64 / 64
それぞれのエピローグ
9 その後の国内
しおりを挟む
シレーヌ・ダルクは元はシレーヌ・リトルディア侯爵家の令嬢であった。ダルク公爵令息エリドと婚約を交わしたのはエリドが6歳の頃で、一つ下のシレーヌは一目でエリドを好きになったし、エリドもシレーヌの事を気に入っていた。
しかしシレーヌは自分より一つ下のエリドの妹、ネリーニの事は好きになれなかった。
「おにいちゃまをあたしから奪うあくじょってあなたでしょ!」
その時ネリーニは4歳であり、まだ淑女教育は始まっていなかったかもしれない。しかし、初対面のシレーヌに「悪女」と呼びかけるネリーニを嫌うのは当然だった。その日からシレーヌは自分の母親やリトルディア家の家庭教師からアドバイスを受け、ネリーニと会わないように気を付けた。
「エリドさま……わたしはどうも妹さんに嫌われているようですわ」
「ごめん、シレーヌ。ネリーニはまだ小さくて……」
「流石にあまりいい気分がしません……会わなくてもよろしいでしょう?」
「ああ、僕が君の家へ遊びに行こう」
そんなやり取りが最初からあった。それからシレーヌはなるべくネリーニと顔を合わせないようにした。しかし年齢の一つしかないシレーヌとネリーニでは成長してから学園でどうしても姿を見かけてしまう。シレーヌはなるべく見ないふりをしてやり過ごしたけれど、ネリーニは何を思ったのかシレーヌに良く突っかかってきた。
「フン、侯爵家のくせに生意気なのよ!」
シレーヌは徹底的に無視をしたし、シレーヌの友人……いや、シレーヌのクラスの令嬢令息、むしろ同じ学年の全ての人間が「ダルク公爵令嬢は一つ年上のリトルディア侯爵令嬢に良く分からない文句ばかりつけている」と有名になっていた。
「エリド。お前はリトルディア侯爵令嬢と婚約破棄をするつもりなのか?」
「は?父上。何を突然言われるのです?そんなつもりは毛頭ありませんし、私とシレーヌは良い付き合いを続けておりますが?」
突然自分の父親から言われ、エリドは目を白黒させたが……すぐに気が付いた。
「どうせネリーニがまたありもしない戯言を喚いたのでしょう」
「た、戯言……?しかしネリーニは学園のほぼ誰もが知っていると。シレーヌは色々な貴族令息と関係を持ち、お前を裏切っていると」
エリドは深くため息をつき、首を横に振ってから父親を諫める。
「ネリーニは虚言癖があると何度も言っているでしょう!シレーヌはそんな女性ではないし、そんな事実は一つもない。最近ネリーニは下町で流行っているとか言う低俗な本を好んで読んでいます、その中に書いてあることですよ、間違いなく」
「そ、そうなのか?」
「ならば調べてください。すぐにわかる話です。勿論リトルディア家に権力を笠に尋ねるような事はしておらぬでしょうね?」
「う、うむ……」
「したんですね!?信じられない!!ロバート!馬車を回して、すぐに先ぶれを出してくれ!!リトルディア家に行く!」
「急ぎます!」
リトルディア家では憤慨し、エリドとシレーヌの婚約を本気で解消しようとしていたが、エリドが誠心誠意謝り、少なくない金も払いと手を尽くして、大事には至らなかった事件があった。
「エリドさま、私がダルク家に嫁ぎましたら、申し訳ないのですがネリーニは……」
「遠くへ嫁がせる。そして帰ってくることは許さない」
エリドは硬く約束をしてくれたので、シレーヌは安心してダルク家へ嫁いできた。そしてシレーヌが来た時には既にネリーニはエルファードの元へ行っていたのも良かった。
「……お可哀想なアイリーン様」
シレーヌ達もその頃はまだ王太子であったエルファードが「愚かなカエル」である事に気が付いていた。そしてほぼ無理やり婚約者にさせられたアイリーン・ハイランドも有名な令嬢である。
「カエルが王でも王妃が彼女なら何とかなる」
貴族達はなんとか持ちこたえ、アイリーンが産むであろう次代王に期待をかけた。そして年頃の令嬢達が更に胸をなでおろす事、それは
「エルファードさまぁ」
「ネリーニ!」
エルファードの側妃もほぼ決まった。アイリーンのように無理やり婚約者を捨てさせられ、側妃に据えられるのではないかと、年頃の令嬢達は震えていたがエルファードにお似合いの頭具合のネリーニが目に止まったのだ。
「側妃とは言え王家に嫁ぐのなら、もうダルク家に帰る事はない」
「ええ……」
そう思っていたのに、ネリーニは帰ってきた。ものすごい醜聞を辺り一面に巻き散らして。
「もう他国の方と交流するパーティには顔を出せません」
「……そうね」
エルファードが離宮で睡蓮を眺めて、ネリーニが北の修道院に送られたとしても、シレーヌや貴族達の生活は続く。
「シレーヌ様に言うのは違うと分かっているのですが、私達一体どうしたら……!」
「……とても申し訳ないわ」
この国から追い出してもシレーヌはあの愚かな義妹に迷惑をかけられ続けている。
「オルフェウス王と新しいダルク公爵が頑張って下さっているのは分かっているのですけれど」
「ええ、本当にこれほどまでに恥を塗られるなんて……」
シレーヌは夫人たちのお茶会で愚痴を聞かされまくっている。夫人たちもシレーヌがネリーニと何のかかわりもなく、嫌っている事すら知っていたが、言わずにはいられないのだ。愚痴を言われるためだけにお茶会に招かれる。出なければ出ないで陰口をたたかれる。
「放置したツケがこんな事になるなんてね……」
アイリーンがいなくなりナザール国は以前と同じ豊かさは望めないだろう。けれども貴族という特権階級を捨てて別の国へ移るという選択肢を取る者は少ない。オルフェウス王がまともなのも幸いだ。胃の痛い日々が続くだろうが貴族達はこの国で生きて行くのだ。
「平民くらい自由なら良かったのに……」
平民と言えど自由になる訳ではない。
「……隊長、俺は残るっす……婆ちゃんを置いていけねえ」
「……そうだな」
第10騎士団の隊長は部下からそんな報告を受けていた。間違いなくナザールでの生活は厳しくなるだろうが、これから知らない土地で暮らす事は年寄には耐えがたい事だ。騎士団の中でも何人も何人もそう決める者が出てきた。
「俺んちは兄弟が多くって金がかかるから……俺が仕事を失うわけにはいかないんです」
「そうだな……」
そして第10騎士団の隊長はこの国に残った。新王のオルフェウスが直々にやってきて、頭を下げた事もある。
「……あの頑張り屋さんの元王妃さんが作ってきた国だしな……きっとあの人の事だ、こんな国でもボロボロになって無くなったら悲しむだろうよ」
「そうっすね」
残った副隊長と街を眺める。上がすげ代わっても下は変わらない生活を繰り返している。
「なんとか上手い具合に生きて行かなきゃならんなあ」
「ホントっすね。なんか上手い事考えてくださいよ」
「いざとなりゃああのお優しい元王妃様に頭でもさげっかあ」
「お?国ごと助けてくださいってですかー?そりゃ剛毅だ!」
第10騎士団のやる事はいつもと変わりない。街の人々の平和を守る事だった。
終わり
しかしシレーヌは自分より一つ下のエリドの妹、ネリーニの事は好きになれなかった。
「おにいちゃまをあたしから奪うあくじょってあなたでしょ!」
その時ネリーニは4歳であり、まだ淑女教育は始まっていなかったかもしれない。しかし、初対面のシレーヌに「悪女」と呼びかけるネリーニを嫌うのは当然だった。その日からシレーヌは自分の母親やリトルディア家の家庭教師からアドバイスを受け、ネリーニと会わないように気を付けた。
「エリドさま……わたしはどうも妹さんに嫌われているようですわ」
「ごめん、シレーヌ。ネリーニはまだ小さくて……」
「流石にあまりいい気分がしません……会わなくてもよろしいでしょう?」
「ああ、僕が君の家へ遊びに行こう」
そんなやり取りが最初からあった。それからシレーヌはなるべくネリーニと顔を合わせないようにした。しかし年齢の一つしかないシレーヌとネリーニでは成長してから学園でどうしても姿を見かけてしまう。シレーヌはなるべく見ないふりをしてやり過ごしたけれど、ネリーニは何を思ったのかシレーヌに良く突っかかってきた。
「フン、侯爵家のくせに生意気なのよ!」
シレーヌは徹底的に無視をしたし、シレーヌの友人……いや、シレーヌのクラスの令嬢令息、むしろ同じ学年の全ての人間が「ダルク公爵令嬢は一つ年上のリトルディア侯爵令嬢に良く分からない文句ばかりつけている」と有名になっていた。
「エリド。お前はリトルディア侯爵令嬢と婚約破棄をするつもりなのか?」
「は?父上。何を突然言われるのです?そんなつもりは毛頭ありませんし、私とシレーヌは良い付き合いを続けておりますが?」
突然自分の父親から言われ、エリドは目を白黒させたが……すぐに気が付いた。
「どうせネリーニがまたありもしない戯言を喚いたのでしょう」
「た、戯言……?しかしネリーニは学園のほぼ誰もが知っていると。シレーヌは色々な貴族令息と関係を持ち、お前を裏切っていると」
エリドは深くため息をつき、首を横に振ってから父親を諫める。
「ネリーニは虚言癖があると何度も言っているでしょう!シレーヌはそんな女性ではないし、そんな事実は一つもない。最近ネリーニは下町で流行っているとか言う低俗な本を好んで読んでいます、その中に書いてあることですよ、間違いなく」
「そ、そうなのか?」
「ならば調べてください。すぐにわかる話です。勿論リトルディア家に権力を笠に尋ねるような事はしておらぬでしょうね?」
「う、うむ……」
「したんですね!?信じられない!!ロバート!馬車を回して、すぐに先ぶれを出してくれ!!リトルディア家に行く!」
「急ぎます!」
