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6 死にたくない
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「お願い、ウルズ、スクルド……現実に帰して」
「やだっていってるだろ」
「諦めてこっちで生きな」
「嫌だ、嫌だーーー!」
弟の名前がスクルド、兄の名前がウルズというこの勇者の兄弟。俺はどう頑張ってもこの二人には勝てない。そして二人は禁止語彙を解いてくれない……。
これが、このゲーム「メイク魔王」でたくさん人が死ぬ理由だった。
この世界にやって来た魔王はこうやって勇者に捕まったんだ。もちろん俺みたいに違法パッチを当てていない奴らは現実に帰れただろう。確か、5時間くらいぶっ続けてると自動強制的にログアウトされるんだ。5時間くらい監禁されたって死んだりはしない。そして怖い目にあった奴らは「メイク魔王」にもうログインしようと思わないだろう。
でも俺みたいに馬鹿な奴はこうやって勇者に捕まって……飲まず食わずで何日も放置されたら人間は死ぬ。当たり前だ。
「たまーに勝手にログアウトされるやつもいるけどね」
「……家族とか知り合いとかが外部から助けてくれたんだろうな……」
俺には、俺の家を訪ねて来てくれる友人なんかいない。無断欠勤が続いたらもしかしたら会社の人が来てくれるか!?
「金曜の夜に入って……土曜、日曜……月曜……確か人間は飲まず食わずで4.5日生きられる……誰か、来てくれるかもしれない!」
「ふーん……?アッシュ、戻っちゃうかもしんないのー?」
「えーこんなにかわいーのにぃ?戻る前にヤっとくか」
「あ……やっ」
ざわりと太ももを撫でられるだけで腹の奥が震える。もう何をされてどうなるか身体が覚えてしまっているんだ。い、いやだ……嫌なのに腹の奥がずくん、と震える。
「やっぱ良いよな、魔王ってさ。丈夫だし、反応良いし」
「や、やだ……触らないで……」
「はあ?もう期待してるくせに。仕込みがいのある身体だよな、魔王って」
「や、やめてくれ」
駄目だ、こんなの嫌だ。それなのに、息が上がって来る。奥が熱い、力が入らないーーーー。
「エロいなぁ、アッシュちゃんは。ほら、股開け」
「い、いや、嫌だぁ……」
「嫌だとか言ってんのにさ、おっ勃てて。素直じゃないねぇ? 」
「ち、ちが、やだ……」
駄目だ、力で勝てない。膝を割り開かれてしまえばもう全部見られてしまうのに。何かを期待して勃ち上がってきた前だとか無意識に力が入る孔だとか……。
「あんだけ激しくしたのに切れてないし、やっぱ魔王の尻はいいな」
「ひっ」
無防備な孔を撫でられて身がすくむ。また、あの裂かれるような痛みが来るのは嫌だ。
「力を抜いて大人しく受け入れろ。それが一番良いって分かってるんだろ? 」
「い、い、痛く、しないで……」
「大人しくしてれば痛くしねぇよ」
「う、うう……ううう……」
俺は抵抗をやめて、大人しく二人のモノを受け入れた。
「やだっていってるだろ」
「諦めてこっちで生きな」
「嫌だ、嫌だーーー!」
弟の名前がスクルド、兄の名前がウルズというこの勇者の兄弟。俺はどう頑張ってもこの二人には勝てない。そして二人は禁止語彙を解いてくれない……。
これが、このゲーム「メイク魔王」でたくさん人が死ぬ理由だった。
この世界にやって来た魔王はこうやって勇者に捕まったんだ。もちろん俺みたいに違法パッチを当てていない奴らは現実に帰れただろう。確か、5時間くらいぶっ続けてると自動強制的にログアウトされるんだ。5時間くらい監禁されたって死んだりはしない。そして怖い目にあった奴らは「メイク魔王」にもうログインしようと思わないだろう。
でも俺みたいに馬鹿な奴はこうやって勇者に捕まって……飲まず食わずで何日も放置されたら人間は死ぬ。当たり前だ。
「たまーに勝手にログアウトされるやつもいるけどね」
「……家族とか知り合いとかが外部から助けてくれたんだろうな……」
俺には、俺の家を訪ねて来てくれる友人なんかいない。無断欠勤が続いたらもしかしたら会社の人が来てくれるか!?
「金曜の夜に入って……土曜、日曜……月曜……確か人間は飲まず食わずで4.5日生きられる……誰か、来てくれるかもしれない!」
「ふーん……?アッシュ、戻っちゃうかもしんないのー?」
「えーこんなにかわいーのにぃ?戻る前にヤっとくか」
「あ……やっ」
ざわりと太ももを撫でられるだけで腹の奥が震える。もう何をされてどうなるか身体が覚えてしまっているんだ。い、いやだ……嫌なのに腹の奥がずくん、と震える。
「やっぱ良いよな、魔王ってさ。丈夫だし、反応良いし」
「や、やだ……触らないで……」
「はあ?もう期待してるくせに。仕込みがいのある身体だよな、魔王って」
「や、やめてくれ」
駄目だ、こんなの嫌だ。それなのに、息が上がって来る。奥が熱い、力が入らないーーーー。
「エロいなぁ、アッシュちゃんは。ほら、股開け」
「い、いや、嫌だぁ……」
「嫌だとか言ってんのにさ、おっ勃てて。素直じゃないねぇ? 」
「ち、ちが、やだ……」
駄目だ、力で勝てない。膝を割り開かれてしまえばもう全部見られてしまうのに。何かを期待して勃ち上がってきた前だとか無意識に力が入る孔だとか……。
「あんだけ激しくしたのに切れてないし、やっぱ魔王の尻はいいな」
「ひっ」
無防備な孔を撫でられて身がすくむ。また、あの裂かれるような痛みが来るのは嫌だ。
「力を抜いて大人しく受け入れろ。それが一番良いって分かってるんだろ? 」
「い、い、痛く、しないで……」
「大人しくしてれば痛くしねぇよ」
「う、うう……ううう……」
俺は抵抗をやめて、大人しく二人のモノを受け入れた。
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