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30 クソどもめ、と言いながら
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「ウルズ、スクルド。俺レベル20になりたい」
「ふざけんな、このクソ魔王」
「ひいっ!」
散々お仕置きされたけど、二人は話を聞いてくれた。
「20になったら居住区大きくできるの。お風呂つけたい」
「2くらいいいか」
「わぁい」
二人は魔王洞窟の中で魔物を殺していく。魔物は経験値になりさらに遺骸も全部洞窟に吸収された……経験値になった。流石洞窟は効率いいなー!
そして俺はレベル20の魔王になった。やったぜ。でもウルズとスクルドは今、レベルが156あるんだよね、トホホ。
「風呂でヤんぞ」
「待ってよ、もうちょっと部屋のカスタマイズしてから……でっかいベッドつけよ。落ちたくないや」
「あーアレでかくして。洞窟内を見れる「てれび」?アレ意外と面白い」
「そういえば、洞窟がレベルアップしてダンジョンになるよ、すげーだろー魔王アッシュのダンジョンだぞー」
ふふ、そうなのだ。今まで土をくり抜いた洞窟迷路みたいだったのが、なんと石造りのダンジョンになるのだーすげーぜーへへへ~~~!
「そいやよ、ダンジョン部分と俺らが住み着いてる場所……居住区?だっけ?どうなってんの?」
「魔王の俺が許可したやつらは、ダンジョンのどこからでも一発でこの居住区につけるようになってるよ?ここに来たいと思ったらすぐつけると思うんだけど……気にせず使ってた?」
「気にしたことなかった」
「そかあ」
二人は静かになった。おおちょうどいいや、部屋のカスタムしちゃおっと。何せ俺は飯を食わなくても生きて行けるけど、ウルズもスクルドも飯を食う。ゴミも捨てたいし……あれ?もしかしてダンジョンに捨てたらそれも経験値になるかな?ちょっとだけど。
「なあ、アッシュちゃん。お前、俺らがここに入ってくるの許可してんのぉ」
「してなきゃ毎回ダンジョンの一番最奥から扉壊して入って来なきゃならないでしょ。壊すの良くないよ、直すの面倒だし」
「俺らを締め出したいっておもわねーの?」
「締め出したらその後がこえーんですけど?足とかもがれそーこえー!」
「……もがねえよ。歩けなくするくらいで」
「怖えじゃん!まだ歩きたいですぅ~」
よし、こんなもんかなーとコンソールを弄って実行を押した瞬間、後ろからウルズに抱きかかえられて、拡張したベッドに押し倒された。
「ひゃあ……あれ?風呂じゃねえの?」
「お前、俺らにおもちゃにされんのヤじゃねえの?」
「ヤだけど?」
こう、何年も何年も男に抱かれ続けるけど、俺は元々そっち側じゃねーですよ?
「ふうん、ヤなんだ」
「俺がナンも気が付いてないとでも思ってるの?俺は魔王様だぜ」
「アッシュは魔王サマだけど、何にきがついたんだぁ?」
俺の上に乗っかって俺のズボンをずりさげてるのはウルズだけど、俺に質問しているのはスクルドの方。名前だけはしっかり女神だな、相変わらず。
「お前らは性格が悪いから、嫌がってるやつを犯すのが好きだってこと!」
「あっは!だいせーかい!」
「クソどもめ」
「顔に似合わず口悪いねーアッシュちゃんは!お仕置きしてやろーっと」
でももうこの二人との付き合いも長くなってきた。この程度で俺を殺したりしないのは分かっている。だから目を閉じて受け入れたってかまわない。
「あんまり痛くしないでね」
「今更しおらしくなってもおせーっての」
それでも俺を撫でる手は優しかったから、ただの狩る側と狩られる側から変化して来ているんだと思う。
「ふざけんな、このクソ魔王」
「ひいっ!」
散々お仕置きされたけど、二人は話を聞いてくれた。
「20になったら居住区大きくできるの。お風呂つけたい」
「2くらいいいか」
「わぁい」
二人は魔王洞窟の中で魔物を殺していく。魔物は経験値になりさらに遺骸も全部洞窟に吸収された……経験値になった。流石洞窟は効率いいなー!
そして俺はレベル20の魔王になった。やったぜ。でもウルズとスクルドは今、レベルが156あるんだよね、トホホ。
「風呂でヤんぞ」
「待ってよ、もうちょっと部屋のカスタマイズしてから……でっかいベッドつけよ。落ちたくないや」
「あーアレでかくして。洞窟内を見れる「てれび」?アレ意外と面白い」
「そういえば、洞窟がレベルアップしてダンジョンになるよ、すげーだろー魔王アッシュのダンジョンだぞー」
ふふ、そうなのだ。今まで土をくり抜いた洞窟迷路みたいだったのが、なんと石造りのダンジョンになるのだーすげーぜーへへへ~~~!
「そいやよ、ダンジョン部分と俺らが住み着いてる場所……居住区?だっけ?どうなってんの?」
「魔王の俺が許可したやつらは、ダンジョンのどこからでも一発でこの居住区につけるようになってるよ?ここに来たいと思ったらすぐつけると思うんだけど……気にせず使ってた?」
「気にしたことなかった」
「そかあ」
二人は静かになった。おおちょうどいいや、部屋のカスタムしちゃおっと。何せ俺は飯を食わなくても生きて行けるけど、ウルズもスクルドも飯を食う。ゴミも捨てたいし……あれ?もしかしてダンジョンに捨てたらそれも経験値になるかな?ちょっとだけど。
「なあ、アッシュちゃん。お前、俺らがここに入ってくるの許可してんのぉ」
「してなきゃ毎回ダンジョンの一番最奥から扉壊して入って来なきゃならないでしょ。壊すの良くないよ、直すの面倒だし」
「俺らを締め出したいっておもわねーの?」
「締め出したらその後がこえーんですけど?足とかもがれそーこえー!」
「……もがねえよ。歩けなくするくらいで」
「怖えじゃん!まだ歩きたいですぅ~」
よし、こんなもんかなーとコンソールを弄って実行を押した瞬間、後ろからウルズに抱きかかえられて、拡張したベッドに押し倒された。
「ひゃあ……あれ?風呂じゃねえの?」
「お前、俺らにおもちゃにされんのヤじゃねえの?」
「ヤだけど?」
こう、何年も何年も男に抱かれ続けるけど、俺は元々そっち側じゃねーですよ?
「ふうん、ヤなんだ」
「俺がナンも気が付いてないとでも思ってるの?俺は魔王様だぜ」
「アッシュは魔王サマだけど、何にきがついたんだぁ?」
俺の上に乗っかって俺のズボンをずりさげてるのはウルズだけど、俺に質問しているのはスクルドの方。名前だけはしっかり女神だな、相変わらず。
「お前らは性格が悪いから、嫌がってるやつを犯すのが好きだってこと!」
「あっは!だいせーかい!」
「クソどもめ」
「顔に似合わず口悪いねーアッシュちゃんは!お仕置きしてやろーっと」
でももうこの二人との付き合いも長くなってきた。この程度で俺を殺したりしないのは分かっている。だから目を閉じて受け入れたってかまわない。
「あんまり痛くしないでね」
「今更しおらしくなってもおせーっての」
それでも俺を撫でる手は優しかったから、ただの狩る側と狩られる側から変化して来ているんだと思う。
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