リトルディア家では憤慨し、エリドとシレーヌの婚約を本気で解消しようとしていたが、エリドが誠心誠意謝り、少なくない金も払いと手を尽くして、大事には至らなかった事件があった。
「エリドさま、私がダルク家に嫁ぎましたら、申し訳ないのですがネリーニは……」
「遠くへ嫁がせる。そして帰ってくることは許さない」
エリドは硬く約束をしてくれたので、シレーヌは安心してダルク家へ嫁いできた。そしてシレーヌが来た時には既にネリーニはエルファードの元へ行っていたのも良かった。
「……お可哀想なアイリーン様」
シレーヌ達もその頃はまだ王太子であったエルファードが「愚かなカエル」である事に気が付いていた。そしてほぼ無理やり婚約者にさせられたアイリーン・ハイランドも有名な令嬢である。
「カエルが王でも王妃が彼女なら何とかなる」
貴族達はなんとか持ちこたえ、アイリーンが産むであろう次代王に期待をかけた。そして年頃の令嬢達が更に胸をなでおろす事、それは
「エルファードさまぁ」
「ネリーニ!」
エルファードの側妃もほぼ決まった。アイリーンのように無理やり婚約者を捨てさせられ、側妃に据えられるのではないかと、年頃の令嬢達は震えていたがエルファードにお似合いの頭具合のネリーニが目に止まったのだ。
「側妃とは言え王家に嫁ぐのなら、もうダルク家に帰る事はない」
「ええ……」
そう思っていたのに、ネリーニは帰ってきた。ものすごい醜聞を辺り一面に巻き散らして。
「もう他国の方と交流するパーティには顔を出せません」
「……そうね」
エルファードが離宮で睡蓮を眺めて、ネリーニが北の修道院に送られたとしても、シレーヌや貴族達の生活は続く。
「シレーヌ様に言うのは違うと分かっているのですが、私達一体どうしたら……!」
「……とても申し訳ないわ」
この国から追い出してもシレーヌはあの愚かな義妹に迷惑をかけられ続けている。
「オルフェウス王と新しいダルク公爵が頑張って下さっているのは分かっているのですけれど」
「ええ、本当にこれほどまでに恥を塗られるなんて……」
シレーヌは夫人たちのお茶会で愚痴を聞かされまくっている。夫人たちもシレーヌがネリーニと何のかかわりもなく、嫌っている事すら知っていたが、言わずにはいられないのだ。愚痴を言われるためだけにお茶会に招かれる。出なければ出ないで陰口をたたかれる。
「放置したツケがこんな事になるなんてね……」
アイリーンがいなくなりナザール国は以前と同じ豊かさは望めないだろう。けれども貴族という特権階級を捨てて別の国へ移るという選択肢を取る者は少ない。オルフェウス王がまともなのも幸いだ。胃の痛い日々が続くだろうが貴族達はこの国で生きて行くのだ。
「平民くらい自由なら良かったのに……」
平民と言えど自由になる訳ではない。
「……隊長、俺は残るっす……婆ちゃんを置いていけねえ」
「……そうだな」
第10騎士団の隊長は部下からそんな報告を受けていた。間違いなくナザールでの生活は厳しくなるだろうが、これから知らない土地で暮らす事は年寄には耐えがたい事だ。騎士団の中でも何人も何人もそう決める者が出てきた。
「俺んちは兄弟が多くって金がかかるから……俺が仕事を失うわけにはいかないんです」
「そうだな……」
そして第10騎士団の隊長はこの国に残った。新王のオルフェウスが直々にやってきて、頭を下げた事もある。
「……あの頑張り屋さんの元王妃さんが作ってきた国だしな……きっとあの人の事だ、こんな国でもボロボロになって無くなったら悲しむだろうよ」
「そうっすね」
残った副隊長と街を眺める。上がすげ代わっても下は変わらない生活を繰り返している。
「なんとか上手い具合に生きて行かなきゃならんなあ」
「ホントっすね。なんか上手い事考えてくださいよ」
「いざとなりゃああのお優しい元王妃様に頭でもさげっかあ」
「お?国ごと助けてくださいってですかー?そりゃ剛毅だ!」
第10騎士団のやる事はいつもと変わりない。街の人々の平和を守る事だった。
終わり
293
お気に入りに追加
7,186
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(175件)
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】婚約者様、王女様を優先するならお好きにどうぞ
曽根原ツタ
恋愛
オーガスタの婚約者が王女のことを優先するようになったのは――彼女の近衛騎士になってからだった。
婚約者はオーガスタとの約束を、王女の護衛を口実に何度も破った。
美しい王女に付きっきりな彼への不信感が募っていく中、とある夜会で逢瀬を交わすふたりを目撃したことで、遂に婚約解消を決意する。
そして、その夜会でたまたま王子に会った瞬間、前世の記憶を思い出し……?
――病弱な王女を優先したいなら、好きにすればいいですよ。私も好きにしますので。
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
今世ではあなたと結婚なんてお断りです!
水川サキ
恋愛
私は夫に殺された。
正確には、夫とその愛人である私の親友に。
夫である王太子殿下に剣で身体を貫かれ、死んだと思ったら1年前に戻っていた。
もう二度とあんな目に遭いたくない。
今度はあなたと結婚なんて、絶対にしませんから。
あなたの人生なんて知ったことではないけれど、
破滅するまで見守ってさしあげますわ!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】断罪された悪役令嬢は、全てを捨てる事にした
miniko
恋愛
悪役令嬢に生まれ変わったのだと気付いた時、私は既に王太子の婚約者になった後だった。
婚約回避は手遅れだったが、思いの外、彼と円満な関係を築く。
(ゲーム通りになるとは限らないのかも)
・・・とか思ってたら、学園入学後に状況は激変。
周囲に疎まれる様になり、まんまと卒業パーティーで断罪&婚約破棄のテンプレ展開。
馬鹿馬鹿しい。こんな国、こっちから捨ててやろう。
冤罪を晴らして、意気揚々と単身で出国しようとするのだが、ある人物に捕まって・・・。
強制力と言う名の運命に翻弄される私は、幸せになれるのか!?
※感想欄はネタバレあり/なし の振り分けをしていません。本編より先にお読みになる場合はご注意ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】真面目だけが取り柄の地味で従順な女はもうやめますね
祈璃
恋愛
「結婚相手としては、ああいうのがいいんだよ。真面目だけが取り柄の、地味で従順な女が」
婚約者のエイデンが自分の陰口を言っているのを偶然聞いてしまったサンドラ。
ショックを受けたサンドラが中庭で泣いていると、そこに公爵令嬢であるマチルダが偶然やってくる。
その後、マチルダの助けと従兄弟のユーリスの後押しを受けたサンドラは、新しい自分へと生まれ変わることを決意した。
「あなたの結婚相手に相応しくなくなってごめんなさいね。申し訳ないから、あなたの望み通り婚約は解消してあげるわ」
*****
全18話。
過剰なざまぁはありません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
政略結婚だからと諦めていましたが、離縁を決めさせていただきました
あおくん
恋愛
父が決めた結婚。
顔を会わせたこともない相手との結婚を言い渡された私は、反論することもせず政略結婚を受け入れた。
これから私の家となるディオダ侯爵で働く使用人たちとの関係も良好で、旦那様となる義両親ともいい関係を築けた私は今後上手くいくことを悟った。
だが婚姻後、初めての初夜で旦那様から言い渡されたのは「白い結婚」だった。
政略結婚だから最悪愛を求めることは考えてはいなかったけれど、旦那様がそのつもりなら私にも考えがあります。
どうか最後まで、その強気な態度を変えることがないことを、祈っておりますわ。
※いつものゆるふわ設定です。拙い文章がちりばめられています。
最後はハッピーエンドで終えます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】王子は聖女と結婚するらしい。私が聖女であることは一生知らないままで
雪野原よる
恋愛
「聖女と結婚するんだ」──私の婚約者だった王子は、そう言って私を追い払った。でも、その「聖女」、私のことなのだけど。
※王国は滅びます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
楽しく拝読しました‼️出て来るキャラの無能っぷりにまはや笑うわらう😅小物臭プンプン(((・・;)楽しいお話をありがとうございます😉👍️🎶
ダルク公爵家が無能親父の代で没落してないのはおかしい。
十分な権力があり、調べれば分かることを思い込みで事実誤認する。
妄想の中で生きている娘と同類としか…奥方が優秀だったとか?
最後までお付き合いありがとうございました!
あのカエルさんはきっと文句三昧でかもしれないですけどね。流石に兄を殺しては色々外聞が悪いって事で生きてはいるけれど、何かあれば……。
新しい物も書き始めてみました。お好みに合えば嬉しいです!