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19 俺は上弦でクランメンバーと相対する
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「キース、来い!」
「い、良いんですか?ファイさん」
「やれ!」
「はい、行かせて貰いますーー!」
力の満ちている上弦で、俺はキースから力を絞れるだけ搾り取った。
「アバターチェンジ!竜騎士!」
白い光が俺に集まってきて、ひ弱な錬金術師から、逞しい竜騎士に姿が変わる。
俺はクラン「白夜の翼」のクラン情報を閲覧する。頭の中にステータス画面が見えるそして、
「居やがる」
確かにクランメンバーの一番下にガッシュという名前がある。そしてゲーム時代同様にログインしているメンバーが分かる仕組みだ。
「マスター権限、強制クラン脱退、永久追放。追放理由は罪もない人達を傷つけた。横暴。執行!」
『クランマスターの権限により、クランメンバー・ガッシュは永遠に「白夜の翼」から追放されました』
《な?!》
《え?マスター?!》
《ファイさん?!ファイさんがいる!!》
クランメンバーだけに使えるクランチャットの機能。頭の中にそんな会話が響き渡る。
《こんな状況でクランを追い出されたら命の危機に関わる事は承知だが、ガッシュとか言う奴はどうしても許せねえ。俺が作ったクランに1秒たりとも在籍させるわけにはいかない)》
《ファイさん?!》
《は?そんな奴いたか?ああ、あの雑魚い奴か?》
《誰だ?あんなのをクランに入れたの?》
名前の知ったメンバーの意見は様々だったけれど、俺は続ける。
《俺は今までもこれからも町の人に助けて貰って生きてきた。そんな町の人をNPCだと手を上げるあいつをどうしても許せねえ……だが、それは俺のわがままで、ガッシュの命を脅かす事だって分かっている》
いや、町の人に手をあげるのは俺も嫌だ。あいつらのおかげで闇魔族から隠して貰えてるってあるし。
《でも……ガッシュ、やばくない?》
やばいやばくないでいえば、多分やばい。
《時透、居るな?》
《ファイさん!良かった!全然連絡取れなくて……えっ?!ちょっと待って下さい、クランマスター委譲ってなんですか!》
《サブマスターのお前にマスター委譲だ。断るならクランブレイクする》
は?!冗談言わないで下さい!ファイさん!ファイさんが居なかったらどうやって闇魔族を!
「俺は駄目だ。俺は今、錬金術師でこの世界にいる。お前は知ってるよな?」
え?!サブアバターじゃないですか!……だから連絡取れなかったんですね……。
「そう言うわけだ。アークメイジも「ソリッドストライク」を抜ける。何か分かったら錬金術師に連絡くれると助かる」
抜けるってやめて下さいよ!錬金術師の方をギルドに……!
とりあえず、サブマスターの時透がマスターを受け継いだ事を確認して俺はクランを自分から脱退した。
待って!待ってください!ファイさ……
それ以上、クランの会話は聞こえて来なくなった。
「ファイさん……」
心配そうにキースが俺を見ているが、もう一つやる事がある。
「いけるはずだ、アバターチェンジ、「アークメイジ」」
俺はまた白い光に包まれて、今度は細身の魔法使いに変わる。
「ふう、こいつも色んなもの持ってるな。キース持ってろ」
「わわっ!」
キースに色んなものを投げ渡して、俺はさっさとクランを抜ける。「ソリッドストライク」もなかなか楽しかったんだがな。魔法好きが集まって……あ、やばい!
「く、クラン脱退!おっけ、やべ、も、戻る……って、そうだ!キース!!」
「はひぃ!」
「むちゅーーーっ!」
少しでも力をキースに!少しでも!!
