8 / 80
動物に異様に好かれる手
8 獣人ハンター?
しおりを挟む
ご主人様があんな捨て台詞を残して行かなきゃ良かったのに、言われてしまった俺は見逃してもらえなくなった。
ベッドの中で情事の痕跡しかないし、がっちり魔法で奴隷印がつけられている。
「奴のお気に入りってとこか?」
「ボスの所に連れて行こうぜ」
簡単な服を着せられ、俺は別の奴隷商に連れて行かれた。
「あのクソ野郎のお気に入りだってぇ?」
どうやら奴隷商同士の抗争に巻き込まれたようだ。酷い事をされなきゃ良いな。それだけだ。
「シロウ~アレやってくれぇ~」
「……」
ボスは大きな黒豹の姿になっている。腹を上に向けて両手両足を上に向けてダメな姿だ。
柔らかいお腹の毛にブラシをかける。
「んー良いねぇ良いねぇ」
目を細めて喉をゴロゴロと鳴らす姿は大きな黒猫だが、ボスはボスだ。怒ると殴ってくる。
「シロウはあいつには勿体ない。俺の物になれ!」
隷属魔法の上書きで、次のご主人様は黒豹のボスになった。俺の生活は何も変わらない。
黒豹のボスも俺の膝の上でゴロゴロ喉を鳴らしているのを、裏切り者に見つかりその座を追われた。
次の裏切り者ご主人様はトカゲで俺が鱗を磨いていたら、見つかり逃げ出した。
何度か続くと俺はすっかり有名人っぽくなった。
「獣人ハンター……?俺が……?」
今のご主人様はオウムだ。でかい羽の手入れを手伝っている。
「お前の前にいると、どうも獣の血がさわいじまって、人型で居られないんだ。そうこうしてる間に誰かに見つかって、追われるって訳」
そんな俺も鳥に戻ってるなーー!とカカカカッとクチバシを鳴らした。
「に、してもシロウは本当にイイよ。俺のツボ全部ついて来るし、ケツは最高だ」
「……喜んでいただけて嬉しいです……」
「顔が死んでるなーー!獣人はお前を痛めつけたりしないから、もっと自由にして良いんだぜ?」
なら、この隷属魔法と、セックスをやめて貰えませんか?とは言えない。
1度染み込んだ暴力の影はずっと心に居座り続けた。
ベッドの中で情事の痕跡しかないし、がっちり魔法で奴隷印がつけられている。
「奴のお気に入りってとこか?」
「ボスの所に連れて行こうぜ」
簡単な服を着せられ、俺は別の奴隷商に連れて行かれた。
「あのクソ野郎のお気に入りだってぇ?」
どうやら奴隷商同士の抗争に巻き込まれたようだ。酷い事をされなきゃ良いな。それだけだ。
「シロウ~アレやってくれぇ~」
「……」
ボスは大きな黒豹の姿になっている。腹を上に向けて両手両足を上に向けてダメな姿だ。
柔らかいお腹の毛にブラシをかける。
「んー良いねぇ良いねぇ」
目を細めて喉をゴロゴロと鳴らす姿は大きな黒猫だが、ボスはボスだ。怒ると殴ってくる。
「シロウはあいつには勿体ない。俺の物になれ!」
隷属魔法の上書きで、次のご主人様は黒豹のボスになった。俺の生活は何も変わらない。
黒豹のボスも俺の膝の上でゴロゴロ喉を鳴らしているのを、裏切り者に見つかりその座を追われた。
次の裏切り者ご主人様はトカゲで俺が鱗を磨いていたら、見つかり逃げ出した。
何度か続くと俺はすっかり有名人っぽくなった。
「獣人ハンター……?俺が……?」
今のご主人様はオウムだ。でかい羽の手入れを手伝っている。
「お前の前にいると、どうも獣の血がさわいじまって、人型で居られないんだ。そうこうしてる間に誰かに見つかって、追われるって訳」
そんな俺も鳥に戻ってるなーー!とカカカカッとクチバシを鳴らした。
「に、してもシロウは本当にイイよ。俺のツボ全部ついて来るし、ケツは最高だ」
「……喜んでいただけて嬉しいです……」
「顔が死んでるなーー!獣人はお前を痛めつけたりしないから、もっと自由にして良いんだぜ?」
なら、この隷属魔法と、セックスをやめて貰えませんか?とは言えない。
1度染み込んだ暴力の影はずっと心に居座り続けた。
22
お気に入りに追加
514
あなたにおすすめの小説
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。
【完結】「私は善意に殺された」
まほりろ
恋愛
筆頭公爵家の娘である私が、母親は身分が低い王太子殿下の後ろ盾になるため、彼の婚約者になるのは自然な流れだった。
誰もが私が王太子妃になると信じて疑わなかった。
私も殿下と婚約してから一度も、彼との結婚を疑ったことはない。
だが殿下が病に倒れ、その治療のため異世界から聖女が召喚され二人が愛し合ったことで……全ての運命が狂い出す。
どなたにも悪意はなかった……私が不運な星の下に生まれた……ただそれだけ。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※他サイトにも投稿中。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※小説家になろうにて2022年11月19日昼、日間異世界恋愛ランキング38位、総合59位まで上がった作品です!


嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。

今夜のご飯も一緒に食べよう~ある日突然やってきたヒゲの熊男はまさかのスパダリでした~
松本尚生
BL
瞬は失恋して職と住み処を失い、小さなワンルームから弁当屋のバイトに通っている。
ある日瞬が帰ると、「誠~~~!」と背後からヒゲの熊男が襲いかかる。「誠って誰!?」上がりこんだ熊は大量の食材を持っていた。瞬は困り果てながら調理する。瞬が「『誠さん』って恋人?」と尋ねると、彼はふふっと笑って瞬を抱きしめ――。
恋なんてコリゴリの瞬と、正体不明のスパダリ熊男=伸幸のお部屋グルメの顛末。
伸幸の持ちこむ謎の食材と、それらをテキパキとさばいていく瞬のかけ合いもお楽しみください。

心からの愛してる
マツユキ
BL
転入生が来た事により一人になってしまった結良。仕事に追われる日々が続く中、ついに体力の限界で倒れてしまう。過労がたたり数日入院している間にリコールされてしまい、あろうことか仕事をしていなかったのは結良だと噂で学園中に広まってしまっていた。
全寮制男子校
嫌われから固定で溺愛目指して頑張ります
※話の内容は全てフィクションになります。現実世界ではありえない設定等ありますのでご了承ください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる