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王都に
44 高く売れますが、食べちゃいます美味しいので。
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「アリアさん。アリアさんの事を熊女なんて言ってごめんね。アリアさんはか弱い女性だったよ。今度から狩りは私に任せて、アリアさんは果物でも探してね?」
「リ、リードさん……!?」
1週間後帰ってきたリードさんは別人になっていました。ええええ!?変わりすぎです!
「ふふ、キャンプの成果が出たわね。これでリードも立派な狩人よ」
「ありがとうございます!教官!しかしまだ一人でドラゴンを狩れませんから、もっと修練したします!」
「そうね。「ドラゴンに捨てる所無し」と言いますからね。赤も青も黄色もみんな美味しいわ」
「これも皆、調理してくれる方のお陰です!」
神殿の中庭にカラフルなドラゴンが引き出されています。で、でっかい!
「ド、ド、ドラ!?ドラゴン!!??」
「何故ドラゴンが!!ひいいいい!」
あら?神官さん達は初めてドラゴンを見たのかしら?
「あら、赤は活きが良くないですね。手こずりました?」
「すいません、一番最初に狩ったもので……コツがつかめてなくて。大丈夫ですか?美味しくなります?」
そんな心配そうにしなくて大丈夫ですよ!アリアにお任せください!
「勿論です!レッドドラゴンのドラゴンステーキも美味しいですからね~!久しぶりに食べられるなんて嬉しいです!」
こんな大物腕が鳴ります!
「さあ、神殿の皆。中庭に集まって~ドラゴンの解体の仕方を教えますよ~」
マグノリア様の合図で「は?ドラゴンを解体?意味わからん」「ていうか食うのか!?」「いやむしろ食ってみたい」「食うよ、勿論食うよ!」「ハアどんな味ィ!?」と神官さん達が集まってきました。流石半魔神様の神官さん。皆腹が鳴りますね!
「では行きます!まず、このまま下処理魔法「血抜き」を全身にかけます。これはかなり疲れますが、ドラゴンほど美味しいお肉ならやっておいた方が良いです」
隣に大きな瓶をたくさん用意してドラゴンの血を抜いて行きます。
「血は魔術師ギルドや錬金術師ギルドに持ち込めば、かなりの金額で売れますが……食べます!美味しいので!」
うおおおおおお!食いたーい!と大歓声が上がります。流石です。
「生き血をお酒と混ぜて飲む方もいらっしゃるので少し保存して、残りは火を通し煮凝りを作ります。煮凝り部分はソーセージに。煮だした汁もとてもいい出汁が出ています!」
「くはーっ!たまらんですな!アリアさん!」
「はいっ!」
皆、まだ食べてもいないドラゴンブラッドソーセージにワクワクしていらっしゃいます。
「次に解体ですが、ドラゴンの鱗は並みの包丁では刃が通りませんので、半魔神様の固有魔法「なんでも切れちゃう」を使ってください。なお、鱗を少し持ち上げて鱗自体は切らないように……鱗は防具製造に向きますが、マリネ液に漬け込んで食べちゃいます。美味しいので!!!」
「美味しい!美味しい!」
こうして3色のドラゴンが解体される頃には神官さん達は全員ドラゴン調理ができるようになったのでした。これはお祭りのいい目玉料理になりそうです!
「リ、リードさん……!?」
1週間後帰ってきたリードさんは別人になっていました。ええええ!?変わりすぎです!
「ふふ、キャンプの成果が出たわね。これでリードも立派な狩人よ」
「ありがとうございます!教官!しかしまだ一人でドラゴンを狩れませんから、もっと修練したします!」
「そうね。「ドラゴンに捨てる所無し」と言いますからね。赤も青も黄色もみんな美味しいわ」
「これも皆、調理してくれる方のお陰です!」
神殿の中庭にカラフルなドラゴンが引き出されています。で、でっかい!
「ド、ド、ドラ!?ドラゴン!!??」
「何故ドラゴンが!!ひいいいい!」
あら?神官さん達は初めてドラゴンを見たのかしら?
「あら、赤は活きが良くないですね。手こずりました?」
「すいません、一番最初に狩ったもので……コツがつかめてなくて。大丈夫ですか?美味しくなります?」
そんな心配そうにしなくて大丈夫ですよ!アリアにお任せください!
「勿論です!レッドドラゴンのドラゴンステーキも美味しいですからね~!久しぶりに食べられるなんて嬉しいです!」
こんな大物腕が鳴ります!
「さあ、神殿の皆。中庭に集まって~ドラゴンの解体の仕方を教えますよ~」
マグノリア様の合図で「は?ドラゴンを解体?意味わからん」「ていうか食うのか!?」「いやむしろ食ってみたい」「食うよ、勿論食うよ!」「ハアどんな味ィ!?」と神官さん達が集まってきました。流石半魔神様の神官さん。皆腹が鳴りますね!
「では行きます!まず、このまま下処理魔法「血抜き」を全身にかけます。これはかなり疲れますが、ドラゴンほど美味しいお肉ならやっておいた方が良いです」
隣に大きな瓶をたくさん用意してドラゴンの血を抜いて行きます。
「血は魔術師ギルドや錬金術師ギルドに持ち込めば、かなりの金額で売れますが……食べます!美味しいので!」
うおおおおおお!食いたーい!と大歓声が上がります。流石です。
「生き血をお酒と混ぜて飲む方もいらっしゃるので少し保存して、残りは火を通し煮凝りを作ります。煮凝り部分はソーセージに。煮だした汁もとてもいい出汁が出ています!」
「くはーっ!たまらんですな!アリアさん!」
「はいっ!」
皆、まだ食べてもいないドラゴンブラッドソーセージにワクワクしていらっしゃいます。
「次に解体ですが、ドラゴンの鱗は並みの包丁では刃が通りませんので、半魔神様の固有魔法「なんでも切れちゃう」を使ってください。なお、鱗を少し持ち上げて鱗自体は切らないように……鱗は防具製造に向きますが、マリネ液に漬け込んで食べちゃいます。美味しいので!!!」
「美味しい!美味しい!」
こうして3色のドラゴンが解体される頃には神官さん達は全員ドラゴン調理ができるようになったのでした。これはお祭りのいい目玉料理になりそうです!
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