【完結】廃棄王子、側妃として売られる。社畜はスローライフに戻りたいが離して貰えません！

7 しょうがないだろう？俺達は若いんだ！

「うえええ……」

「すみません！すみません！！」

　マーキスがぺこぺこと頭を下げている。俺は飛んできた別の騎士達に先っちょだけで助けられた。あと少しで一番太い所を食わされる所だった……。先っちょだけだったので怪我もなく、まあぎりぎりセーフ……だったのか……？

「びっくり、したぁ……」

「すみません！ディエス様があまりに気やすく接して下さるもので、一線を履き違えてしまいました！ランスはすぐさまクビを切り……」

「や、やめて上げて！俺も一応無事だったんだし、不問で、不問で良いから！次からしないてくれれば！」

　死ぬなんてとんでもないし、この事件が報告されたらランスの将来は真っ暗だ。それはあまりにも可哀想過ぎる。俺の監視なんて言う貧乏くじを引かされた挙句間違って襲っちゃったなんて！

「しかし！それでは」

「頼む！この通りだ！ランスが処罰されたら俺は罪悪感で眠れなくなる！」

　真面目なマーキスを何とか説得して、平穏なスローライフを守る事に専念した。

「すみません……あまりに好みなお尻だった物で」

「懲りてないね？！ランス！」

「今度はバレないようにこっそり覗き見させて頂きます！」

「やっぱり懲りてないね？！」

「でもーディエス様ってホント可愛い顔とお尻してますよ！」

「懲りて？！」

　と、言いつつも皆、微妙に分かってるんだ。俺は女性と致せない。ビリビリ来るからね。で、俺の監視についてきた騎士達だって気軽に玄人お姉さんのお店に行ける訳じゃない。この田舎じゃそんなお店……ないも同然なんだもの。

　溜まるんだよ……。俺も騎士達も若い。一番偉いマーキスですら30そこそこ。で、こんな外れ任務につかされるって事はペーペーかやらかしたか……その両方か。
　マーキスは真面目すぎて上から煙たがられたんだよね。ま、分かる。だもんでさ……俺ら、溜まる……だって若いんですもの！！
　俺だって処理したい！でも見張らないと駄目、でもね、でもね？！我慢出来ないのよ！若いから！！

「ディエス様、一人で致してる時使ってんの何すか？」

「見られてるぅーーー！見てないフリしろよー！」

「嫌ですよ！あんな良い声だして！良いオカズっすから！」

「懲りてないーー！」

　所でなんだが、俺は確認しなきゃいけない事がある。

「お前達、俺をそういう目性的対象で見てたの……？」

「そりゃディエス様はそこいらの娘より可愛らしいですからね！イケます！」

「街娘に迷惑かけるわけに行きませんから！それに比べてディエス様なら何となく許してくれそうだし！」

「それに女と出来ないなら男とヤるしかないでしょう？！どうです？今夜辺り」

　えっ……

「えっ！？やだよ！ヤるにしても俺が上だよ？？」

「またまたぁ～！そんな細腕で押し倒せるんですかぁ？？」

　そんなシモ事情もありながらも俺はスローライフを満喫していた。