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番外編
便利なビリビリ腕輪?
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時系列的には帝国にやって来て間もない頃のお話です
ーーーー(*'▽'*)ーーーーーー
「ぬわーっ!」
「きゃーーー!」
俺と新人メイドはピクピクと痙攣しながらその場に倒れた。
「あーあ」
くそっ、ラムの奴!悪戯にしては過ぎるぞ!
俺の「嫁入り道具」はそんなに高価なものは無く、帝国の側妃の間に用意されていた物の方が豪華な物ばかりだったので
「使用人に払い下げてよろしいですか?」
「あ、はい」
側妃の間に運び込まれるなくどこかへ持って行かれた。まあ俺の思い出の物もないし、舌打ちしながら偉い人に適当に揃えられた家具なんて要らなかったから良いんだけど……。
そんな事があったもんでその中からラムがあの女性に触れるとビリビリする通称ビリビリ腕輪だけを拾い上げていた事なんて知らなかったんだ。
「あいつ、またやりやがった!」
ベッドでがばっと起き上がって俺の夫となった男を思い出してムカついていた。
「一体どこに……足ぃ!」
足首にそっとビリビリ腕輪がついている。腕輪なのに腕じゃねー!
「くそっ!これ、自分で外せねーんだよ!」
ソルリア国の何代か前のすんごい嫉妬深い王妃が技術の髄を集めて作らせたと言う「女性が触れると触れた人と装着者に稲妻が落ちたような衝撃を受ける」腕輪。
自分の夫である王様につけて、たまに自分もビリビリやられていたらしいって言う逸話が残っている。間抜けか?
「これつけるなら手伝ってくれる使用人を全員男にしろっつーの!!」
俺は女性と仲良くしたい、イチャイチャしたいと言う気持ちが今の所ない。て言うかエッチ関係はお腹いっぱいだ……。
「あんにゃろぅ……」
涼しい顔をしながら、ラムはめちゃくちゃねちっこい。毎晩毎晩……。
「うわあああーーー!」
思い出したくもない!恥ずかしい!
「その為の側妃なんだから、しっかり励め」
じゃねーよ!くそっくそっ!こんな腕輪をこっそり付けとくなら、俺のお世話してくれる人達は男にしろって言ったら
「それはそれで良くないだろう。間違いが起こったらどうする?」
「意味分からん」
俺を嫁にしたいなんて変な奴はラム以外いねーよ。馬鹿じゃないか??
「何にせよ!悪戯でこんな事するのやめろよー。俺がビリビリするのはまあしょうがないとしてもメイドちゃんが可哀想だろ?」
「しかしお前に色目を使うような使用人は要らん」
はぁ、こいつマジでどーなってんの?
「そんな奴いる訳ないだろう?俺に取り入ってなんか得あるのか?ないよな?俺、権力なんてひとっかけらももってねーし」
「……」
ラムの野郎黙りやがった。あれだろ、沈黙は是って奴。俺なんてただのラムのおもちゃみたいなのに、そんな俺に寄ってきたって得なんかねーよ。あの子もきっとたまたま俺にぶつかってビリビリにやられたんだろ、可哀想に。
「本当もう、黙ってどっかにつけんのやめろよな。散歩もいけやしねーよ」
「行かなければ良いではないか。仕事の手伝いでもしろ」
「正当な休憩時間くらい請求しますー!」
と、言いつつも山のように積まれた書類を見て見ぬ振りは出来ない社畜魂かな……いとあわれ。
「お前が私の横に居れば良い」
「やだよ、圧が強いんだ!」
そう言いながら執務室で書類書きを手伝ってしまった。何故ならそこに書類があるからだ、良くない書類の山、早くやっつけよう。
「あっ!側妃のディエス様だー!」
「本当かっこいいわよね!」
「皇帝の側妃なんて言うけどさぁ。国の命令で嫁いていらしたけど、元々女性好きな方なんでしょう?上手く行けば……」
「あー分かるー!でもそれにチャレンジした上級メイドがなんかバレてクビになったらしいよ?」
洗濯物をゴシゴシ擦りながら、メイド達の話は花盛り。
「えっ!こわー」
「なんか皇帝直々に……チョンっだって」
「嘘ぉ……」
まだ歳の若い怖い物知らずの娘達ですら顔が青くなる。
「ああ見えて、ディエス様は陛下のお気に入りだから、近づくだけで命が危ないみたい!」
「こわー!てか陛下の愛って重い……」
「本当よね、怖いわぁ」
メイド達の間でディエスは遠くから眺めて楽しむ物、という事で落ち着いて来た。そしてたまにメイドが消えると
「またディエス様にアタックして陛下に処刑されたらしい!」
と、噂話が流れるようになっていったが、それは噂なのか真実なのかを確かめた者は誰もいない。
「嫉妬深い皇帝、怖い」
当のディエスの耳にその噂は届かず
「また悪戯かーーー!」
と、今日も元気に怒っていた。
ーーーー(*'▽'*)ーーーーーー
「ぬわーっ!」
「きゃーーー!」
俺と新人メイドはピクピクと痙攣しながらその場に倒れた。
「あーあ」
くそっ、ラムの奴!悪戯にしては過ぎるぞ!
俺の「嫁入り道具」はそんなに高価なものは無く、帝国の側妃の間に用意されていた物の方が豪華な物ばかりだったので
「使用人に払い下げてよろしいですか?」
「あ、はい」
側妃の間に運び込まれるなくどこかへ持って行かれた。まあ俺の思い出の物もないし、舌打ちしながら偉い人に適当に揃えられた家具なんて要らなかったから良いんだけど……。
そんな事があったもんでその中からラムがあの女性に触れるとビリビリする通称ビリビリ腕輪だけを拾い上げていた事なんて知らなかったんだ。
「あいつ、またやりやがった!」
ベッドでがばっと起き上がって俺の夫となった男を思い出してムカついていた。
「一体どこに……足ぃ!」
足首にそっとビリビリ腕輪がついている。腕輪なのに腕じゃねー!
「くそっ!これ、自分で外せねーんだよ!」
ソルリア国の何代か前のすんごい嫉妬深い王妃が技術の髄を集めて作らせたと言う「女性が触れると触れた人と装着者に稲妻が落ちたような衝撃を受ける」腕輪。
自分の夫である王様につけて、たまに自分もビリビリやられていたらしいって言う逸話が残っている。間抜けか?
「これつけるなら手伝ってくれる使用人を全員男にしろっつーの!!」
俺は女性と仲良くしたい、イチャイチャしたいと言う気持ちが今の所ない。て言うかエッチ関係はお腹いっぱいだ……。
「あんにゃろぅ……」
涼しい顔をしながら、ラムはめちゃくちゃねちっこい。毎晩毎晩……。
「うわあああーーー!」
思い出したくもない!恥ずかしい!
「その為の側妃なんだから、しっかり励め」
じゃねーよ!くそっくそっ!こんな腕輪をこっそり付けとくなら、俺のお世話してくれる人達は男にしろって言ったら
「それはそれで良くないだろう。間違いが起こったらどうする?」
「意味分からん」
俺を嫁にしたいなんて変な奴はラム以外いねーよ。馬鹿じゃないか??
「何にせよ!悪戯でこんな事するのやめろよー。俺がビリビリするのはまあしょうがないとしてもメイドちゃんが可哀想だろ?」
「しかしお前に色目を使うような使用人は要らん」
はぁ、こいつマジでどーなってんの?
「そんな奴いる訳ないだろう?俺に取り入ってなんか得あるのか?ないよな?俺、権力なんてひとっかけらももってねーし」
「……」
ラムの野郎黙りやがった。あれだろ、沈黙は是って奴。俺なんてただのラムのおもちゃみたいなのに、そんな俺に寄ってきたって得なんかねーよ。あの子もきっとたまたま俺にぶつかってビリビリにやられたんだろ、可哀想に。
「本当もう、黙ってどっかにつけんのやめろよな。散歩もいけやしねーよ」
「行かなければ良いではないか。仕事の手伝いでもしろ」
「正当な休憩時間くらい請求しますー!」
と、言いつつも山のように積まれた書類を見て見ぬ振りは出来ない社畜魂かな……いとあわれ。
「お前が私の横に居れば良い」
「やだよ、圧が強いんだ!」
そう言いながら執務室で書類書きを手伝ってしまった。何故ならそこに書類があるからだ、良くない書類の山、早くやっつけよう。
「あっ!側妃のディエス様だー!」
「本当かっこいいわよね!」
「皇帝の側妃なんて言うけどさぁ。国の命令で嫁いていらしたけど、元々女性好きな方なんでしょう?上手く行けば……」
「あー分かるー!でもそれにチャレンジした上級メイドがなんかバレてクビになったらしいよ?」
洗濯物をゴシゴシ擦りながら、メイド達の話は花盛り。
「えっ!こわー」
「なんか皇帝直々に……チョンっだって」
「嘘ぉ……」
まだ歳の若い怖い物知らずの娘達ですら顔が青くなる。
「ああ見えて、ディエス様は陛下のお気に入りだから、近づくだけで命が危ないみたい!」
「こわー!てか陛下の愛って重い……」
「本当よね、怖いわぁ」
メイド達の間でディエスは遠くから眺めて楽しむ物、という事で落ち着いて来た。そしてたまにメイドが消えると
「またディエス様にアタックして陛下に処刑されたらしい!」
と、噂話が流れるようになっていったが、それは噂なのか真実なのかを確かめた者は誰もいない。
「嫉妬深い皇帝、怖い」
当のディエスの耳にその噂は届かず
「また悪戯かーーー!」
と、今日も元気に怒っていた。
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