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王都に
31 何なのと震えられましても
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「朝の体操~~~はいっ!」
「おいっちにー…おえぇええ……」
「酔っ払いにはきっつー……」
「おばかっ!パン職人さんはもう仕事してるのよっ」
また半魔神様の神殿で変なことをしているぞ、と町の人は微笑んでみている。
「はーい、朝の体操に参加してくれてありがとー!お疲れ様でーす。今日も一日頑張りましょ!ハイ、ちょこっと回復術ですよ~神官さん達から施してもらって帰ってね~」
「この前に半魔神様からご伝授いただいた回復術をこうやって試せるのは良いですね」
「何事も練習は大事ですもんね」
「あれ?二日酔いが治った」
「腰痛が消えたぞ」
「肩こりも」
「朝から体操すると、体調が整いますね!」
体操で何とか出来るレベルをはるかに超えているのだが、半魔神神殿で朝の体操をすると元気になるという噂はどんどん広がり、朝の体操ブームが起こる。
「体操してからだと朝ごはんが美味しいですね!」
朝ごはんを食べようブームも起こる。ついでに売られている半魔神パンの売り上げが好調だ。
「朝から体が動くとお掃除も捗りますね~!お洗濯も良いですね!」
どんどん、どんどんきれいになり、人も増えていく半魔神神殿に比べて、女神神殿や男神神殿はどんどんさびれていく。
「わ、わたくしたちがいなければ聖水もポーションも無くなってしまうのですよ!?」
最近冒険者もあまり女神神殿を訪れない。
「半魔神様の神殿の井戸で汲んだタダの水さ、聖水じゃん?めっちゃ不死者に効くしなぁ」
「半魔神様の神殿で売ってるジュース。あれ美味い上に体力回復するのな。ポーションより効くよな」
「え……そんな馬鹿な……聖水やポーションは女神神殿でしか作る事が出来ないはず!」
「だからーただの井戸の水とジュースだってば」
実際にポーションは誰でも作れるのだが、女神神殿の神官たちは自分達しか作れないと信じ込んでいた。そしてそっと下町にある半魔神様の神殿を見に行って驚くのだ。ついこの前まで、すすけて、人も近寄らない廃墟のようだった神殿が、キラキラと神気をまとって輝いている。
「え……」
途切れることない参拝客。綺麗に整備された庭では子供たちがはしゃいでいるし、それをゆったり見守る老人たち。
「あらあら、気を付けてね。無料で配っているお茶なのですが、味をお試ししていただけませんか?」
「おお、ありがとう、ちょうど喉が渇いていたよ」
「あらあら、嬉しいわねえ」
「すべて半魔神様のお恵みですわ」
参拝客には無料でお茶や軽食が振る舞われ、売店は繁盛している。何より笑いが溢れていて
「あら?中庭に神気が……双子神様が子供達と遊びに降りて来られたそうですよ」
「まあ、可愛らしいわね~みんな、双子神様と遊んでおいで~」
「うわー!すげー神様と遊べるの!?」
一斉に子供たちはかけてゆく。
「な、な、なんなの……この光景は……」
「おいっちにー…おえぇええ……」
「酔っ払いにはきっつー……」
「おばかっ!パン職人さんはもう仕事してるのよっ」
また半魔神様の神殿で変なことをしているぞ、と町の人は微笑んでみている。
「はーい、朝の体操に参加してくれてありがとー!お疲れ様でーす。今日も一日頑張りましょ!ハイ、ちょこっと回復術ですよ~神官さん達から施してもらって帰ってね~」
「この前に半魔神様からご伝授いただいた回復術をこうやって試せるのは良いですね」
「何事も練習は大事ですもんね」
「あれ?二日酔いが治った」
「腰痛が消えたぞ」
「肩こりも」
「朝から体操すると、体調が整いますね!」
体操で何とか出来るレベルをはるかに超えているのだが、半魔神神殿で朝の体操をすると元気になるという噂はどんどん広がり、朝の体操ブームが起こる。
「体操してからだと朝ごはんが美味しいですね!」
朝ごはんを食べようブームも起こる。ついでに売られている半魔神パンの売り上げが好調だ。
「朝から体が動くとお掃除も捗りますね~!お洗濯も良いですね!」
どんどん、どんどんきれいになり、人も増えていく半魔神神殿に比べて、女神神殿や男神神殿はどんどんさびれていく。
「わ、わたくしたちがいなければ聖水もポーションも無くなってしまうのですよ!?」
最近冒険者もあまり女神神殿を訪れない。
「半魔神様の神殿の井戸で汲んだタダの水さ、聖水じゃん?めっちゃ不死者に効くしなぁ」
「半魔神様の神殿で売ってるジュース。あれ美味い上に体力回復するのな。ポーションより効くよな」
「え……そんな馬鹿な……聖水やポーションは女神神殿でしか作る事が出来ないはず!」
「だからーただの井戸の水とジュースだってば」
実際にポーションは誰でも作れるのだが、女神神殿の神官たちは自分達しか作れないと信じ込んでいた。そしてそっと下町にある半魔神様の神殿を見に行って驚くのだ。ついこの前まで、すすけて、人も近寄らない廃墟のようだった神殿が、キラキラと神気をまとって輝いている。
「え……」
途切れることない参拝客。綺麗に整備された庭では子供たちがはしゃいでいるし、それをゆったり見守る老人たち。
「あらあら、気を付けてね。無料で配っているお茶なのですが、味をお試ししていただけませんか?」
「おお、ありがとう、ちょうど喉が渇いていたよ」
「あらあら、嬉しいわねえ」
「すべて半魔神様のお恵みですわ」
参拝客には無料でお茶や軽食が振る舞われ、売店は繁盛している。何より笑いが溢れていて
「あら?中庭に神気が……双子神様が子供達と遊びに降りて来られたそうですよ」
「まあ、可愛らしいわね~みんな、双子神様と遊んでおいで~」
「うわー!すげー神様と遊べるの!?」
一斉に子供たちはかけてゆく。
「な、な、なんなの……この光景は……」
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