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31 俺だってきれるよ?
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「シャトルリア様……!」
「貴様ァアアア!」
「黙って!」
俺は俺の後ろで一瞬呆気にとられてから怒り出した皆を制止する。怒る必要なんてない。俺が頭を下げれば殿下が少しでも早く治るんならどうってことないじゃないか。そりゃ服とか顔は汚れるけど洗えばいいしな。
何か知らんがシェリリアまで呆然としてる。変な奴。お前がやれって言ったんだろ?
「は……はは!あのシャトルリアがァアアア頭を下げたアアアアア!この、アタシに!アタシに頭を下げて謝った!!あは、あはは……あーーーーっっはっはっは!」
変な奴。何がそんなに楽しいんだろう?俺一人に頭を下げさせただけで何がそんなに嬉しいのかさっぱりわからん。それに後ろの侍女ちゃんは泣いているコもいるし、騎士達は怒りでガタガタ震えている。意味が分からん。俺だぞ?中身糸クズ2センチメートルの俺だぞ??うるせえけど、シェリリアは暫く大笑いしていた。でけー口。お下品なやつめ。
「聖女が!あのシャトルリア様がああああああ!アタシに、アタシにいいいい!あーー気持ちいい最高ッ!最高よ!王太子を誘った時より、令嬢共を操った時より、最高の気分だわ!!」
そんだけで大喜びしてるの?こいつ。ホント変な奴だけどそろそろこの格好やめたい。床はゴツゴツした岩で足は痛いし、何せ床は臭い。とっても臭い。
「薬の、成分を」
「あーーーーっはっはっは!いう訳ないでしょう!!女はぁー男を騙すモンなのよおおおお!残念でしたアアアア!あんたは曲がりなりにも男だからねええ!だぁから騙されるのよおおおお!」
はあ、根性の曲がり切った奴。まあある程度予想はしていた。俺は床から立ち上がり、ブルブルと真っ赤になって震えるこの場で一番偉い騎士団長に声をかけた。
「ゼル団長。シェリリアは薬の成分を知るためだけに生かしてあるんだっけ?薬の成分さえ分かればもう生かしておく必要はない存在?」
「その通りです!そいつの父親と領地はもう軍が囲んでいます。薬のことが分かるまで泳がせている段階です。その女は殺しても構いません!」
「それは、良かった」
「は……何しようっていうのよ!私は喋らないからね!!」
流石に俺も切れたぜ。ブッチ切れたぜ。
「早く喋った方が身のためだけれど、流石に私も怒ったからね?悪いんだけど、その子をベッドかなんかに括り付けて微動だに出来ないようにしてくれない?」
「了解です!シャトルリア様!!」
俺達は地下の牢獄からちょっとだけ綺麗な部屋に移動してきた。そして宰相さんも呼んだ。
「何があったか聞きました……なんと無礼な女なんでしょう!」
「まあ……これから可哀想な実験に付き合わせるつもり。頭をいじろうかなって」
「……成程、後学のために私を呼んだんですね?」
俺は頷いた。
「シャ、シャトルリアのくせに!アタシに跪いた癖に!」
喋って貰わなきゃいけないから口は塞いでいないけれど、シェリリアは指一本動かせない姿で簡素なベッドに括り付けられている。
「とっても痛いからね?早く喋ると良いよ」
きっと俺の目はとても冷たかったと思う。でも流石に許せそうにない。指でシェリリアの頭を掴む。そう、指先から出せるんだ、糸くずの長いのをね?
「外側から……入れるんだけど、中の様子を見ながらじゃないとどんな効果を齎しているかよくわからないでしょう?だから中に入って治療する。でもさ、治療目的じゃないなら……乱雑に扱っていいわけ」
「ヒ、痛い痛い痛いーーー!」
「頭の中には痛みを感じる部位っていうのがあってね。そこを刺激すると、痛いんだよ、とっても」
「ギャアアアアアアアアアアアア!」
令嬢らしくない叫びが木霊するけれど、誰も止めようとしない。
「この程度でソレじゃあこの先どうするの?まだまだほんの先っちょを刺しただけだよ」
「やめて……やめて、やめてやめてやめ‥‥…ギャアアアアア!」
「堪え性の無い人だ」
若干目の前の宰相さんが引いてるけど、若干だ。どちらかというと興味深げに眺めている。
「白目を剥いて気絶したらどうするんです?」
「そうならないように加減して刺して行きましょう。本当は刺すなんてことはしない方が良いんですよ。壊れて使い物にならなくなる。でも……もう要らないそうです、この人」
「捨てること前提っていうわけですね。情報さえ取れれば後は要らない?」
「らしいですよ」
俺達のやり方は良くないかもしれない、でも効果的だろうな。
「貴様ァアアア!」
「黙って!」
俺は俺の後ろで一瞬呆気にとられてから怒り出した皆を制止する。怒る必要なんてない。俺が頭を下げれば殿下が少しでも早く治るんならどうってことないじゃないか。そりゃ服とか顔は汚れるけど洗えばいいしな。
何か知らんがシェリリアまで呆然としてる。変な奴。お前がやれって言ったんだろ?
