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23 にゃおにゅ〜る!
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夜のバイトがない日、猫村九郎が勤務先のホームできっちり残業もし、アパートの階段を登っていると、奇妙な物が落ちていた。
「ん?」
棒状のそれは最初ただのゴミかと思い無視したが……
「むおっ!!」
二度見して、即拾った。そして落ちていた物なのになんの躊躇いもなく開封して口に入れた。
「うんまーーい!」
くぅーーー!猫村はぷるぷると震えた。
「例のブツ、ヤベェよな?」
「ヤベェ!絶対ヤベェよ!なんかやばいモン入ってるって」
「うちの聡子がよぉ持ってくんだよ!マジヤベェ!」
「お前!まさか毎日食ってんのか?!戻れなくなるぞ!」
「ふ、うちの鈴子も、毎日俺に貢いでくるぜ?」
「セレブ!?セレブなのか?!」
「「「「「にゃおにゅ~る、ヤベェ」」」」」
これが最近の猫又界で一番ホットな話題である。
その話題のにゃおに~るが何故かアパートの階段に落ちていたのだ。そりゃ猫村でなくても速攻食うよな?!
「うめぇなぁ……ぶっちゃけ牛の肉よりうめー……」
猫村が少し上に目を向けると、また棒状の物が。
「うひょーーー!ゲットー!」
二本目もためらわずに封を切り、二本咥えを洒落込んだ。
「一日に二本もにゃおにゅ~るを食ってしまうなんて……明日は雨かもしれん」
猫村も一般的な猫と一緒で雨の日はあまり好きではない。足元が濡れるのは不快だ。
猫村の機嫌はうなぎのぼりで、にゃおにゅ~るを二本も咥えながら鼻歌を歌っている。外階段を上がり切る。202号室が猫村の部屋だ。その部屋の前に棒状のブツが落ちているではないか!
「うにゃーーん!」
猫村は飛びついた!にゃおにゅ~るはなんと身をかわした!
「にゃ?!」
にゃおにゅ~る、奥へ避難!
「にゃにぃーー!」
猫村の狩猟本能に火が付く。
「うにゃーーーー!」
四つ足で後退していくにゃおにゅ~るを追いかけ……
「取ったにゃーー!!」
「……ほんとだ、猫村さんが釣れた」
「にゃ……」
気がつくと、203号室の朝比奈誠子の部屋の玄関でにゃおにゅ~るを捕まえていた。
「……にゃ」
捕まえたにゃおにゅ~るには紐が付いていて、誠子が手に持っているおもちゃの釣竿と連結されていた。
「な、言った通りだろう?」
驚く誠子の横に丸くて白いハムスターが座っている。
「猫村さん、猫村さんはクロなのか?」
「あ、うん。俺、クロ」
あまりに予想外の事が起きて、猫村九郎は素直に答えてしまっていた。
「ん?」
棒状のそれは最初ただのゴミかと思い無視したが……
「むおっ!!」
二度見して、即拾った。そして落ちていた物なのになんの躊躇いもなく開封して口に入れた。
「うんまーーい!」
くぅーーー!猫村はぷるぷると震えた。
「例のブツ、ヤベェよな?」
「ヤベェ!絶対ヤベェよ!なんかやばいモン入ってるって」
「うちの聡子がよぉ持ってくんだよ!マジヤベェ!」
「お前!まさか毎日食ってんのか?!戻れなくなるぞ!」
「ふ、うちの鈴子も、毎日俺に貢いでくるぜ?」
「セレブ!?セレブなのか?!」
「「「「「にゃおにゅ~る、ヤベェ」」」」」
これが最近の猫又界で一番ホットな話題である。
その話題のにゃおに~るが何故かアパートの階段に落ちていたのだ。そりゃ猫村でなくても速攻食うよな?!
「うめぇなぁ……ぶっちゃけ牛の肉よりうめー……」
猫村が少し上に目を向けると、また棒状の物が。
「うひょーーー!ゲットー!」
二本目もためらわずに封を切り、二本咥えを洒落込んだ。
「一日に二本もにゃおにゅ~るを食ってしまうなんて……明日は雨かもしれん」
猫村も一般的な猫と一緒で雨の日はあまり好きではない。足元が濡れるのは不快だ。
猫村の機嫌はうなぎのぼりで、にゃおにゅ~るを二本も咥えながら鼻歌を歌っている。外階段を上がり切る。202号室が猫村の部屋だ。その部屋の前に棒状のブツが落ちているではないか!
「うにゃーーん!」
猫村は飛びついた!にゃおにゅ~るはなんと身をかわした!
「にゃ?!」
にゃおにゅ~る、奥へ避難!
「にゃにぃーー!」
猫村の狩猟本能に火が付く。
「うにゃーーーー!」
四つ足で後退していくにゃおにゅ~るを追いかけ……
「取ったにゃーー!!」
「……ほんとだ、猫村さんが釣れた」
「にゃ……」
気がつくと、203号室の朝比奈誠子の部屋の玄関でにゃおにゅ~るを捕まえていた。
「……にゃ」
捕まえたにゃおにゅ~るには紐が付いていて、誠子が手に持っているおもちゃの釣竿と連結されていた。
「な、言った通りだろう?」
驚く誠子の横に丸くて白いハムスターが座っている。
「猫村さん、猫村さんはクロなのか?」
「あ、うん。俺、クロ」
あまりに予想外の事が起きて、猫村九郎は素直に答えてしまっていた。
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