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48 やはり違う
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「げぇ!銀のリゼレンじゃねえか!」
「リゼレンが何の用だ! 」
「モテるからってなんでも許されると思うなよ!」
ヘイズ兄弟の前に現れたリゼレン大隊長。同じ剣士なのに、こうも違うのかといつも驚く。脳みそまで筋肉のヘイズ達の半分くらいの細さしかないようにみえるのに、リゼレン大隊長はヘイズ達と渡り合う。正面から当たればヘイズ達が勝つだろうけれど、私達が良くカチ合った戦場で正面から当たるなんてことは少ない。物陰、足場、天候や自然、すべてを使いこなしてリゼレン大隊長はヘイズ達と渡り合うんだ……あの人の脳みそは絶対筋肉じゃない。
その華麗にして流麗な体捌きはファンが多い。そしてリゼレン大隊長は顔がかっこいい。しかも本人もそれを知っていて、目立つ銀髪を長く伸ばして……凄くかっこいい、狡い。ヘイズ達が怒るのも無理ないんだ。
「君、ラセル君っていったね。こっちの細身の剣は持てる?」
「え?あ、軽い。持てます」
笑いながらリゼレン大隊長から木製の剣を受け取ったラセル。ヘイズ達はパプリーを口いっぱいに頬張ったような顔をしていたけれど、こればっかりはしょうがない。あとでパムに肉を焼いてもらおうね。
「弟子は貰っていくよ、フフ」
「くそおっ!イケメン狡い!その前髪をパッツパッツに切り取ってやる!」
「前髪がなくても私がかっこいいことに変わりはないと思うよ?フフ」
無理だ……ヘイズ達の脳みそが6個集まってもリゼレン大隊長に舌戦で勝てるわけがない……ちくしょー!と泣きながらやけ食いするしかないのだ。だ、大丈夫だよ、私はヘイズ達が凄いこと知ってるからね!ヘイズ達は女性にもてないけど、兵士達の間ではすんごい人気あるんだよ、兄貴兄貴って皆慕ってるからね!大丈夫、大丈夫だよ!
「義父上、多分あまりヘイズ達の慰めにならないようなこと考えてるでしょ?」
「そ、そんなことないよ?へ、変だなあ」
狐って口笛吹けないんだよねぇ……。とにかくラセルはリゼレン大隊長の指導を受け始めた。まずは剣の握り方、そして構え方。そんな所から教えてくれてる、流石リゼレン大隊長!ヘイズ達とは違う~!安心できる。
「静かに立って……すっと持ち上げ、振り下ろす。そう、良いね。力の抜き方と入り方もいい。君はセンスがある」
「はいっ」
ラセルも真剣に剣を振り上げ、振り下ろす。本当に型に沿ったきれいな形だ……ラセルは良い剣士になれると思う。
「両手両足の肉球を揉ませてあげないと駄目じゃないですか?」
「ぎゅう……あれちょっとくすぐったいんだよねえ……でもラセルの為ならしょうがないきゅん、我慢するぅ」
「リゼレンが何の用だ! 」
「モテるからってなんでも許されると思うなよ!」
ヘイズ兄弟の前に現れたリゼレン大隊長。同じ剣士なのに、こうも違うのかといつも驚く。脳みそまで筋肉のヘイズ達の半分くらいの細さしかないようにみえるのに、リゼレン大隊長はヘイズ達と渡り合う。正面から当たればヘイズ達が勝つだろうけれど、私達が良くカチ合った戦場で正面から当たるなんてことは少ない。物陰、足場、天候や自然、すべてを使いこなしてリゼレン大隊長はヘイズ達と渡り合うんだ……あの人の脳みそは絶対筋肉じゃない。
その華麗にして流麗な体捌きはファンが多い。そしてリゼレン大隊長は顔がかっこいい。しかも本人もそれを知っていて、目立つ銀髪を長く伸ばして……凄くかっこいい、狡い。ヘイズ達が怒るのも無理ないんだ。
「君、ラセル君っていったね。こっちの細身の剣は持てる?」
「え?あ、軽い。持てます」
笑いながらリゼレン大隊長から木製の剣を受け取ったラセル。ヘイズ達はパプリーを口いっぱいに頬張ったような顔をしていたけれど、こればっかりはしょうがない。あとでパムに肉を焼いてもらおうね。
「弟子は貰っていくよ、フフ」
「くそおっ!イケメン狡い!その前髪をパッツパッツに切り取ってやる!」
「前髪がなくても私がかっこいいことに変わりはないと思うよ?フフ」
無理だ……ヘイズ達の脳みそが6個集まってもリゼレン大隊長に舌戦で勝てるわけがない……ちくしょー!と泣きながらやけ食いするしかないのだ。だ、大丈夫だよ、私はヘイズ達が凄いこと知ってるからね!ヘイズ達は女性にもてないけど、兵士達の間ではすんごい人気あるんだよ、兄貴兄貴って皆慕ってるからね!大丈夫、大丈夫だよ!
「義父上、多分あまりヘイズ達の慰めにならないようなこと考えてるでしょ?」
「そ、そんなことないよ?へ、変だなあ」
狐って口笛吹けないんだよねぇ……。とにかくラセルはリゼレン大隊長の指導を受け始めた。まずは剣の握り方、そして構え方。そんな所から教えてくれてる、流石リゼレン大隊長!ヘイズ達とは違う~!安心できる。
「静かに立って……すっと持ち上げ、振り下ろす。そう、良いね。力の抜き方と入り方もいい。君はセンスがある」
「はいっ」
ラセルも真剣に剣を振り上げ、振り下ろす。本当に型に沿ったきれいな形だ……ラセルは良い剣士になれると思う。
「両手両足の肉球を揉ませてあげないと駄目じゃないですか?」
「ぎゅう……あれちょっとくすぐったいんだよねえ……でもラセルの為ならしょうがないきゅん、我慢するぅ」
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