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7 チョロいって?しょうがねえだろ*
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「リーヤちゃああん!今日も美人だねえ!」
「置くモンおいてさっさと帰れ」
「ああん、つめたい~!でもそこが可愛くて大好きィ!もっと詰ってぇ!エッチしよう~!」
「しねえし、金出せ。ルン」
ハァイ!ルンは金の入った袋をカウンターに置いた。
「今回は10万ゴールドだよ」
「確かに。ホントお前の借金減らねえな」
ルンの借金は最初は200万ほどだったのに、今じゃ500万を超える勢いだ。
「だってねえ?俺、リーヤとヤりたい」
「しねえし!俺は売ってねえよ!」
「翡翠館の裏メニューだろう?リーヤはさあ……」
「そんなのねえから!」
ヤベェ、今回もか!このクソ男!護衛が欲しくてこいつも奴隷商から買い叩いて来た。
「若くて、腕が立つ奴が欲しい。多少壊れてていい」
「あーゴミ置き場になんかあったろ」
町の奴隷商の「ゴミ置き場」。年老いて使えなくなったヤツ、怪我がひどすぎるやつ、病気の奴。詰め込まれて、死ぬのを待つやつが捨て置かれた場所。そんな中にルンもいた。
「少し前まで名うての冒険者だったらしい。しくじってこのざまだ」
「ふむ……」
右足と右手がほとんどなくなっている。
「グリフォン討伐に失敗したんだとよ、仲間は全部食われちまって、こいつだけ後続の冒険者に助けられたって。助けられてもこのざまじゃなあ」
「正気も飛んでるな」
目が虚空を見つめてブツブツと何かつぶやいている。
「気味もわりぃからな……どうする?3000でいいぞ」
「……ここの台車の賃貸料金じゃねえの?それ」
「あたり!」
奴隷商から台車を借りてルンを貰い受けたんだ。こいつ自力で歩けなくて運んでくるのが大変だった。まあ、適当に治して護衛が終わった後、飼っておくのも面倒だったんだ。
「お前を治したのは俺、お前は俺に借金がある。自分で稼いでこい」
「は?じ、自由ってことか!?」
「俺を裏切ったら……手足が飛ぶんじゃねえか?」
「裏切らない!リーヤを裏切ったりしない!金も持ってくる!」
「じゃあ好きにしろ」
って外に捨てたら、調子に乗りやがった!!
「リーヤ、リーヤ。ヤらせて?」
「い、嫌だ!なんで男とヤらなきゃいけないんだ!女と寝てこいッ!」
俺は普通の街の住人だ。貧民街が普通かどうかはさておきとして、冒険に行くとかそういうタイプではない。普通の人間だから、魔物やら何やらを相手にしているルンが押し倒してきたら、逃げる術がない!
「やめ!やめ!やめて!あんっ!」
「あーーっ!リーヤ、最高」
つい前日、リンネに2回もぶっかけられたベッドで、俺はルンに押し倒されて突っ込まれている。
「ば、馬鹿ルン!やめろぉ抜けぇ……」
「嫌だー。あ、リーヤが俺と結婚してくれるなら抜く~」
「こ、こんな強姦魔と誰か結婚するか!阿呆!」
「じゃあ、今日も気持ちよくしてよ~」
「嫌だっていってるだろ……あんっ」
どうしてかは知らない。この人間を治す力の代償なのかもしれないけれど、俺は間違いなくエロいことに滅法弱い。はっきり言えばチョロいだろう。雑に突っ込まれただけでもう頭がクラクラしてる……。
「る、ルン、だめ、駄目だ……や、やんっ」
「ホント、リーヤ弱いなあ、そこが可愛くて最高なんだけどね」
とん、と奥を突かれて、俺の体は派手に跳ねる。ああ、もう駄目だ。
「やっ!やぁ……んっ、い、イイ!イイよお……っ」
もう何も考えられなくなって、気持ちの良い波の中に意識を拡散してしまった。
「置くモンおいてさっさと帰れ」
「ああん、つめたい~!でもそこが可愛くて大好きィ!もっと詰ってぇ!エッチしよう~!」
「しねえし、金出せ。ルン」
ハァイ!ルンは金の入った袋をカウンターに置いた。
「今回は10万ゴールドだよ」
「確かに。ホントお前の借金減らねえな」
ルンの借金は最初は200万ほどだったのに、今じゃ500万を超える勢いだ。
「だってねえ?俺、リーヤとヤりたい」
「しねえし!俺は売ってねえよ!」
「翡翠館の裏メニューだろう?リーヤはさあ……」
「そんなのねえから!」
ヤベェ、今回もか!このクソ男!護衛が欲しくてこいつも奴隷商から買い叩いて来た。
「若くて、腕が立つ奴が欲しい。多少壊れてていい」
「あーゴミ置き場になんかあったろ」
町の奴隷商の「ゴミ置き場」。年老いて使えなくなったヤツ、怪我がひどすぎるやつ、病気の奴。詰め込まれて、死ぬのを待つやつが捨て置かれた場所。そんな中にルンもいた。
「少し前まで名うての冒険者だったらしい。しくじってこのざまだ」
「ふむ……」
右足と右手がほとんどなくなっている。
「グリフォン討伐に失敗したんだとよ、仲間は全部食われちまって、こいつだけ後続の冒険者に助けられたって。助けられてもこのざまじゃなあ」
「正気も飛んでるな」
目が虚空を見つめてブツブツと何かつぶやいている。
「気味もわりぃからな……どうする?3000でいいぞ」
「……ここの台車の賃貸料金じゃねえの?それ」
「あたり!」
奴隷商から台車を借りてルンを貰い受けたんだ。こいつ自力で歩けなくて運んでくるのが大変だった。まあ、適当に治して護衛が終わった後、飼っておくのも面倒だったんだ。
「お前を治したのは俺、お前は俺に借金がある。自分で稼いでこい」
「は?じ、自由ってことか!?」
「俺を裏切ったら……手足が飛ぶんじゃねえか?」
「裏切らない!リーヤを裏切ったりしない!金も持ってくる!」
「じゃあ好きにしろ」
って外に捨てたら、調子に乗りやがった!!
「リーヤ、リーヤ。ヤらせて?」
「い、嫌だ!なんで男とヤらなきゃいけないんだ!女と寝てこいッ!」
俺は普通の街の住人だ。貧民街が普通かどうかはさておきとして、冒険に行くとかそういうタイプではない。普通の人間だから、魔物やら何やらを相手にしているルンが押し倒してきたら、逃げる術がない!
「やめ!やめ!やめて!あんっ!」
「あーーっ!リーヤ、最高」
つい前日、リンネに2回もぶっかけられたベッドで、俺はルンに押し倒されて突っ込まれている。
「ば、馬鹿ルン!やめろぉ抜けぇ……」
「嫌だー。あ、リーヤが俺と結婚してくれるなら抜く~」
「こ、こんな強姦魔と誰か結婚するか!阿呆!」
「じゃあ、今日も気持ちよくしてよ~」
「嫌だっていってるだろ……あんっ」
どうしてかは知らない。この人間を治す力の代償なのかもしれないけれど、俺は間違いなくエロいことに滅法弱い。はっきり言えばチョロいだろう。雑に突っ込まれただけでもう頭がクラクラしてる……。
「る、ルン、だめ、駄目だ……や、やんっ」
「ホント、リーヤ弱いなあ、そこが可愛くて最高なんだけどね」
とん、と奥を突かれて、俺の体は派手に跳ねる。ああ、もう駄目だ。
「やっ!やぁ……んっ、い、イイ!イイよお……っ」
もう何も考えられなくなって、気持ちの良い波の中に意識を拡散してしまった。
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