「は……はは!あのシャトルリアがァアアア頭を下げたアアアアア!この、アタシに!アタシに頭を下げて謝った!!あは、あはは……あーーーーっっはっはっは!」
変な奴。何がそんなに楽しいんだろう?俺一人に頭を下げさせただけで何がそんなに嬉しいのかさっぱりわからん。それに後ろの侍女ちゃんは泣いているコもいるし、騎士達は怒りでガタガタ震えている。意味が分からん。俺だぞ?中身糸クズ2センチメートルの俺だぞ??うるせえけど、シェリリアは暫く大笑いしていた。でけー口。お下品なやつめ。
「聖女が!あのシャトルリア様がああああああ!アタシに、アタシにいいいい!あーー気持ちいい最高ッ!最高よ!王太子を誘った時より、令嬢共を操った時より、最高の気分だわ!!」
そんだけで大喜びしてるの?こいつ。ホント変な奴だけどそろそろこの格好やめたい。床はゴツゴツした岩で足は痛いし、何せ床は臭い。とっても臭い。
「薬の、成分を」
「あーーーーっはっはっは!いう訳ないでしょう!!女はぁー男を騙すモンなのよおおおお!残念でしたアアアア!あんたは曲がりなりにも男だからねええ!だぁから騙されるのよおおおお!」
はあ、根性の曲がり切った奴。まあある程度予想はしていた。俺は床から立ち上がり、ブルブルと真っ赤になって震えるこの場で一番偉い騎士団長に声をかけた。
「ゼル団長。シェリリアは薬の成分を知るためだけに生かしてあるんだっけ?薬の成分さえ分かればもう生かしておく必要はない存在?」
「その通りです!そいつの父親と領地はもう軍が囲んでいます。薬のことが分かるまで泳がせている段階です。その女は殺しても構いません!」
「それは、良かった」
「は……何しようっていうのよ!私は喋らないからね!!」
流石に俺も切れたぜ。ブッチ切れたぜ。
「早く喋った方が身のためだけれど、流石に私も怒ったからね?悪いんだけど、その子をベッドかなんかに括り付けて微動だに出来ないようにしてくれない?」
「了解です!シャトルリア様!!」
俺達は地下の牢獄からちょっとだけ綺麗な部屋に移動してきた。そして宰相さんも呼んだ。
「何があったか聞きました……なんと無礼な女なんでしょう!」
「まあ……これから可哀想な実験に付き合わせるつもり。頭をいじろうかなって」
「……成程、後学のために私を呼んだんですね?」
俺は頷いた。
「シャ、シャトルリアのくせに!アタシに跪いた癖に!」
喋って貰わなきゃいけないから口は塞いでいないけれど、シェリリアは指一本動かせない姿で簡素なベッドに括り付けられている。
「とっても痛いからね?早く喋ると良いよ」
きっと俺の目はとても冷たかったと思う。でも流石に許せそうにない。指でシェリリアの頭を掴む。そう、指先から出せるんだ、糸くずの長いのをね?
「外側から……入れるんだけど、中の様子を見ながらじゃないとどんな効果を齎しているかよくわからないでしょう?だから中に入って治療する。でもさ、治療目的じゃないなら……乱雑に扱っていいわけ」
「ヒ、痛い痛い痛いーーー!」
「頭の中には痛みを感じる部位っていうのがあってね。そこを刺激すると、痛いんだよ、とっても」
「ギャアアアアアアアアアアアア!」
令嬢らしくない叫びが木霊するけれど、誰も止めようとしない。
「この程度でソレじゃあこの先どうするの?まだまだほんの先っちょを刺しただけだよ」
「やめて……やめて、やめてやめてやめ‥‥…ギャアアアアア!」
「堪え性の無い人だ」
若干目の前の宰相さんが引いてるけど、若干だ。どちらかというと興味深げに眺めている。
「白目を剥いて気絶したらどうするんです?」
「そうならないように加減して刺して行きましょう。本当は刺すなんてことはしない方が良いんですよ。壊れて使い物にならなくなる。でも……もう要らないそうです、この人」
「捨てること前提っていうわけですね。情報さえ取れれば後は要らない?」
「らしいですよ」
俺達のやり方は良くないかもしれない、でも効果的だろうな。
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