「むきゅ!は、は」
俺史上最大のディープキスをかましながら俺は白い光に包まれる。そして
「あー……戻っちゃったぁ……」
「ファイさん~!元のファイさんに戻ったぁ~~」
キースにぎゅっと抱きつかれながら俺はすやぁっと意識を飛ばしてしまった。
「い、良いんですか?ファイさん」
「やれ!」
「はい、行かせて貰いますーー!」
力の満ちている上弦で、俺はキースから力を絞れるだけ搾り取った。
「アバターチェンジ!竜騎士!」
白い光が俺に集まってきて、ひ弱な錬金術師から、逞しい竜騎士に姿が変わる。
俺はクラン「白夜の翼」のクラン情報を閲覧する。頭の中にステータス画面が見えるそして、
「居やがる」
確かにクランメンバーの一番下にガッシュという名前がある。そしてゲーム時代同様にログインしているメンバーが分かる仕組みだ。
「マスター権限、強制クラン脱退、永久追放。追放理由は罪もない人達を傷つけた。横暴。執行!」
『クランマスターの権限により、クランメンバー・ガッシュは永遠に「白夜の翼」から追放されました』
《な?!》
《え?マスター?!》
《ファイさん?!ファイさんがいる!!》
クランメンバーだけに使えるクランチャットの機能。頭の中にそんな会話が響き渡る。
《こんな状況でクランを追い出されたら命の危機に関わる事は承知だが、ガッシュとか言う奴はどうしても許せねえ。俺が作ったクランに1秒たりとも在籍させるわけにはいかない)》
《ファイさん?!》
《は?そんな奴いたか?ああ、あの雑魚い奴か?》
《誰だ?あんなのをクランに入れたの?》
名前の知ったメンバーの意見は様々だったけれど、俺は続ける。
《俺は今までもこれからも町の人に助けて貰って生きてきた。そんな町の人をNPCだと手を上げるあいつをどうしても許せねえ……だが、それは俺のわがままで、ガッシュの命を脅かす事だって分かっている》
いや、町の人に手をあげるのは俺も嫌だ。あいつらのおかげで闇魔族から隠して貰えてるってあるし。
《でも……ガッシュ、やばくない?》
やばいやばくないでいえば、多分やばい。
《時透、居るな?》
《ファイさん!良かった!全然連絡取れなくて……えっ?!ちょっと待って下さい、クランマスター委譲ってなんですか!》
《サブマスターのお前にマスター委譲だ。断るならクランブレイクする》
は?!冗談言わないで下さい!ファイさん!ファイさんが居なかったらどうやって闇魔族を!
「俺は駄目だ。俺は今、錬金術師でこの世界にいる。お前は知ってるよな?」
え?!サブアバターじゃないですか!……だから連絡取れなかったんですね……。
「そう言うわけだ。アークメイジも「ソリッドストライク」を抜ける。何か分かったら錬金術師に連絡くれると助かる」
抜けるってやめて下さいよ!錬金術師の方をギルドに……!
とりあえず、サブマスターの時透がマスターを受け継いだ事を確認して俺はクランを自分から脱退した。
待って!待ってください!ファイさ……
それ以上、クランの会話は聞こえて来なくなった。
「ファイさん……」
心配そうにキースが俺を見ているが、もう一つやる事がある。
「いけるはずだ、アバターチェンジ、「アークメイジ」」
俺はまた白い光に包まれて、今度は細身の魔法使いに変わる。
「ふう、こいつも色んなもの持ってるな。キース持ってろ」
「わわっ!」
キースに色んなものを投げ渡して、俺はさっさとクランを抜ける。「ソリッドストライク」もなかなか楽しかったんだがな。魔法好きが集まって……あ、やばい!
「く、クラン脱退!おっけ、やべ、も、戻る……って、そうだ!キース!!」
「はひぃ!」
「むちゅーーーっ!」
少しでも力をキースに!少しでも!!
「むきゅ!は、は」
俺史上最大のディープキスをかましながら俺は白い光に包まれる。そして
「あー……戻っちゃったぁ……」
「ファイさん~!元のファイさんに戻ったぁ~~」
キースにぎゅっと抱きつかれながら俺はすやぁっと意識を飛ばしてしまった。
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