48 / 72
48 あんな味、こんな味
しおりを挟む
気になると止まらない。あの大衆レストランの和風ハンバーグ?いや、煮込みかも。もしかしたらシチュー?しかもビーフとか?俺らが普通に食ってるなんかよくわからん煮込みよりもっとこう、ドミグラスソース?とかが効いたやつとか??あっすき焼きとかだったらどうしよう!?
「う、うう……俺は自重を知る男……」
「リクトどうした?最近何か悩み事でもあるのか?」
「あると言えばある、でもないと言えばない」
「意味が分からない」
分からなくて結構!むしろわからないでいてくれ!どうかそのままで!
「持ってくれ……俺の食欲よ!」
最近フィンの顔を見るだけでよだれが出るなんてことはないぞ、絶対にない。
「最近リクトの視線が怖い。なんだか私を食べようとしていないか?」
「馬鹿なこというな。人間を食べるわけないだろう!あっはっはっは……」
最近調子に乗っていろんな人にポーションを配っているフィンをまた見ていたようだ。本当に駄目な人間になってきたぞ?でも和風ハンバーグだったらどうしよう?俺、さっぱり味のハンバーグも好きなんだよなぁ~おろしそとかって美味いよなあ……。
「リクト、やっぱりお前変だ」
「俺はいつでも変だが!?」
しまった認めてしまった。とてもつらい。辛いついでについゲロってしまった。
「も、もしもの話なんだけどな?お、男の、あの、あの白いアレをな……」
「リクト分からない、はっきり言え」
うわぁああああ!と俺はひとしきり叫んでから結局全部話した。
「つまり、私の精液が何味だか気になってしょうがないということか?」
「ち、違う違う!そ、そういうたとえ話があるってことだ!俺とは全然無関係だぞ、間違いなく!!」
「そんなたとえ話は存在しない」
「うおぁああ……」
つらい!神様の野郎なんてことをしてくれたんだ!もう死んじゃえ!レッドビロビー飲みすぎて死んじゃえ!馬鹿あっ!!
「……今まで無気力にただ生きていたから、そういう欲を忘れていたが……消え失せたという訳ではない」
「あ、うん」
まあこんな何にもない所に閉じ込められたらいろいろおかしくなるよな、分かるよ。ごめん、本当はよくわからない。
「しかし、話を聞く限りでは腹の奥に精液を浴びなければ味が分からないんだろう?私としたいのか?」
「いや、全然」
「難問だな。性交渉をしなければ味は分からないんだろう?」
「そうなんだ。口じゃ駄目なんだよ、尻なんだ。しかも奥であればあるほど味がはっきりわかる……あ、例えばの話だけどな!」
「……まあどちらにせよ、ごちそうを見る目で私を見るのはやめろ」
「見てねえよ……多分」
痛い、痛い!フィルの視線が痛い!俺はいたたまれなくなってそそくさと庭へ出て来たけれど、そんな目でフィルを見ていたかな?……見てたかも。やべーな気になるとどうも止まらない。だからと言って友達みたいなフィルとあんなことやこんなことしたいとは思わないんだよな。
「う、うう……俺は自重を知る男……」
「リクトどうした?最近何か悩み事でもあるのか?」
「あると言えばある、でもないと言えばない」
「意味が分からない」
分からなくて結構!むしろわからないでいてくれ!どうかそのままで!
「持ってくれ……俺の食欲よ!」
最近フィンの顔を見るだけでよだれが出るなんてことはないぞ、絶対にない。
「最近リクトの視線が怖い。なんだか私を食べようとしていないか?」
「馬鹿なこというな。人間を食べるわけないだろう!あっはっはっは……」
最近調子に乗っていろんな人にポーションを配っているフィンをまた見ていたようだ。本当に駄目な人間になってきたぞ?でも和風ハンバーグだったらどうしよう?俺、さっぱり味のハンバーグも好きなんだよなぁ~おろしそとかって美味いよなあ……。
「リクト、やっぱりお前変だ」
「俺はいつでも変だが!?」
しまった認めてしまった。とてもつらい。辛いついでについゲロってしまった。
「も、もしもの話なんだけどな?お、男の、あの、あの白いアレをな……」
「リクト分からない、はっきり言え」
うわぁああああ!と俺はひとしきり叫んでから結局全部話した。
「つまり、私の精液が何味だか気になってしょうがないということか?」
「ち、違う違う!そ、そういうたとえ話があるってことだ!俺とは全然無関係だぞ、間違いなく!!」
「そんなたとえ話は存在しない」
「うおぁああ……」
つらい!神様の野郎なんてことをしてくれたんだ!もう死んじゃえ!レッドビロビー飲みすぎて死んじゃえ!馬鹿あっ!!
