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29 ティエン様は超甘党♡
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「うみゃい! パム、うみゃいぞ」
「おほめいただきありがとうございます!ティエン様! 」
流石パム。歯が溶けるほど甘いチョコレートなんて普通常備してないよ。でもパムの保管庫には入っていた、流石だ……。パムはいくつかチョコレートのお菓子をティエン様にお供えしてくれたので、出て来た時にぐったりして顔色が悪く、やつれぎみだったティエン様は元々の美貌を取り戻した……良かった。
「一体何があったのです?ティエン様」
「あやつら、供えを怠ったのだ!しかも一ヵ月も!! 」
「ひえっ!? 兄者もしかして一ヵ月も飲まず食わずで……? 」
「そうだ! だから頭に来て、大保管庫の中身を全部腐らせてやろうと思ったが……それは勿体ないのでこっちに移動させた」
「だからこんなパンパンに!」
「もう愛想も尽きた!あの国には二度と戻らん! 」
ティエン様はそれはそれは怒っているんだけれど、まだその国の中に我々はいるんですよねぇ……端っこだけど。
「もう、あの王宮には戻らんっ! 」
言い直したー!
「ティエン様と言えば王宮大保管庫の守護神様ですよね」
「ああ、そうだ……まさか誰もティエン様にお供えをしていなかったなんて。あんな巨大な保管庫、人の力だけでなんとかできるものじゃないくらい普通分かるだろ?」
私がこてん、と首を傾げているとパムとティエン様は顔を見合わせてから大きくため息をついた。
「イアンの耳に入れるほどのことではないとパムが言うもので伝えてはいなかったが、私に供物を捧げていたのはパムくらいであったぞ」
「あそこの料理人は大保管庫の取り扱い説明書を読んでいないんです……だからティエン様へ敬意を表する者が少なくて……私が気が付いた時は掃除やお供えをしていましたが……私もここにきてしまいましたから。申し訳ございません、ティエン様」
「良い。それはパムの責任ではない。イアンらのおらぬ王宮には一欠片の価値もない、お前達の考えることはもっともだし、私も同意しよう……だが酷過ぎる。イアン、契約を書き換えるぞ」
「もちろんでございます。ティエン様。それに気が付かなかったとはいえ、私の失態。どうぞ神罰はこのイアンめに」
ミニィの腕からぴょんと飛び降りで地面に平伏した。ああ、なんてことだ……ティエン様にはこちらからお願いして保管庫を守って貰っていたのに、最低限の供物もされていなかったなんて。ああ、私が保管庫を見回りに行っていればこんなことにはならなかったのに!
「良い。将軍であったイアンの身では保管庫まで回ることなど不可能であった。それに私もパムが何とかしてくれておったからと過信した。パムが何かをしておったのを誰もが見ておったから、パムがいなくなれば誰かがやると思っておったのだが……あいつらなにもせなんだ! 」
「申し訳、申し訳ございませんっ!」
ぺたりと伏せるしかない。ティエン様は神様でしかもとても優しい方なのに……こんな不便な目に合わせてしまうなんて。
「おい、パム。みろ、子狐のゴメンナサイだ。可愛いな、あれでクッキー作ってくれ」
「畏まりました、ティエン様」
「しかも白くて手足だけ黒い奴な」
「お任せください。細工は得意ですから」
おい!和やかに話してる場合じゃないでしょっ!ともかく言われるままにティエン様との契約は書き換えさせてもらった。
「もう少し美味い物が食べたいからとりあえずパムの保管庫に間借りさせて欲しい」
「わぁ~い!兄者と一緒だ~嬉しいな」
「おお、ティンは相変らず小さいのう。もっといっぱい食わねばな? パム、飯をくれ」
「はいただいまぁ~!」
こうしてパムの保管庫がパンパン事件の謎は解けた。そう、謎は解けたのだが、私とミニィは渋い顔をするしかない。王宮の大保管庫も私がティエン様と契約して作った巨大な保管庫だ。もちろん時は止まる優れもので、このおかげで王宮では安い時期に安いものを買い溜め、一年中美味しく食べることができたのだ。つまり食費はかなり浮いていたことになる。
しかもティエン様のあのお怒り様だと大保管庫のあった空間は閉じられただろう。大保管庫へ続く扉を今後開けたとしても中には何の変哲もない小さな部屋があるだけで、中に保管されていた大量の食糧と無限とも言える巨大な空間はなくなっているのだ。
