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半魔神の残念聖女
17 ミラージ公爵
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ともかく、みんなで襲って来た男たちを集める。
「私はミラージ公爵に仕える騎士でございます。お三方を護衛するようにと任を受けて参りましたが……必要なかったですね」
「そんな事は!」
私だって必死だったのよ!もう!騎士なら私が出る前に名乗り出てくれれば良いじゃない!ぷん!
「宜しければなのですが、このままミラージ公の居城まで来てもらえませんでしょうか?」
私達は顔を見合わせたが、特別急ぐ理由もなかったので、了承した。半魔神様のお祭りまでまだまだ時間があるのと、命を狙われた3人がブルブル震え可哀想だったのもあった。
「わたしがついてるわ。頑張って領主様の所まで行こう?」
まさか私にブルブルしてる訳じゃないですよね?!もうメイ太郎はしまってあるからね!
襲って来た男達は縛り上げて木に結んで置いた。後で取り調べると言っていた。馬車はガタゴトと進み、街の中央にあるミラージ公爵のお屋敷の門をくぐります。
「うわーすごいですねー!」
色とりどりの花が咲き乱れる庭を進むと大きな建物の前に偉そうなおじさんが見える。
「おじさま!」
お兄ちゃんが窓から身を乗り出して手を振った。
「ケビン!!良く無事で!」
んー、お兄ちゃん、あの偉そうなおじさんの事をおじさまって言ったね?おやおやぁ?私はもしかしてとんでもない失礼をやらかしたのかしら……?!
「り、リードさん……もしかして、私ったらかなり偉い人に色々やっちゃいましたか……?」
「い、いやぁ……俺もまさかこんなに偉い人がお出ましになるとは思わなかったぜ……」
あわわ……ど、どうしよう!お兄ちゃんは1番偉そうな人をおじさんって呼んだわ……!
馬車は止まり、お兄ちゃんは転がるように飛び出して、偉そうなおじさんに飛びついた。多分あの人がミラージ公爵……ひぇえ…!
一緒に乗ってきた騎士さんがお母さんと赤ちゃんを下ろして、最後に私達がこそっと降りた。あうう、どうなっちゃうの私達!
おじさんと目があった!た、助けてリードさん!あっ!私を!私を前に押し出さないで!リードさーーん!!
「こちらが半魔神の聖女様か!ありがとう!貴女様に私の甥たちが助けられたと聞いております!」
「よ、良かったぁ~~!怒られたらどうしようかと思っちゃったー!」
ミラージ公爵は一瞬、キョトンとしたが、私の目の前で大笑いした。
優しそうなおじさんでよかった!私達はほっと胸を撫で下ろした。
「私はミラージ公爵に仕える騎士でございます。お三方を護衛するようにと任を受けて参りましたが……必要なかったですね」
「そんな事は!」
私だって必死だったのよ!もう!騎士なら私が出る前に名乗り出てくれれば良いじゃない!ぷん!
「宜しければなのですが、このままミラージ公の居城まで来てもらえませんでしょうか?」
私達は顔を見合わせたが、特別急ぐ理由もなかったので、了承した。半魔神様のお祭りまでまだまだ時間があるのと、命を狙われた3人がブルブル震え可哀想だったのもあった。
「わたしがついてるわ。頑張って領主様の所まで行こう?」
まさか私にブルブルしてる訳じゃないですよね?!もうメイ太郎はしまってあるからね!
襲って来た男達は縛り上げて木に結んで置いた。後で取り調べると言っていた。馬車はガタゴトと進み、街の中央にあるミラージ公爵のお屋敷の門をくぐります。
「うわーすごいですねー!」
色とりどりの花が咲き乱れる庭を進むと大きな建物の前に偉そうなおじさんが見える。
「おじさま!」
お兄ちゃんが窓から身を乗り出して手を振った。
「ケビン!!良く無事で!」
んー、お兄ちゃん、あの偉そうなおじさんの事をおじさまって言ったね?おやおやぁ?私はもしかしてとんでもない失礼をやらかしたのかしら……?!
「り、リードさん……もしかして、私ったらかなり偉い人に色々やっちゃいましたか……?」
「い、いやぁ……俺もまさかこんなに偉い人がお出ましになるとは思わなかったぜ……」
あわわ……ど、どうしよう!お兄ちゃんは1番偉そうな人をおじさんって呼んだわ……!
馬車は止まり、お兄ちゃんは転がるように飛び出して、偉そうなおじさんに飛びついた。多分あの人がミラージ公爵……ひぇえ…!
一緒に乗ってきた騎士さんがお母さんと赤ちゃんを下ろして、最後に私達がこそっと降りた。あうう、どうなっちゃうの私達!
おじさんと目があった!た、助けてリードさん!あっ!私を!私を前に押し出さないで!リードさーーん!!
「こちらが半魔神の聖女様か!ありがとう!貴女様に私の甥たちが助けられたと聞いております!」
「よ、良かったぁ~~!怒られたらどうしようかと思っちゃったー!」
ミラージ公爵は一瞬、キョトンとしたが、私の目の前で大笑いした。
優しそうなおじさんでよかった!私達はほっと胸を撫で下ろした。
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