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そして入学へ
78 突然現れるイケメンは体に悪影響があります
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最近お兄様を見ていないけれど、キングの仕事はきっと忙しいのね。私達は今学園の2年生、来年は三年生へあがり、その後は卒業ね。その頃になれば結婚する人は結婚するし、働いたりする人もいるわね。
……王太子ルドルフ様の婚約破棄事件は卒業式だけれど、一体誰と恋仲になるのかしら……。ユウキさんからは
「今日は、グレーターデーモンの増殖狩りでーす!」
なんてお手紙が来ていたくらい元気そうだけど……まあ王宮内で何が起こっているか私には分からないから何とも言えないわ。殿下から婚約破棄を叩きつけられる前に殿下の素敵スチルを集めて集めてコンプしときたいわね。
「よし、夏の精霊流し……飛ばしなのかな?ショウロウ……じゃなくてセイレイって言った方がこの世界にはマッチするかしら……ってことは精霊に感謝とかなんかいい感じの逸話をくっつけておくに限るわね」
今回は神様じゃなくて、土地の精霊とこう鎮魂みたいなそういうノリで行くことにするわ。図書館やウチの書庫や……王宮の書庫を調べたらなんかそんな良い感じの話があったからね!
そんな感じで、家の名前を盾に着て、王宮の書庫から本を借りたのよ!流石公爵家、やったね!その帰りしなにルドルフ様とバッタリ出くわしたわぁ!突然現れるイケメン、危険レベル高いです!!
心臓が2.3分止まったわよね!
「マリー!マリエル!」
「あ、ルドルフ様……お久しぶりでございます、ご機嫌いかがですか?」
借りた本を持っていたので、スカートは摘まめなかったがお辞儀をする。
「すまないね、マリエル。最近忙しくて君との時間を作る事が出来ない私を許しておくれ」
「お気になさらず。王太子ともなれば国の為、人の為とお忙しい事はマリエル重々承知でございます」
きっと私には秘密の恋人ができたんだわ……やっぱり婚約破棄されるのね。ストーリーとはいえちょっとは泣いちゃうかも。
「マリー……本を借りたのかい?」
「ええ、王宮の書庫はあまり見ない本が多くて……とても助かりますわ」
「そう……そうなんだね……分かった、ありがとう。とても参考になったよ、早めに何とかして一緒に出掛けよう、約束だ」
「え?楽しみにしておりますが、ご無理だけはされませんよう……御身を大切にしてくださいませ」
「ありがとう、マリエル!」
ああ~ルドルフ様~かっこいい~素敵~なんかいい匂いする~~~!一時でもあんなイケメンの婚約者になれた事を喜ばなくっちゃね!まああんなイケメンが傍に居たら休まるものも休まらないわよ。一生ドキドキして不整脈で死んじゃうわ。
私には庶民顔のおっさんくらいでちょうどいいわよ、うん。
「それにしても忙しそう……何かお手伝いできることがあれば良いのだけれど……」
浴衣DE精霊飛ばしもほとんど完成してて、あのフワーって空に飛ぶタコ?みたいなのもたくさん作って貰ってるし、浴衣も出来てるし……。当日の丘も警備もしたしばっちりなんだよねぇ~。雨も多分大丈夫のように晴天の祈りもしたし……。
「きっと私に手伝えることがあったらお兄様からお話があるはずね」
手に持った本をじっくり読もうと家に帰る事にしたの。
その時の本が「土地の精霊の怒りを鎮め、疫病を祓う~人々の祈りを昇華させ、国を守った行いについて~」だったんだけど、ルドルフ殿下がこの本のタイトルを見ていたなんて全然気が付かなかったのよ。
「ヴィンセント!やはり疫病の色が濃い!そして精霊だ、失われた精霊たちの怒りを鎮める方法をマリエルが知っているようだ!」
……王太子ルドルフ様の婚約破棄事件は卒業式だけれど、一体誰と恋仲になるのかしら……。ユウキさんからは
「今日は、グレーターデーモンの増殖狩りでーす!」
なんてお手紙が来ていたくらい元気そうだけど……まあ王宮内で何が起こっているか私には分からないから何とも言えないわ。殿下から婚約破棄を叩きつけられる前に殿下の素敵スチルを集めて集めてコンプしときたいわね。
「よし、夏の精霊流し……飛ばしなのかな?ショウロウ……じゃなくてセイレイって言った方がこの世界にはマッチするかしら……ってことは精霊に感謝とかなんかいい感じの逸話をくっつけておくに限るわね」
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心臓が2.3分止まったわよね!
「マリー!マリエル!」
「あ、ルドルフ様……お久しぶりでございます、ご機嫌いかがですか?」
借りた本を持っていたので、スカートは摘まめなかったがお辞儀をする。
「すまないね、マリエル。最近忙しくて君との時間を作る事が出来ない私を許しておくれ」
「お気になさらず。王太子ともなれば国の為、人の為とお忙しい事はマリエル重々承知でございます」
きっと私には秘密の恋人ができたんだわ……やっぱり婚約破棄されるのね。ストーリーとはいえちょっとは泣いちゃうかも。
「マリー……本を借りたのかい?」
「ええ、王宮の書庫はあまり見ない本が多くて……とても助かりますわ」
「そう……そうなんだね……分かった、ありがとう。とても参考になったよ、早めに何とかして一緒に出掛けよう、約束だ」
「え?楽しみにしておりますが、ご無理だけはされませんよう……御身を大切にしてくださいませ」
「ありがとう、マリエル!」
ああ~ルドルフ様~かっこいい~素敵~なんかいい匂いする~~~!一時でもあんなイケメンの婚約者になれた事を喜ばなくっちゃね!まああんなイケメンが傍に居たら休まるものも休まらないわよ。一生ドキドキして不整脈で死んじゃうわ。
私には庶民顔のおっさんくらいでちょうどいいわよ、うん。
「それにしても忙しそう……何かお手伝いできることがあれば良いのだけれど……」
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その時の本が「土地の精霊の怒りを鎮め、疫病を祓う~人々の祈りを昇華させ、国を守った行いについて~」だったんだけど、ルドルフ殿下がこの本のタイトルを見ていたなんて全然気が付かなかったのよ。
「ヴィンセント!やはり疫病の色が濃い!そして精霊だ、失われた精霊たちの怒りを鎮める方法をマリエルが知っているようだ!」
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