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5 目を覚ませばベッドの上
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「あ、あ……」
痛い、ただひたすらに痛い。下半身の痛みはもう麻痺して何も感じない。どうなっているかなんて知りたくもないけれど、血の匂いがするから、盛大に裂けたんだろう。それよりももっと濃い精液の匂い……。何度中に出されたかなんて覚えていない。ただ中に出されればそのおかげで滑りが良くなって少し痛みがしなくなるような気がするのがありがたいかもしれない。
それより今、思いっきり噛みつかれているうなじの痛みが酷い。皮膚を突き破って歯が食い込む痛み。それ以上に何かに支配され、逆らう事は許されないそんな気持ちと、それが良い事なのだと従いたいと湧き上がる気持ち。
もう何もかもぐちゃぐちゃだった。着けなさいと言われてつけていたはずのネックガードはこの男に引きちぎられ、草の上に転がっている。
ああ、俺はこの男のモノになったんだ。恐怖が麻痺した心の中で、ぼんやりとその事実が浮かんで消えてゆく。
ぐるる、ぐるるとまるで猫の喉のような音が聞こえ
「おれ、の、つがい……っ」
それならもっと大事にしてくれよ、つがいって奥さんが旦那さんの事だろう?こんな無理矢理犯すような事はしないでちゃんと手順を踏んで求婚するとかさ……。
もうどうでも良い。ああ、まだ俺の上に乗って必死で腰を振る奴がいる。
「おれの、おれの……俺のモノ!ああ、もう離さない!俺のだ、俺の、俺のーー」
もう何も感じないけれど、そいつは気持ち良いのか、奥にぐいっと突き込んで中に種をばら撒いた様だ。ああ、良かったな、イけて。俺は、どうしたらいいんだろう?
目の前が霞んで何も見えない。意識を手放そう。もしかしたら夢かもしれない、次に目を覚ましたらちゃんとベッドで寝ていて、ああそうだ。神殿へ行くんだ。この世界で生きていく為にできる事を探しに行くんだ……。
「こんのっ……っ!」
聞いた事があるような無いような声が聞こえ、何かを殴る音の後、覆いかぶさっていた男からスッと力が抜けた。そしてそいつは俺の上に倒れ込む。完全に俺は下敷きになった。
もう良いや……俺は意識を手放した。
「何でこんな事になって……!」
誰かの声が聞こえたけれど、それ以降は何も分からなかった。
そして気がつくと俺は見ず知らずの人の家のベッドに寝かされていた。
そして今、俺はこの小さな町の片隅で魔石加工屋として細々と暮らしている。
「ままー!」
「キーチェお帰り」
俺そっくりの黒い髪に緑の目の5歳の息子キーチェと二人暮らしだ。
「今日はねぇお魚取ったの!」
「凄いな、キーチェは」
持って帰ってきたバケツの中に魚が2匹泳いでいた。中々の大きさで今日の夕飯にぴったりだ。
「うん!僕は猫獣人の血を引いているんでしょう?」
「そうだね」
可愛い可愛い息子の頭の上にはピクピク動く耳と、お尻からは細長い尻尾が生えている。
もう6年も前の事で記憶が薄くなりつつあるが、あの夜俺を犯した男にも確かに耳と尻尾があった、ような気がする。
「ママをほっとくパパなんて僕知らない!ママは僕が守って上げるからね!」
「キーチェは頼もしいなぁ」
「えへへ!」
優しい町の人達に見守られながら俺とキーチェは何とか生活出来ていた。
痛い、ただひたすらに痛い。下半身の痛みはもう麻痺して何も感じない。どうなっているかなんて知りたくもないけれど、血の匂いがするから、盛大に裂けたんだろう。それよりももっと濃い精液の匂い……。何度中に出されたかなんて覚えていない。ただ中に出されればそのおかげで滑りが良くなって少し痛みがしなくなるような気がするのがありがたいかもしれない。
それより今、思いっきり噛みつかれているうなじの痛みが酷い。皮膚を突き破って歯が食い込む痛み。それ以上に何かに支配され、逆らう事は許されないそんな気持ちと、それが良い事なのだと従いたいと湧き上がる気持ち。
もう何もかもぐちゃぐちゃだった。着けなさいと言われてつけていたはずのネックガードはこの男に引きちぎられ、草の上に転がっている。
ああ、俺はこの男のモノになったんだ。恐怖が麻痺した心の中で、ぼんやりとその事実が浮かんで消えてゆく。
ぐるる、ぐるるとまるで猫の喉のような音が聞こえ
「おれ、の、つがい……っ」
それならもっと大事にしてくれよ、つがいって奥さんが旦那さんの事だろう?こんな無理矢理犯すような事はしないでちゃんと手順を踏んで求婚するとかさ……。
もうどうでも良い。ああ、まだ俺の上に乗って必死で腰を振る奴がいる。
「おれの、おれの……俺のモノ!ああ、もう離さない!俺のだ、俺の、俺のーー」
もう何も感じないけれど、そいつは気持ち良いのか、奥にぐいっと突き込んで中に種をばら撒いた様だ。ああ、良かったな、イけて。俺は、どうしたらいいんだろう?
目の前が霞んで何も見えない。意識を手放そう。もしかしたら夢かもしれない、次に目を覚ましたらちゃんとベッドで寝ていて、ああそうだ。神殿へ行くんだ。この世界で生きていく為にできる事を探しに行くんだ……。
「こんのっ……っ!」
聞いた事があるような無いような声が聞こえ、何かを殴る音の後、覆いかぶさっていた男からスッと力が抜けた。そしてそいつは俺の上に倒れ込む。完全に俺は下敷きになった。
もう良いや……俺は意識を手放した。
「何でこんな事になって……!」
誰かの声が聞こえたけれど、それ以降は何も分からなかった。
そして気がつくと俺は見ず知らずの人の家のベッドに寝かされていた。
そして今、俺はこの小さな町の片隅で魔石加工屋として細々と暮らしている。
「ままー!」
「キーチェお帰り」
俺そっくりの黒い髪に緑の目の5歳の息子キーチェと二人暮らしだ。
「今日はねぇお魚取ったの!」
「凄いな、キーチェは」
持って帰ってきたバケツの中に魚が2匹泳いでいた。中々の大きさで今日の夕飯にぴったりだ。
「うん!僕は猫獣人の血を引いているんでしょう?」
「そうだね」
可愛い可愛い息子の頭の上にはピクピク動く耳と、お尻からは細長い尻尾が生えている。
もう6年も前の事で記憶が薄くなりつつあるが、あの夜俺を犯した男にも確かに耳と尻尾があった、ような気がする。
「ママをほっとくパパなんて僕知らない!ママは僕が守って上げるからね!」
「キーチェは頼もしいなぁ」
「えへへ!」
優しい町の人達に見守られながら俺とキーチェは何とか生活出来ていた。
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