私の色を、変えた人

わらびもち

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大事な日

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悪戯心で声をかけてみる。
「ねぇ、ハル君」
「おわぁぁぁぁ!?」
ふふ、予想外の反応だなぁ。

「はぁぁ、あおちゃん居たんだぁ。吃驚したよー」

「ごめんごめん、で話って何?」

ちょっとした茶番から、本題を聞く。すると君は真剣な顔になる。そして少しの間の後ゆっくりと口を開く。
「あのさ、最近あおちゃん心からの笑顔を見せてくれたり、言葉を言ってくれるでしょ?それで益々好きになっちゃたんだ。今までいろんな告白を聞いてきただろうけど、今回ばかりは本気だよ。
             君のことが好きです。大好きです。
        なので、僕と付き合ってくれませんか?」

嗚呼、やはりこの色は大好き。暖かい、美しい色。答えはYESとしか言えないだろう。

「私も、好きだよハル君。だから、ぜひこれからもよろしくね。」

「本当に?僕の好きと違う解釈してない?」

そんなこと言われたら、咄嗟に思いついた悪戯な言葉を言う。

「え?私と違う好きなの?私は~ハル君と手を繋いだり、ハグしたり、チューしたいって意味なんだけどなー?」

そしたらハル君、顔真っ赤にして

「え?いや、そう、あ、でも、僕は愛してる!」

と言う。ありがとう。これからもしっかり私のことをリードして、私の周りを貴方のような暖かな素敵な色で、染めてよね?ハル君!
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