「とはいえ、契約が履行されてなかった場合。倉庫内の物の所有権は神へと譲渡される。そんな一文があるはずです」
「うん……でもティエン様には申し訳ないことをしたなあ」
パムの保管庫とは違って、王宮保管庫は規模がまるで違う。勝手に食べていいティン様と違い、もっと大きな力を使ってくださっていたティエン様には毎日好物をお供えするように固く言い聞かせ、取扱説明書にもしっかり、一番最初の目立つところに書いたのに。しかも倉庫内にティエン様を祀る祭壇も作ってあったのに……。料理人達は祭壇を見ても何も思わなかったのだろうか。
「兄者ぁこのゼリーも美味しいよ~」
「おお、みためが良いの。パム、私にも一つ」
「ティエン様用に糖蜜を足しておきました」
「気が利くのう……んー!甘い♡最高♡」
もういいみたい……流石ティエン様。
「それにしてもこれでパムの保管庫の中身はものすごい物量が詰まっていることになりますね」
「ああ、パンパンで扉を開けるのが怖いのはもうティエン様のお力で解消しているだろうけれど……高級食材からなにからなにまで全部パムの保管庫につまったことになるな」
べらぼうに高い高級肉から100年前のワインやらキラキラ輝く究極チーズも……。
「さっきご飯を食べたのにまた何か食べたくなってきましたよ」
「私もだ」
これからパムは2柱にお供え物をし続けなければならないけれど、大したことはなかったらしい。
「兄者~このケーキ美味しいから食べよ」
「お、このシロップ増量のは私用じゃないかな?食べよう食べよう」
ティエン様も勝手に持っていくシステムを利用しているらしく、毎日ご満悦で色々なものを召し上がっているらしい。
「凄い食材使い放題なんですよー!ティエン様には感謝しかありませんー」
パムもにこにこしながら毎日料理している。本当にパムは料理が好きなんだなぁ~。
「おほめいただきありがとうございます!ティエン様! 」
流石パム。歯が溶けるほど甘いチョコレートなんて普通常備してないよ。でもパムの保管庫には入っていた、流石だ……。パムはいくつかチョコレートのお菓子をティエン様にお供えしてくれたので、出て来た時にぐったりして顔色が悪く、やつれぎみだったティエン様は元々の美貌を取り戻した……良かった。
「一体何があったのです?ティエン様」
「あやつら、供えを怠ったのだ!しかも一ヵ月も!! 」
「ひえっ!? 兄者もしかして一ヵ月も飲まず食わずで……? 」
「そうだ! だから頭に来て、大保管庫の中身を全部腐らせてやろうと思ったが……それは勿体ないのでこっちに移動させた」
「だからこんなパンパンに!」
「もう愛想も尽きた!あの国には二度と戻らん! 」
ティエン様はそれはそれは怒っているんだけれど、まだその国の中に我々はいるんですよねぇ……端っこだけど。
「もう、あの王宮には戻らんっ! 」
言い直したー!
「ティエン様と言えば王宮大保管庫の守護神様ですよね」
「ああ、そうだ……まさか誰もティエン様にお供えをしていなかったなんて。あんな巨大な保管庫、人の力だけでなんとかできるものじゃないくらい普通分かるだろ?」
私がこてん、と首を傾げているとパムとティエン様は顔を見合わせてから大きくため息をついた。
「イアンの耳に入れるほどのことではないとパムが言うもので伝えてはいなかったが、私に供物を捧げていたのはパムくらいであったぞ」
「あそこの料理人は大保管庫の取り扱い説明書を読んでいないんです……だからティエン様へ敬意を表する者が少なくて……私が気が付いた時は掃除やお供えをしていましたが……私もここにきてしまいましたから。申し訳ございません、ティエン様」
「良い。それはパムの責任ではない。イアンらのおらぬ王宮には一欠片の価値もない、お前達の考えることはもっともだし、私も同意しよう……だが酷過ぎる。イアン、契約を書き換えるぞ」
「もちろんでございます。ティエン様。それに気が付かなかったとはいえ、私の失態。どうぞ神罰はこのイアンめに」
ミニィの腕からぴょんと飛び降りで地面に平伏した。ああ、なんてことだ……ティエン様にはこちらからお願いして保管庫を守って貰っていたのに、最低限の供物もされていなかったなんて。ああ、私が保管庫を見回りに行っていればこんなことにはならなかったのに!