「……今まで無気力にただ生きていたから、そういう欲を忘れていたが……消え失せたという訳ではない」
「あ、うん」
まあこんな何にもない所に閉じ込められたらいろいろおかしくなるよな、分かるよ。ごめん、本当はよくわからない。
「しかし、話を聞く限りでは腹の奥に精液を浴びなければ味が分からないんだろう?私としたいのか?」
「いや、全然」
「難問だな。性交渉をしなければ味は分からないんだろう?」
「そうなんだ。口じゃ駄目なんだよ、尻なんだ。しかも奥であればあるほど味がはっきりわかる……あ、例えばの話だけどな!」
「……まあどちらにせよ、ごちそうを見る目で私を見るのはやめろ」
「見てねえよ……多分」
痛い、痛い!フィルの視線が痛い!俺はいたたまれなくなってそそくさと庭へ出て来たけれど、そんな目でフィルを見ていたかな?……見てたかも。やべーな気になるとどうも止まらない。だからと言って友達みたいなフィルとあんなことやこんなことしたいとは思わないんだよな。
3
お気に入りに追加
684
あなたにおすすめの小説
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。
ほんのちょっと言語チート、くっださーいな!
香月ミツほ
BL
土砂崩れでトンネルに閉じ込められて、脱出しようとして辿り着いたところは異世界だった。しかも言葉が通じない!! まぁ、その内喋れるようになるだろう。第1章 2019.1.13完結。
第2章「おお!っと王都で驚いた」2019.4.30スタート!ここからはそれほど視点入れ替わりません。
魔法は生活が便利になる程度で、なくても生活できます。主人公は幼くなったりしっかりしたり、相手によって変わります。攻めは残念イケメンです。(私の趣味で)
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】
紫紺(紗子)
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。
相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。
超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。
失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。
彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。
※番外編を公開しました(10/21)
生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。
※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。
※4月18日、完結しました。ありがとうございました。
バッドエンドの異世界に悪役転生した僕は、全力でハッピーエンドを目指します!
あ
BL
16才の初川終(はつかわ しゅう)は先天性の心臓の病気だった。一縷の望みで、成功率が低い手術に挑む終だったが……。
僕は気付くと両親の泣いている風景を空から眺めていた。それから、遠くで光り輝くなにかにすごい力で引き寄せられて。
目覚めれば、そこは子どもの頃に毎日読んでいた大好きなファンタジー小説の世界だったんだ。でも、僕は呪いの悪役の10才の公爵三男エディに転生しちゃったみたい!
しかも、この世界ってバッドエンドじゃなかったっけ?
バッドエンドをハッピーエンドにする為に、僕は頑張る!
でも、本の世界と少しずつ変わってきた異世界は……ひみつが多くて?
嫌われ悪役の子どもが、愛されに変わる物語。ほのぼの日常が多いです。
◎体格差、年の差カップル
※てんぱる様の表紙をお借りしました。
悪役令息の結婚相手として、断罪も兼ねて野獣侯爵と悪名高い俺が選ばれましたが、絶対幸せにします!
我利我利亡者
BL
貴族らしくない見た目と魔族領に面した領地、そして主張のできない性格のせいで事実無根の悪い噂が絶えず、婚期を逃したアルフォンソ・サンソーレ・M・ヴィッドルド。未婚のまま1人寂しく老いていくのかと思いきや、そんな彼にもようやく遅い春がやってきた。突如婚姻を申し込んできた相手はアルフォンソに負けず劣らず悪い噂の絶えないルカ・ナタナエレ・F・カノーラ。稀代の男好き?類を見ない尻軽野郎?性格が悪すぎて婚約破棄された?五月蝿ぇ!そんなの知るか!こんな俺と結婚してくれるだけで天使みたいな人だろうが!毎日崇め奉ったってまだ足りない!絶対に幸せにしてみせる!悪役令息と言われた青年と野獣侯爵と言われた男の、結婚から始まる恋物語。元々が短編なのでそんなに長くありません。
元婚約者に嵌められた悪役令息(?)×筋肉ムキムキの非モテ辺境伯
注意
マッチョが受けです。
もう一度書きます。マッチョが受けです。
最後にもう一押し。マッチョが受けです。
注意書きとタグをよく読んで、地雷にご注意ください!
ヒロイン不在の異世界ハーレム
藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。
神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。
飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。
ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる