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第2章
43.尻召喚
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どうやら辺りの蜘蛛は一掃したようだ。それにしても結局フレイムストライクでしか倒していなかったね。第八は成功しなかったようだ。
「第八は使えなかったかい?」
「はい……何度やっても成功しませんでした」
「そうか。能力的には問題ないはずなんだがねぇ」
「すみません」
「謝ることは無いさ。アタシにだって原因が分からないんだからね」
気にしているようでブツブツと第八の略式詠唱を繰り返し呟いている。
依頼は終わった事だし、ギルドに戻るとするかね。
ギルドで依頼完了の報告をしている間も、ずっと略式詠唱を呟いていた。
「お疲れ様。早かったわね、調査で終了かしら?」
「いや討伐完了だ。全部リアが倒した」
「え? アセリアちゃんが?」
「そうだ。評価は全部リアのもんだな」
そう言って二人でリアを見ると、まだ呟いていた。これは重症だねぇ。
「いよう姉ちゃん、またギルドの受付やらねーのか~?」
隣で受付をしていた酔っ払い冒険者が、リアの尻を触った。
「てめぇぶっ殺」
「キャーー! カール・ヴァス・ズィーン・コープ!」
リアの呼びかけに応じて悪魔が召喚された。ここで成功するか!?
真っ赤な体の悪魔は、二階の天井をぶち破り三階に頭がある。しかし悪魔の手は、見えないはずのリアの尻を触った冒険者へと正確に伸びていく。
「クッ! マスディスペル!」
悪魔の手が冒険者の頭を掴みかけた時、ディスペルで悪魔を消し去った。
「いけないねぇ、嫁に手を出されて、ついつい悪魔を召喚しちまったよ」
リアが魔法を暴発させたなんて知れたら、冒険者登録を抹消されかねない事案だねぇ。
ここはアタシが召喚したことにした方がいいだろう。
「おい、殺してやるから希望をお言い。焼き殺されたいか? 切り裂かれたいか?溶かされたいか? 毒で死にたいか? どれがいい?」
冒険者の首を引っ掴んで持ち上げた。このまま窒息死も良いねぇ。
「しゅ、しゅびばせんゆるひてくらはい」
「ああん? 聞こえないねぇ」
強めに首を絞めた。
「ぐ、ぐるじ」
「ルリ子ちゃん、そこまでにしておいて。ギルド内で喧嘩はご法度よ」
「喧嘩じゃねぇ処刑だ」
「もっとダメよ。アセリアちゃんも見ているし、ルリ子ちゃんがモンスターを召喚したことは目をつむるから」
このオネエはどこまで理解しているのか悩むねぇ。話しを合わせたのか本当にそう思っているのか分からないよ。
「しょうがねぇな、次に顔を見たら殺すから覚悟しな」
手を離すと尻から落ちて気を失った。
「修理の手配をしなきゃね」
「すまねぇな。金は払うよ」
バッグから金貨を五百枚ほど出した。
「ん? ……え!?」
オネエが慌てて金貨を両腕で隠した。
「あ、アセリアちゃん、二人で二階の部屋へ行ってて。ワタシもすぐに行くわ」
なんだい? やっぱりお咎めがあるのかねぇ。
二階の壊れていない部屋でリアとくつろいでいた。
「なんで召喚できたんだろうね」
「なぜでしょう。とっさに詠唱をしてしまったので」
「それより、いつ指示を出したんだい?」
「え? 指示ですか?」
「ああ、デーモンは尻を触った冒険者を掴もうとしていただろう? 指示をしなければ動かずにじっとしているだけなんだよ」
「指示は……していないと思います。召喚に成功して驚いていただけなので」
そういえば一番驚おどろいていたのはリアだったねぇ。指示の有無が召喚できた事と関係があるのなら、是非に解明しないといけないね。
「お待たせお二人さん」
オネエがさっきの金貨を袋に入れて部屋に入ってきた。
「それじゃ足りなかったかい?」
「すみません! 足りない分は私が出します!」
「いいえそうじゃないの。この金貨、もっと持ってるのかしら?」
ソファーに座って、さっき渡した金貨を一枚袋から出して、アタシ達に見せた。
「ああ、一億枚はあるねぇ」
「いち……それはどこで手に入れたのかしら」
「ああ? そんなもん普通に使ってたわ」
なんだ? 何が言いたいんだ? たかが金貨五百枚で何言って……ああ、ゲーム時代に使ってた金貨だったか。確かユグドラで武器を買ったときは普通に金貨一枚で通用したがな。
そういえば、こっちに来てから稼いだ金と、ゲーム時代の金はひとまとめに出来なかったから、袋を分けたんだったな。ゲーム時代の金が入ったの袋から出して渡したのか。
「これね、ラスコーン金貨っていうのよ」
「ラスコーン? なんだそりゃ」
「ラスコーン洞窟の壁画に描かれていた金貨よ」
「確か先史時代の壁画のラスコーンですか?」
「そうね、そのラスコーンよ」
「なんで原始時代の話しが出てくるんだ?」
「その時代に書かれた壁画に、この金貨の模様が書かれているの。古文書にもこの金貨について書かれていてね、マジックアイテムの素材として非常に有用だって」
アタシのバッグから一枚取り出してマジマジと見回した。
マジックアイテムか、しずかで効果を付与できるかもしれないねぇ。
「んで?」
「んで、とは?」
「だからそれがどうしたってんだよ」
「えっとね、まずはこの金貨は返すわ。ギルドじゃ、いいえ、ワタシ達じゃ扱いきれないの」
「ギルドの修理代だ、なら普通の金貨で払うさ」
「いえ、修理代は気にしないでちょうだい。アセリアちゃんも随分と魔法が上手くなったようだから、依頼をこなす事で返してくれればいいわ」
チッ、やっぱり気付いてやがったかこのオネエは。
「あなたに対して深くは聞かないわ。出来れば穏便に事を進めてくれると嬉しいわね」
「へいへい、ママのいう事は聞きますよっと」
「あらやだママなんて、甘えてもいいのよ?」
「へっ、冗談は顔だけにしな。一枚使っちまった奴がいるが、回収した方がいいのかい?」
「使っちゃったの? ラスコーン金貨」
「ああ、ユグドラが武器買う時に使ったはずさ。確かアグレスの街の武器屋だったかな」
「わかったわ、確認しておく」
「他に何かあるかい?」
「特にないわね。明日も依頼を受ける?」
「明日は来ないな。実戦の後は復習をしないとねぇ」
「あらそう、残念」
「じゃあな」
家に帰る道すがら、メアに揺られて考え事をしていた。
それにしてもなんでリアの魔法が成功したんだろうねぇ。
そしてそれよりも、さっきからメニュー画面に表示されてる文字が点滅してて鬱陶しい。
なになに? リミッターを解除しました? わざわざ赤文字で何を言っているのか分からないねぇ、リミッターって何の事だい。
「第八は使えなかったかい?」
「はい……何度やっても成功しませんでした」
「そうか。能力的には問題ないはずなんだがねぇ」
「すみません」
「謝ることは無いさ。アタシにだって原因が分からないんだからね」
気にしているようでブツブツと第八の略式詠唱を繰り返し呟いている。
依頼は終わった事だし、ギルドに戻るとするかね。
ギルドで依頼完了の報告をしている間も、ずっと略式詠唱を呟いていた。
「お疲れ様。早かったわね、調査で終了かしら?」
「いや討伐完了だ。全部リアが倒した」
「え? アセリアちゃんが?」
「そうだ。評価は全部リアのもんだな」
そう言って二人でリアを見ると、まだ呟いていた。これは重症だねぇ。
「いよう姉ちゃん、またギルドの受付やらねーのか~?」
隣で受付をしていた酔っ払い冒険者が、リアの尻を触った。
「てめぇぶっ殺」
「キャーー! カール・ヴァス・ズィーン・コープ!」
リアの呼びかけに応じて悪魔が召喚された。ここで成功するか!?
真っ赤な体の悪魔は、二階の天井をぶち破り三階に頭がある。しかし悪魔の手は、見えないはずのリアの尻を触った冒険者へと正確に伸びていく。
「クッ! マスディスペル!」
悪魔の手が冒険者の頭を掴みかけた時、ディスペルで悪魔を消し去った。
「いけないねぇ、嫁に手を出されて、ついつい悪魔を召喚しちまったよ」
リアが魔法を暴発させたなんて知れたら、冒険者登録を抹消されかねない事案だねぇ。
ここはアタシが召喚したことにした方がいいだろう。
「おい、殺してやるから希望をお言い。焼き殺されたいか? 切り裂かれたいか?溶かされたいか? 毒で死にたいか? どれがいい?」
冒険者の首を引っ掴んで持ち上げた。このまま窒息死も良いねぇ。
「しゅ、しゅびばせんゆるひてくらはい」
「ああん? 聞こえないねぇ」
強めに首を絞めた。
「ぐ、ぐるじ」
「ルリ子ちゃん、そこまでにしておいて。ギルド内で喧嘩はご法度よ」
「喧嘩じゃねぇ処刑だ」
「もっとダメよ。アセリアちゃんも見ているし、ルリ子ちゃんがモンスターを召喚したことは目をつむるから」
このオネエはどこまで理解しているのか悩むねぇ。話しを合わせたのか本当にそう思っているのか分からないよ。
「しょうがねぇな、次に顔を見たら殺すから覚悟しな」
手を離すと尻から落ちて気を失った。
「修理の手配をしなきゃね」
「すまねぇな。金は払うよ」
バッグから金貨を五百枚ほど出した。
「ん? ……え!?」
オネエが慌てて金貨を両腕で隠した。
「あ、アセリアちゃん、二人で二階の部屋へ行ってて。ワタシもすぐに行くわ」
なんだい? やっぱりお咎めがあるのかねぇ。
二階の壊れていない部屋でリアとくつろいでいた。
「なんで召喚できたんだろうね」
「なぜでしょう。とっさに詠唱をしてしまったので」
「それより、いつ指示を出したんだい?」
「え? 指示ですか?」
「ああ、デーモンは尻を触った冒険者を掴もうとしていただろう? 指示をしなければ動かずにじっとしているだけなんだよ」
「指示は……していないと思います。召喚に成功して驚いていただけなので」
そういえば一番驚おどろいていたのはリアだったねぇ。指示の有無が召喚できた事と関係があるのなら、是非に解明しないといけないね。
「お待たせお二人さん」
オネエがさっきの金貨を袋に入れて部屋に入ってきた。
「それじゃ足りなかったかい?」
「すみません! 足りない分は私が出します!」
「いいえそうじゃないの。この金貨、もっと持ってるのかしら?」
ソファーに座って、さっき渡した金貨を一枚袋から出して、アタシ達に見せた。
「ああ、一億枚はあるねぇ」
「いち……それはどこで手に入れたのかしら」
「ああ? そんなもん普通に使ってたわ」
なんだ? 何が言いたいんだ? たかが金貨五百枚で何言って……ああ、ゲーム時代に使ってた金貨だったか。確かユグドラで武器を買ったときは普通に金貨一枚で通用したがな。
そういえば、こっちに来てから稼いだ金と、ゲーム時代の金はひとまとめに出来なかったから、袋を分けたんだったな。ゲーム時代の金が入ったの袋から出して渡したのか。
「これね、ラスコーン金貨っていうのよ」
「ラスコーン? なんだそりゃ」
「ラスコーン洞窟の壁画に描かれていた金貨よ」
「確か先史時代の壁画のラスコーンですか?」
「そうね、そのラスコーンよ」
「なんで原始時代の話しが出てくるんだ?」
「その時代に書かれた壁画に、この金貨の模様が書かれているの。古文書にもこの金貨について書かれていてね、マジックアイテムの素材として非常に有用だって」
アタシのバッグから一枚取り出してマジマジと見回した。
マジックアイテムか、しずかで効果を付与できるかもしれないねぇ。
「んで?」
「んで、とは?」
「だからそれがどうしたってんだよ」
「えっとね、まずはこの金貨は返すわ。ギルドじゃ、いいえ、ワタシ達じゃ扱いきれないの」
「ギルドの修理代だ、なら普通の金貨で払うさ」
「いえ、修理代は気にしないでちょうだい。アセリアちゃんも随分と魔法が上手くなったようだから、依頼をこなす事で返してくれればいいわ」
チッ、やっぱり気付いてやがったかこのオネエは。
「あなたに対して深くは聞かないわ。出来れば穏便に事を進めてくれると嬉しいわね」
「へいへい、ママのいう事は聞きますよっと」
「あらやだママなんて、甘えてもいいのよ?」
「へっ、冗談は顔だけにしな。一枚使っちまった奴がいるが、回収した方がいいのかい?」
「使っちゃったの? ラスコーン金貨」
「ああ、ユグドラが武器買う時に使ったはずさ。確かアグレスの街の武器屋だったかな」
「わかったわ、確認しておく」
「他に何かあるかい?」
「特にないわね。明日も依頼を受ける?」
「明日は来ないな。実戦の後は復習をしないとねぇ」
「あらそう、残念」
「じゃあな」
家に帰る道すがら、メアに揺られて考え事をしていた。
それにしてもなんでリアの魔法が成功したんだろうねぇ。
そしてそれよりも、さっきからメニュー画面に表示されてる文字が点滅してて鬱陶しい。
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