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117 真の理由はといえば
しおりを挟む〈バニーガール衣装とガーターベルト&えっちなニーソックスとスケスケぱんつを作って寄越すように〉
「なんと……」
最近女神様の神託がどんどん濃くて酷くなって行ってるでござる。
〈馬鹿野郎!!おっぱい対応じゃねえよ!雄っぱい対応バニーガールだよ!ちゃんと試着して!〉
「ひええええ……なら最初からそう言って欲しいでござるぅ……」
網タイツは必須かな?とマシェと話し合っていたら怒号のような神託が飛んでくるなんて酷い。
「なあ、マシェよ。女神様達が我々をこの世界に連れて来たのは……こういうマニアックなものを作らせて納品させたいからでござろうか?」
「……拙者も最近そうでないだろうかと思い始めているところでござる」
マシェにバニーガールを試着させながら、疑問を口にするとマシェも同意した。我ら、凝り性だし自分でいうのもなんだが手先も器用だ。今もあの皮っていうよりビニールなのか?ってくらいのテカリを反射するバニースーツの再現に四苦八苦していたりする。
「でもこの横のスリットはいい感じに出来てるでござる、フフ、「きゃんきゃんばにりん☆彡キラッとすたー♪」の設定と同じでござるよ~~」
「そうそう、ここが実は紐パンの紐だっていう小憎らしい設定どおりでござる、流石我らでござるなあ兄者!フフフ」
「うむ!おまたの所もちゃんとパッチンで外れるようになっているのも設定どおり!パッチンを作ってもらうのは大変だったなあ~」
「親方にこんなちっせえものつくれっか!って怒られましたなあ~」
でも流石親方、頼めば作ってくれるッそこにしびれる憧れるゥ~!
「へえ……そんな所が開くんですか?でも中に網タイツ?なるものがあるんですよね?どうするんです?」
「網タイツなのかストッキングなのかは意見が分かれるところでござるが、そこは……破るんでござるよ、それがイイんでござる……よ?あれ?」
途中から私は誰と話をして……?振り返るとオル団長がおるんだなあ……これが。
「おわああっ!? 」
「二人でコソコソ何かを作っていると思ったら、やけに可愛らしい恰好ですね?」
「きゃーっ!可愛いって言われちゃったぁ~!」
「可愛らしい兎さん。良く見せて貰えますか」
「はーい!いくらでも見てください」
「では、私の部屋で」
「はーい!!」
マシェ……そこは虎穴かもしれないけれど、頑張ってね。流石にこんなきわどい服はレイ殿達にお見せするのは恥ずかしいから、こっそり隠れて作っていたのに、いつのまにオル団長は見つけてたんだろう。
まあでも、アレで盛り上がってたらそれはそれでコスプレっぽくて良いのかもしれない……ちょっと楽しそうだな。
「リュキの分はないんですか?私もウサギになったリュキが見たいです」
「ひょ」
なんでレイ殿もいるかな?!こっそり作業してたのに!
「リュキとマシェが隠れて何かする時、いつもあの草色に白のうねうねした模様の頭巾を被ってどこかに行くでしょう?気づいてますよ」
「ええっ?!唐草模様のほっかむり姿も見られてたんでござるか?!」
私とマシェの完璧な変装を見破るとは流石スパダリは違うっ!
「もちろんですよ、可愛い人は何をやっても目で追いかけてしまうものですからね。で、リュキのは?」
「え、あ、うん?あるよ。折角だからバニーガールごっこして遊ぼうと思ってたから」
「では私と遊びましょうか」
えっ……そんなぁ
「喜んでぇー!」
レイ殿に誘われて断る道理はないのだー!
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