「良い。将軍であったイアンの身では保管庫まで回ることなど不可能であった。それに私もパムが何とかしてくれておったからと過信した。パムが何かをしておったのを誰もが見ておったから、パムがいなくなれば誰かがやると思っておったのだが……あいつらなにもせなんだ! 」
「申し訳、申し訳ございませんっ!」
ぺたりと伏せるしかない。ティエン様は神様でしかもとても優しい方なのに……こんな不便な目に合わせてしまうなんて。
「おい、パム。みろ、子狐のゴメンナサイだ。可愛いな、あれでクッキー作ってくれ」
「畏まりました、ティエン様」
「しかも白くて手足だけ黒い奴な」
「お任せください。細工は得意ですから」
おい!和やかに話してる場合じゃないでしょっ!ともかく言われるままにティエン様との契約は書き換えさせてもらった。
「もう少し美味い物が食べたいからとりあえずパムの保管庫に間借りさせて欲しい」
「わぁ~い!兄者と一緒だ~嬉しいな」
「おお、ティンは相変らず小さいのう。もっといっぱい食わねばな? パム、飯をくれ」
「はいただいまぁ~!」
こうしてパムの保管庫がパンパン事件の謎は解けた。そう、謎は解けたのだが、私とミニィは渋い顔をするしかない。王宮の大保管庫も私がティエン様と契約して作った巨大な保管庫だ。もちろん時は止まる優れもので、このおかげで王宮では安い時期に安いものを買い溜め、一年中美味しく食べることができたのだ。つまり食費はかなり浮いていたことになる。
しかもティエン様のあのお怒り様だと大保管庫のあった空間は閉じられただろう。大保管庫へ続く扉を今後開けたとしても中には何の変哲もない小さな部屋があるだけで、中に保管されていた大量の食糧と無限とも言える巨大な空間はなくなっているのだ。
「とはいえ、契約が履行されてなかった場合。倉庫内の物の所有権は神へと譲渡される。そんな一文があるはずです」
「うん……でもティエン様には申し訳ないことをしたなあ」
パムの保管庫とは違って、王宮保管庫は規模がまるで違う。勝手に食べていいティン様と違い、もっと大きな力を使ってくださっていたティエン様には毎日好物をお供えするように固く言い聞かせ、取扱説明書にもしっかり、一番最初の目立つところに書いたのに。しかも倉庫内にティエン様を祀る祭壇も作ってあったのに……。料理人達は祭壇を見ても何も思わなかったのだろうか。
「兄者ぁこのゼリーも美味しいよ~」
「おお、みためが良いの。パム、私にも一つ」
「ティエン様用に糖蜜を足しておきました」
「気が利くのう……んー!甘い♡最高♡」
もういいみたい……流石ティエン様。
「それにしてもこれでパムの保管庫の中身はものすごい物量が詰まっていることになりますね」
「ああ、パンパンで扉を開けるのが怖いのはもうティエン様のお力で解消しているだろうけれど……高級食材からなにからなにまで全部パムの保管庫につまったことになるな」
べらぼうに高い高級肉から100年前のワインやらキラキラ輝く究極チーズも……。
「さっきご飯を食べたのにまた何か食べたくなってきましたよ」
「私もだ」
これからパムは2柱にお供え物をし続けなければならないけれど、大したことはなかったらしい。
「兄者~このケーキ美味しいから食べよ」
「お、このシロップ増量のは私用じゃないかな?食べよう食べよう」
ティエン様も勝手に持っていくシステムを利用しているらしく、毎日ご満悦で色々なものを召し上がっているらしい。
「凄い食材使い放題なんですよー!ティエン様には感謝しかありませんー」
パムもにこにこしながら毎日料理している。本当にパムは料理が好きなんだなぁ~。
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