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IF編 闇へ
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ついた部屋は豪華で、大きなベッドが置いてある。少し乱暴にその上に置かれて、僕はきょろきょろした。ここは、寝室?
「式を挙げてからにしようと思っていたが、誰かに取られてからでは遅いからな。お前が誰の物か、しっかり教え込んだ方が良さそうだ」
「え、まさ、か」
僕はそうなのか、と身震いする。母さんや周りの人たちがしているから、分かっている。母さんたちが
「ロウにも客を取らせよう!きっと売れるわ!」
なんてここ最近言っていたのも聞いている。だから、この部屋に連れて来られたという事は、僕がこの怖い人の相手をするんだ。
「ひ、ぼ、僕できません……!やったことないんです!」
レンテドール様はにこりと笑った。ち、違ったのかな、僕の勘違いだったのかな。
「知っている。客を取らされそうになったから、あわてて連れに行ったんだからな。シロウみたいにそっちも傷ついてからの方が良いかと思ったけど、やっぱり我慢ならなかった」
ぎしり、とレンテドール様の体重でベッドが軋んだ。ほんとに本気なんだ。
「い、嫌です。無理です」
「無理じゃないさ、ロウなら出来るよ。さ、こっちにおいで」
「嫌、嫌です!無理……ッ!」
僕はベッドから逃げようとしたけれど、足を掴まれた。
「ひっ!離して!」
「ふふ、可愛いね。誘ってるんだろう?」
ズルリ、引き戻された。
「いやっ!」
バタバタ暴れても、足を引かれて中央に戻される。
「いつまでも遊んでいたいけど、私もそろそろロウを可愛がりたいからね」
「ひっ!」
「皆、君が私の物になる事を待っているんだ。あまり待たせちゃ悪いだろう?」
「嫌です、嫌、いやーーー!」
「シロウはね、常に痛みと共にあったんだ。だから、ロウも耐えられるよ。さあ、痛くて気持ちの良い事をしよう」
「い、嫌……」
僕はもう何も着ていない。あの可愛いと言われたドレスは裂かれて、無残な姿で床に捨てられていた。
「この小さくて細い体に私を受け入れたら裂けるだろうね。でも大丈夫だよ。うちの医者はとても優秀だから、安心して欲しい」
「ひ!や、やめ、やめて!」
僕のお尻に硬い物が押し付けられる。ぬちっとした滑り気を感じるけど、それだけだ。
「はは、流石に処女。しっかり口を閉じてるな。楽にして、と言っても無理か」
両足の太ももをしっかり掴まれてしまった僕は上半身を捻ることしか出来ない。
「や、やだ!やだ!やだ!やめて」
「残念だけど、やめてと言われてやめる奴は一人もいないんだ。行くよ」
「ひ」
めり、そんな音だった気がする。無理矢理、入るはずもない大きさのモノが、侵入してくるのは。
「いーーーーーーっ!!」
もう、痛いしか分からない。痛い痛い痛い!!!
「やめて!やめてぇ!痛い、痛いよおーー!」
「は、はは、ははは!やっと、やっと入ったぞ!お前の中に、入ったぞ!シロウ!どれだけ待ち焦がれていた事か!はは!あははは!!」
何か僕の上にのしかかっている人が喋っている。でも僕にはわからない。ただ痛い、それだけだった。
「痛い、痛いよぉ……」
僕の泣き声は辺りに響くけれど、誰も助けてはくれない。
「初めては誰でも痛いそうだぞ?だから、普通ではないか?」
そう言いながら中をさらに進められる。痛みがどんどん増してくる。
「痛い!痛い!やめて、やめて!動かないでぇーーー!」
みり、めり、僕の中が、むりやりこじ開けられる音。痛い痛い!どこかが裂けてそれを更に抉るような痛み。
「ふふ、血が出たか?初めてはそう言うモノだからなぁ」
「いたいぃ……」
僕の口はそれしか言葉が出なかった。
「式を挙げてからにしようと思っていたが、誰かに取られてからでは遅いからな。お前が誰の物か、しっかり教え込んだ方が良さそうだ」
「え、まさ、か」
僕はそうなのか、と身震いする。母さんや周りの人たちがしているから、分かっている。母さんたちが
「ロウにも客を取らせよう!きっと売れるわ!」
なんてここ最近言っていたのも聞いている。だから、この部屋に連れて来られたという事は、僕がこの怖い人の相手をするんだ。
「ひ、ぼ、僕できません……!やったことないんです!」
レンテドール様はにこりと笑った。ち、違ったのかな、僕の勘違いだったのかな。
「知っている。客を取らされそうになったから、あわてて連れに行ったんだからな。シロウみたいにそっちも傷ついてからの方が良いかと思ったけど、やっぱり我慢ならなかった」
ぎしり、とレンテドール様の体重でベッドが軋んだ。ほんとに本気なんだ。
「い、嫌です。無理です」
「無理じゃないさ、ロウなら出来るよ。さ、こっちにおいで」
「嫌、嫌です!無理……ッ!」
僕はベッドから逃げようとしたけれど、足を掴まれた。
「ひっ!離して!」
「ふふ、可愛いね。誘ってるんだろう?」
ズルリ、引き戻された。
「いやっ!」
バタバタ暴れても、足を引かれて中央に戻される。
「いつまでも遊んでいたいけど、私もそろそろロウを可愛がりたいからね」
「ひっ!」
「皆、君が私の物になる事を待っているんだ。あまり待たせちゃ悪いだろう?」
「嫌です、嫌、いやーーー!」
「シロウはね、常に痛みと共にあったんだ。だから、ロウも耐えられるよ。さあ、痛くて気持ちの良い事をしよう」
「い、嫌……」
僕はもう何も着ていない。あの可愛いと言われたドレスは裂かれて、無残な姿で床に捨てられていた。
「この小さくて細い体に私を受け入れたら裂けるだろうね。でも大丈夫だよ。うちの医者はとても優秀だから、安心して欲しい」
「ひ!や、やめ、やめて!」
僕のお尻に硬い物が押し付けられる。ぬちっとした滑り気を感じるけど、それだけだ。
「はは、流石に処女。しっかり口を閉じてるな。楽にして、と言っても無理か」
両足の太ももをしっかり掴まれてしまった僕は上半身を捻ることしか出来ない。
「や、やだ!やだ!やだ!やめて」
「残念だけど、やめてと言われてやめる奴は一人もいないんだ。行くよ」
「ひ」
めり、そんな音だった気がする。無理矢理、入るはずもない大きさのモノが、侵入してくるのは。
「いーーーーーーっ!!」
もう、痛いしか分からない。痛い痛い痛い!!!
「やめて!やめてぇ!痛い、痛いよおーー!」
「は、はは、ははは!やっと、やっと入ったぞ!お前の中に、入ったぞ!シロウ!どれだけ待ち焦がれていた事か!はは!あははは!!」
何か僕の上にのしかかっている人が喋っている。でも僕にはわからない。ただ痛い、それだけだった。
「痛い、痛いよぉ……」
僕の泣き声は辺りに響くけれど、誰も助けてはくれない。
「初めては誰でも痛いそうだぞ?だから、普通ではないか?」
そう言いながら中をさらに進められる。痛みがどんどん増してくる。
「痛い!痛い!やめて、やめて!動かないでぇーーー!」
みり、めり、僕の中が、むりやりこじ開けられる音。痛い痛い!どこかが裂けてそれを更に抉るような痛み。
「ふふ、血が出たか?初めてはそう言うモノだからなぁ」
「いたいぃ……」
僕の口はそれしか言葉が出なかった。
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