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131 きつねのもふ団子
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「という感じでその可愛い狐の中身は30過ぎたおっさんな訳なのですがきゅんとかいっちゃうんですよ」
「ぎゅ」
こ、これはなんていうか、私が意図して発している言葉ではなくてこうなんとなく出てしまうというか……ミニィやタム達と話をしている時は元のおじさんイアンの記憶が前面に出ているからあまり狐っぽくならないのだが、ラセルと一緒にいると狐の体に引っ張られるというかなんというか……!
「大丈夫だよ、イアン!可愛いよ! 」
「ありがとう……ラセル。ラセルは優しいきゅ……優しいなあ」
「無理しないでっ! 」
そして改めてミニィ達をラセルに紹介した。
「私が軍人さんだった時の部下なんだ。ミニィは孤児だったんだけど、凄く頭が良くてね。私の仕事を手伝ってもらってたの。そしたら都合が良いからって義理の息子になった子なんだ」
「凄く生意気な子供でしたよ、自分でいうのもなんですが。それなのに何をやってもイアン・ワイアードに勝てなくて……しかもどんな悪戯をしても叱らない。あ、危険なことと人に迷惑をかけることは叱られましたが……そのうちどうしても勝てずに私が諦めました」
え、いやいや私結構ミニィの事叱ったよ。子供らしいやんちゃなことはさせてたけどさ。
「この人、戦闘はなにかと器用なんですよね。魔導士なのに剣とか振り回すし、体術は使えるし。そのくせ偉いわりにお金ないし、すぐ騙されるし。生活は助けてやらないと駄目だなあって思いまして」
ああっ!ミニィが辛辣だ……でもよく怒られたっけなあ。すぐお金使っちゃうから、次の給料までご飯が食べられなくなってパムに泣きついたり、現金を持っていると使っちゃうからタムが預かってくれたり……うう、私は駄目な大人だ……。
「道端の孤児に片っ端からパンを買ってやればすぐなくなりますよ」
「慰労金だって渡すんだもん、国からお金が貰えない癖に。私費ですよ、私費」
「そのくせ自分はご飯を食べないんですから、困りますよねえ? 」
それ以上暴露しないで欲しいー!勘弁してくれ~!
「それでもお金がなくって私物を売り出したんで、オークションとか取り仕切らせてもらいましたよー」
「ぎゅううううううっやめてーーっラセル、私はちゃんとした大人だったんだ、本当だよ、本当なんだからー! 」
「あはははっ! 」
バラしていいことと悪いことがあるーー!皆がある事ない事ラセルに教えるもので私はしばらく拗ねてもふ団子になって抗議をしてやった……有る事無い事じゃなかった、どれも心当たりがあったよ……。
「ぎゅ」
こ、これはなんていうか、私が意図して発している言葉ではなくてこうなんとなく出てしまうというか……ミニィやタム達と話をしている時は元のおじさんイアンの記憶が前面に出ているからあまり狐っぽくならないのだが、ラセルと一緒にいると狐の体に引っ張られるというかなんというか……!
「大丈夫だよ、イアン!可愛いよ! 」
「ありがとう……ラセル。ラセルは優しいきゅ……優しいなあ」
「無理しないでっ! 」
そして改めてミニィ達をラセルに紹介した。
「私が軍人さんだった時の部下なんだ。ミニィは孤児だったんだけど、凄く頭が良くてね。私の仕事を手伝ってもらってたの。そしたら都合が良いからって義理の息子になった子なんだ」
「凄く生意気な子供でしたよ、自分でいうのもなんですが。それなのに何をやってもイアン・ワイアードに勝てなくて……しかもどんな悪戯をしても叱らない。あ、危険なことと人に迷惑をかけることは叱られましたが……そのうちどうしても勝てずに私が諦めました」
え、いやいや私結構ミニィの事叱ったよ。子供らしいやんちゃなことはさせてたけどさ。
「この人、戦闘はなにかと器用なんですよね。魔導士なのに剣とか振り回すし、体術は使えるし。そのくせ偉いわりにお金ないし、すぐ騙されるし。生活は助けてやらないと駄目だなあって思いまして」
ああっ!ミニィが辛辣だ……でもよく怒られたっけなあ。すぐお金使っちゃうから、次の給料までご飯が食べられなくなってパムに泣きついたり、現金を持っていると使っちゃうからタムが預かってくれたり……うう、私は駄目な大人だ……。
「道端の孤児に片っ端からパンを買ってやればすぐなくなりますよ」
「慰労金だって渡すんだもん、国からお金が貰えない癖に。私費ですよ、私費」
「そのくせ自分はご飯を食べないんですから、困りますよねえ? 」
それ以上暴露しないで欲しいー!勘弁してくれ~!
「それでもお金がなくって私物を売り出したんで、オークションとか取り仕切らせてもらいましたよー」
「ぎゅううううううっやめてーーっラセル、私はちゃんとした大人だったんだ、本当だよ、本当なんだからー! 」
「あはははっ! 」
バラしていいことと悪いことがあるーー!皆がある事ない事ラセルに教えるもので私はしばらく拗ねてもふ団子になって抗議をしてやった……有る事無い事じゃなかった、どれも心当たりがあったよ……。
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