのに」
「……これからどんだけ一緒にいなきゃいけないと思ってんだ?いつまでも嫌ってらんねーよ」
「あー俺知ってる~これツンデレっていうんだろ?やっだーカワイー」
「ちげーよ」
デレてねーよ、デレては。
「ほい、かえろーぜ、俺達の愛の巣に~」
「魔王ダンジョンだっつーの」
「せっかくならカワイク呼んじゃおうぜ」
今日はどうやらスクルドが抱っこする番らしい、慣れた手つきで抱き上げられるし、俺も抱き上げられ慣れてしまった……。
「いつになったらデレデレに進化すんの?」
「デレてねえから」
「おーっとツンギレ?ツンギレ?? 」
「もーなんでもいいよ……」
19
お気に入りに追加
510
あなたにおすすめの小説

田舎育ちの天然令息、姉様の嫌がった婚約を押し付けられるも同性との婚約に困惑。その上性別は絶対バレちゃいけないのに、即行でバレた!?
下菊みこと
BL
髪色が呪われた黒であったことから両親から疎まれ、隠居した父方の祖父母のいる田舎で育ったアリスティア・ベレニス・カサンドル。カサンドル侯爵家のご令息として恥ずかしくない教養を祖父母の教えの元身につけた…のだが、農作業の手伝いの方が貴族として過ごすより好き。
そんなアリスティア十八歳に急な婚約が持ち上がった。アリスティアの双子の姉、アナイス・セレスト・カサンドル。アリスティアとは違い金の御髪の彼女は侯爵家で大変かわいがられていた。そんなアナイスに、とある同盟国の公爵家の当主との婚約が持ちかけられたのだが、アナイスは婿を取ってカサンドル家を継ぎたいからと男であるアリスティアに婚約を押し付けてしまう。アリスティアとアナイスは髪色以外は見た目がそっくりで、アリスティアは田舎に引っ込んでいたためいけてしまった。
アリスは自分の性別がバレたらどうなるか、また自分の呪われた黒を見て相手はどう思うかと心配になった。そして顔合わせすることになったが、なんと公爵家の執事長に性別が即行でバレた。
公爵家には公爵と歳の離れた腹違いの弟がいる。前公爵の正妻との唯一の子である。公爵は、正当な継承権を持つ正妻の息子があまりにも幼く家を継げないため、妾腹でありながら爵位を継承したのだ。なので公爵の後を継ぐのはこの弟と決まっている。そのため公爵に必要なのは同盟国の有力貴族との縁のみ。嫁が子供を産む必要はない。
アリスティアが男であることがバレたら捨てられると思いきや、公爵の弟に懐かれたアリスティアは公爵に「家同士の婚姻という事実だけがあれば良い」と言われてそのまま公爵家で暮らすことになる。
一方婚約者、二十五歳のクロヴィス・シリル・ドナシアンは嫁に来たのが男で困惑。しかし可愛い弟と仲良くなるのが早かったのと弟について黙って結婚しようとしていた負い目でアリスティアを追い出す気になれず婚約を結ぶことに。
これはそんなクロヴィスとアリスティアが少しずつ近づいていき、本物の夫婦になるまでの記録である。
小説家になろう様でも2023年 03月07日 15時11分から投稿しています。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

ある日、人気俳優の弟になりました。
雪 いつき
BL
母の再婚を期に、立花優斗は人気若手俳優、橘直柾の弟になった。顔良し性格良し真面目で穏やかで王子様のような人。そんな評判だったはずが……。
「俺の命は、君のものだよ」
初顔合わせの日、兄になる人はそう言って綺麗に笑った。とんでもない人が兄になってしまった……と思ったら、何故か大学の先輩も優斗を可愛いと言い出して……?
平凡に生きたい19歳大学生と、24歳人気若手俳優、21歳文武両道大学生の三角関係のお話。

【完結】健康な身体に成り代わったので異世界を満喫します。
白(しろ)
BL
神様曰く、これはお節介らしい。
僕の身体は運が悪くとても脆く出来ていた。心臓の部分が。だからそろそろダメかもな、なんて思っていたある日の夢で僕は健康な身体を手に入れていた。
けれどそれは僕の身体じゃなくて、まるで天使のように綺麗な顔をした人の身体だった。
どうせ夢だ、すぐに覚めると思っていたのに夢は覚めない。それどころか感じる全てがリアルで、もしかしてこれは現実なのかもしれないと有り得ない考えに及んだとき、頭に鈴の音が響いた。
「お節介を焼くことにした。なに心配することはない。ただ、成り代わるだけさ。お前が欲しくて堪らなかった身体に」
神様らしき人の差配で、僕は僕じゃない人物として生きることになった。
これは健康な身体を手に入れた僕が、好きなように生きていくお話。
本編は三人称です。
R−18に該当するページには※を付けます。
毎日20時更新
登場人物
ラファエル・ローデン
金髪青眼の美青年。無邪気であどけなくもあるが無鉄砲で好奇心旺盛。
ある日人が変わったように活発になったことで親しい人たちを戸惑わせた。今では受け入れられている。
首筋で脈を取るのがクセ。
アルフレッド
茶髪に赤目の迫力ある男前苦労人。ラファエルの友人であり相棒。
剣の腕が立ち騎士団への入団を強く望まれていたが縛り付けられるのを嫌う性格な為断った。
神様
ガラが悪い大男。
【完結】相談する相手を、間違えました
ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。
自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・
***
執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。
ただ、それだけです。
***
他サイトにも、掲載しています。
てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。
***
エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。
ありがとうございました。
***
閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。
ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*)
***
2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる