【完結】廃棄王子、側妃として売られる。社畜はスローライフに戻りたいが離して貰えません!

鏑木 うりこ

文字の大きさ
57 / 139

57 やったね!お小遣い

しおりを挟む
 あれからハインツの報告書は4枚増えたけれど、案の定レジム公爵は全く動いていない。任せたからにはその期間はこちらから積極的に動くことは出来ないので

「やっぱり3ヵ月は長すぎたんじゃない?」

「そうだな」

 ちょっと失敗だった。報告書には「ラフレシア嬢が凄い、香水を何でも足せばいいと思っているらしく3種類同時に使っている」とか「鼻が麻痺して大変」とか本当にどうでもいい事が書かれている。

「ラフレシア嬢は本当は濃い茶色の髪の毛なんですが、どうでも自分の事を「レジム家の金の百合」と自分で言っているらしくて、金髪として表に出ているんですよ。何か薬品で髪の毛の色を抜いて?いるらしくて、その刺激臭が酷いし、どうも髪の毛が痛むらしくて。手入れをしてもパサパサでプチプチ切れるとか」

「本気でどうでもいい情報だね」

「そしてですね「ハインツ様はぁ~陛下に報告書を持って行かれるんですよねぇ~?」って気持ち悪いんです!」

 予想通り過ぎて驚くね。

「で、それになんて答えたの?ハインツは」

「そりゃあ……「そうです」って答えましたけど」

「ばっかもーーーん!」

「ぴゃー!!」

 俺は今日も元気にハインツに説教だ。

「ハインツは素直すぎる!そこはちゃんと牽制して自分は婚約者がいて仲良くしてて関係も良好だとそれとなく言ってラフレシアを言葉で殴るんだ!」

「ひ、ひえ!わ、私にはそんな事出来ません!」

 馬鹿か?!

「良いか?中途半端に接するとああいう輩は訳の分からない勘違いの上に独自論法を重ねてくる!どうなるか?「ハインツはラフレシアの事を好きだ、今の婚約者は捨てる」って噂流されるぞ!!」

「う、嘘ですよね?!ディエス様……?!」

「いーや、ある、絶対ある!ラムに取り入れなかった時の保険としてお前を取り込んでくる。それを阻止するのはお前が婚約者とラブラブなのを見せつけておく必要がある!ハインツはそこまで考えないと駄目なんだ!分かったか??」

「ひゃいぃ……あのお化け女に迫られるなんて怖すぎるぅ……」

 泣いてる場合じゃないぞ!!

「全く……そろそろあの公爵が予算を上げてくる頃だろうけど、まぁ許可は出ないだろう。ハインツはアドバイスしなくて良いからな?本当に見てるだけだからな??」

「はいっ!それは分かってます!「私は若輩ですから、閣下に学ばせて頂いております」で、何も言いません!」

「うん、それで良いよ!」

 そっちは大丈夫そうだ。

「あ、レジム家、どこかに土地を隠してるっぽいです。多分鉱山だと思いますよ」

 ほう!やるな、ハインツ!

「良くやった!偉いぞー、ハインツー!」

「やったぁ!褒められた!!」

 なんだかワンワン!と鳴きそうだな、ハインツ!

「リゼロ、調べてこい」

「はっ」

 俺とハインツが上手に「取ってこい」が出来た犬と飼い主みたいにはしゃいでいる横でラムが的確に指示を出していた。早いなぁ!

 一週間くらいでリゼロは調べ上げて、更に10日位で隠し鉱山を押さえて来た。

「野盗の根倉になっていた廃鉱山を解放した」

 と、言う名目で国庫に組み込まれたけれど

「利益の10%はハインツの個人財産に、10%はディエスの個人財産に組み込んでおく」

「やったーーー!」

 俺達は丸儲けで、レジム家は大損だ。

 何せ隠し鉱山だったから、その鉱山がレジム家の物とは言えない。いくら自分の領内にあっても、今まで納めるはずの税をちょろまかしたんだからね。

「わ、我が領にあります故、わ、私が管理致します……」

「いえ、見つけたのは皇帝麾下の部隊ですから、こちらの管理部できちんと管理させていただきます」

 と、全権ぶんどった。あーあ、ちゃんと申告してりゃ良かったのに。

 この事件の後から貴族達が実は自分の領内にも鉱山がありましたと申告して来たから追徴課税で許してやった。





しおりを挟む
感想 266

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました

水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。 原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。 「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」 破滅フラグを回避するため、俺は決意した。 主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。 しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。 「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」 いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!? 全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ! 小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています

ぽんちゃん
BL
 病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。  謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。  五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。  剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。  加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。  そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。  次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。  一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。  妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。  我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。  こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。  同性婚が当たり前の世界。  女性も登場しますが、恋愛には発展しません。

聖獣召喚に巻き込まれた俺、モフモフの通訳をしてたら冷徹騎士団長に外堀を埋められました

たら昆布
BL
完璧っぽいエリート騎士×無自覚な愛され系

処理中です...