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101 あれ?有名人なの?
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それからロイにいろんなことを教えてもらった。
「こういう大きい街だと覚えておかなきゃいけないことが多い。まずはスリだ、パーッと走って来てぶつかったと思ったら財布がない、なんて当たり前。鞄も何もかも服も取られちまう奴がいる。ここはそこまで貧しくはないけれど、貧民街に近づくとそういう事も起こる。スリが狙うのは誰だと思う? 」
「えーと、女の人とか子供とか? 」
「それもある。でも、一番は金持ちだ」
「そっか! 」
「見た目で金持ちだと分かると目をつけられる……ラセルが今着ている服はリトス伯爵家で用意されたモンだろ? 貴族の服だ」
「うん、柔らかいけど動きにくいよ」
「そしてラセルはまだ子供。格好の的だ、分かるな」
「……うん」
ロイが教えてくれたことを思い出しながら周りを見ると……なんか変な目で僕を見ている若い男の人が何人がいるのに気が付いた。まさか、あの人達がスリとかなの?
「ねえ、ロイ」
「これでも治安が良い方なんだ。今は3人ってとこかな?今は俺がいるから手を出してこないけど、俺から離れたらすぐあいつらは動くからな、気をつけろ」
「……うん」
少し怖くなってロイの横にぴったりくっつく。大丈夫、大丈夫……ちゃんと警戒してれば大丈夫。
「俺が百頭とか蒼雷くらい実力がありゃ一睨みで蹴散らせるんだけどなあ……あんな化け物クラスなれるわけねーし」
「……ミニィさんとタムさんって強いの? 」
僕はついロイに聞いてみた。だってミニィさんよりヘイズさんの方が強いし、剣の師匠のリゼレン隊長も強いから……。そうしたらロイはなんだか僕のことを信じられないものを見るような目で見た。へ?なになに??
「百頭のミニィっつったら文武両道の憧れの軍人だろ……蒼雷のタムなんて魔導士が寄ってたかってサインを求めるすげえ人だぞ」
「そ、そうなの??じゃあヘイズさんは? 」
「ヘイズって六剣の?そりゃあもうここいらの剣士の中じゃ一番か二番人気だぞ!あーでもファーマのリゼレン大隊長の方が女の人には人気あるかあ、あの人すげーかっこいいもんな」
「そ、そうなんだ……」
あれ?僕の知り合いってもしかして有名人なのかな……?
「まあでも、俺はやっぱクレヤボンス様だよ~かっこいいよなあ、闇渡り、っていうんだぜ。二つ名!俺も二つ名とか持ってみてぇ~~~」
「そ、そうなの? 」
ウサチャンパペットマスターじゃないんだ……。
「でもやっぱりさあ~イアン将軍だよね、俺もあの人に憧れたなあ~……でも死んじゃったんだよな。どうしていい人ってすぐ死んじゃうんだろうな、あの人が生きてればガルエン王国もあんなに悪化して行く事もなかったのになあ」
「ねえ、ロイ。イアン将軍って誰?」
僕は僕の家族のイアンと同じ名前の人がなんだかすごく気になった。そしたらさっきよりもっと信じられないものを見る目で……ロイの目が飛び出るくらい見開かれてる。
「何お前、慈悲将軍知らないの!?嘘だろ!! 」
「し、知らないよう……だって僕の住んでた田舎じゃ誰もそんな話しないもん」
「田舎か~~~なら、しょうがないか?いやいや、誰だって知ってんだろ?えー嘘だろー! 」
知らないものは知らないよー!気になるから早く教えてよ、ロイ!
「こういう大きい街だと覚えておかなきゃいけないことが多い。まずはスリだ、パーッと走って来てぶつかったと思ったら財布がない、なんて当たり前。鞄も何もかも服も取られちまう奴がいる。ここはそこまで貧しくはないけれど、貧民街に近づくとそういう事も起こる。スリが狙うのは誰だと思う? 」
「えーと、女の人とか子供とか? 」
「それもある。でも、一番は金持ちだ」
「そっか! 」
「見た目で金持ちだと分かると目をつけられる……ラセルが今着ている服はリトス伯爵家で用意されたモンだろ? 貴族の服だ」
「うん、柔らかいけど動きにくいよ」
「そしてラセルはまだ子供。格好の的だ、分かるな」
「……うん」
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「ねえ、ロイ」
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「……うん」
少し怖くなってロイの横にぴったりくっつく。大丈夫、大丈夫……ちゃんと警戒してれば大丈夫。
「俺が百頭とか蒼雷くらい実力がありゃ一睨みで蹴散らせるんだけどなあ……あんな化け物クラスなれるわけねーし」
「……ミニィさんとタムさんって強いの? 」
僕はついロイに聞いてみた。だってミニィさんよりヘイズさんの方が強いし、剣の師匠のリゼレン隊長も強いから……。そうしたらロイはなんだか僕のことを信じられないものを見るような目で見た。へ?なになに??
「百頭のミニィっつったら文武両道の憧れの軍人だろ……蒼雷のタムなんて魔導士が寄ってたかってサインを求めるすげえ人だぞ」
「そ、そうなの??じゃあヘイズさんは? 」
「ヘイズって六剣の?そりゃあもうここいらの剣士の中じゃ一番か二番人気だぞ!あーでもファーマのリゼレン大隊長の方が女の人には人気あるかあ、あの人すげーかっこいいもんな」
「そ、そうなんだ……」
あれ?僕の知り合いってもしかして有名人なのかな……?
「まあでも、俺はやっぱクレヤボンス様だよ~かっこいいよなあ、闇渡り、っていうんだぜ。二つ名!俺も二つ名とか持ってみてぇ~~~」
「そ、そうなの? 」
ウサチャンパペットマスターじゃないんだ……。
「でもやっぱりさあ~イアン将軍だよね、俺もあの人に憧れたなあ~……でも死んじゃったんだよな。どうしていい人ってすぐ死んじゃうんだろうな、あの人が生きてればガルエン王国もあんなに悪化して行く事もなかったのになあ」
「ねえ、ロイ。イアン将軍って誰?」
僕は僕の家族のイアンと同じ名前の人がなんだかすごく気になった。そしたらさっきよりもっと信じられないものを見る目で……ロイの目が飛び出るくらい見開かれてる。
「何お前、慈悲将軍知らないの!?嘘だろ!! 」
「し、知らないよう……だって僕の住んでた田舎じゃ誰もそんな話しないもん」
「田舎か~~~なら、しょうがないか?いやいや、誰だって知ってんだろ?えー嘘だろー! 」
知らないものは知らないよー!気になるから早く教えてよ、ロイ!
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