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21 庇護者*

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「あ、あの、ま、まだ日が高い……」

「別に良いじゃないですか。この後、私は仕事が明日まで無いんです」

「……はい」

 諦めて体を預けてしまおう。副団長は俺を痛めつける気はないし、結構気を遣って抱いてくれる。

「支給品の中に予備がありましたから。あなた専用にしましょうね。これを孔に入れて綺麗にしましょうね」

「……それは……?」

 何か細長い、アレを模した形の……?

「事をせいて怪我をしたり、病気になる者が増えたのでね、中を綺麗にする魔道具が優先的に支給されるようになったんですよ、足を開いて?」

 恐る恐る足を開くと、見られた。恥ずかしい……。

「入れますよ?」

「ひんっ!」

「本物より細いから苦もなく入りますよ。そうすると中の汚物を分解して綺麗にしてくれて、更に粘性の高い潤滑油が出てから」

「ひっ!う、動いてるっ!」

「マッサージして、解してくれるんですよ。至れり尽くせりでしょう?」

「あっ!あっ!や、やだぁ……」

 内臓をぐりぐりと動かされ気持ち悪さに涙が滲む。

「怖いですか?」

「こわいぃ……」

 副団長さんは俺を抱きしめてくれる。

「慣れますよ、大丈夫」

 この人のせいでこんな怖い目に合っているのになんだろう、人とくっ付くのは暖かくて気持ちが良い。
 まだ小さなうちに母親に捨てられた。覚えている前世でも母親に抱きしめられた記憶もない。だからだろうか。

「もう良いでしょうか」

「あ……んっ」

 ゆっくり引き抜かれると、俺の尻はぬっぷりとぬかるんでいて、今なら何でも飲み込んでしまえそうだ。

「挿れますよ?」
 
 ズボンを下ろすと、赤黒くて筋張って膨張し切ったアレが高々と鎌首をもたげていた。

「は、はい……」

 もしかしたら、まだ顔が引き攣っていたかもしれないけれど、俺の尻は物欲しそうにぱくぱくしながら涎を垂らしていた。

「あんっ!あんっ!い、いーーーーっ!」



「お、いねぇと思ったらやっぱりヤってんな?」

「あーーーーーっ!」

 イく、イくぅ!どうしよう、気持ちいい!副団長さんにしっかりしがみついて、奥がビクビク震えるのを全身で味わう。
 ああ!セックスってこんなに良いものだったの??凄い。すごい……。

「速攻書類終わらせて消えたと思ったらコレかよ」

「そりゃ私だって楽しみたいですからね?ふふ、可愛くなりましたよ、ナナは。すっかり雌の顔をしています」

「あ、あ、あ……い、イイ、なか、イイ……」

 おれ、どうなってるの?よく分からない……でも、あったかくって……気持ちいい。このままでいたい、ずっとこのままで。

「おーお、出来上がってんなぁ、おーいナナ?分かるか?」

「あ、あふ……だんちょうさん……?」

 俺を抱いている副団長さんの肩越しに団長さんが見える……やだ、恥ずかしいよ……。

「次、な」

 爽やかな笑顔で言われて、困ってしまう。ま、また2人なの……?でも俺に拒否する事は出来ない。



 
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