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第7章 改変された世界
最終話 チートは遺伝する
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「お久しぶりですシュウト殿。私の妹がお世話になったようですね」
謁見の間に現れたのはスティーブ・T・マグワイヤ。
世界が改変される前からザナドゥ王国と友好を結んでいる国の国王だ。
ベルガ=バリー国の国王であり、その妹は城の近くにある大使館に詰めていた。
姫御殿と呼ばれる、各国の姫が大使として住んでいたアパートみたいな大使館で、月に数回は乱交パーティーが開かれていた。
その時に手を出した姫達も子をなしており、身動きが取れるようになった姫たちは赤子の顔見せに次々とザナドゥ王国を訪れていた。
もちろんスティーブの妹もだ。
「妊娠させるつもりはなかったが、出来たのならまあいい。それでどうするんだ? 妹は預かっていいのか?」
「もちろんですとも! なんなら私の娘もどうぞ! 今日は連れてきておりますから」
「まて、お前の娘はまだ幼いだろうが」
「幼いと言っても9歳になりましたが?」
「そんな幼い娘を嫁に出すつもりか? 流石に無理があるだろう」
「はて、シュウト殿は10歳の頃のシャロンさんに手を出されたと聞きましたが??」
10歳に手を出したのだから、9歳でも大丈夫だろう、と言いたいのだ。
しかしシャロンは幼いながらも女性らしさを持っており、偶然にも修斗の趣味に入ってしまっていただけだ。
だというのにスティーブは娘を置いて帰ってしまった。
「あいつめ、女なら何でもいいとでも思っているんじゃないか?」
「ご主人様、娘さんは14歳ほどでしょうか?」
娘を預かったメシューゼラが隣にいる少女を見ながら戸惑っている。
……身長は150センチメートルを超えており、胸元には膨らみが、腰はくびれ、尻、太ももとしっかりと女らしい肉付きになっていた。
「……9歳と言っていたはずだが」
ドレスの上からでもわかるプロポーションに、修斗は興味を持ってしまった!
そんなこんなで各国から要人が挨拶に現れ、次から次へと女を置いて行こうとする。
もちろんほとんどは突っぱねたのだが、まれに気に入った女が居たら城に残すようだ。
こんな感じで『修斗は子供好き』という間違ったウワサが流れ始めたため、修斗は丸くなったと誤解をされていたのだ。
その誤解により2つの国が交渉の結果滅んだのだが、9人の悪夢の騎士に言わせたら甘くなったらしい。
「昔のシュウトだったら問答無用で滅ぼしていたねぇ」
「昔のシュウト様でしたらあくびをしながら殺していました!」
「昔のシュウトさんなら国民全員を拷問していましたね」
との事だった。
甘くなって残虐性は低くなったが、やる事は変わっていないようだ。
「そんな事を言うと、今晩はお前達の子を俺が独り占めするぞ?」
「「「それはダメ!」」」
15年が経過し、修斗の子供たちはすくすくと育っていた。
「お父様! 見てくださいコレ、他の世界で手に入れた宝石です。キレイでしょう、私との婚約指輪に使ってもいいですよ?」
「エミリー、父親と結婚は出来ないんだぞ?」
「そんな物は人が作った下らない倫理観です。お父様ならばその様な下らない倫理観にとらわれることなく、本当に愛する者と結ばれようとするはずですわ!」
「待ちなさいエミリー! お父様を独り占めは許しませんよ! お父様、どこかの世界に居た魔王と称する者が持っていた杖です。多少は良いものなので、私専用の杖を作って欲しいのです」
「パパー、おねんねしたい」
「父上! 他国から陳情が来ておりますが……おいお前達またか! 今は仕事中だぞ!」
あれからも修斗の子供が沢山生まれ、15歳から0歳までの子供に囲まれる毎日だ。
子供だけで大きな街が作れそうな人数になってしまったが、大体3分の1ほどは別の世界へ遠征に行っている。
修斗の子供、特に重鎮達との子供の能力は異常で、産まれた時は普通だったが1年2年と歳を重ねるにつれ通常の10倍以上の能力となり、10歳を境に爆発的に能力が向上した。
その時点で各種ステータスは1万を超え、Sランク冒険者どころか魔王にすら勝てる力となった。
『これは負けていられない』と嫁たちも鍛錬を積み、一番能力が低い重鎮でも10万オーバーとなってしまった。
それだけの能力があるのだから、親子共に神界天技の人間界バージョン、人技夢想をほとんどの者が使える。
神界天技には程遠いが、人間界に置いて想像した事がある程度現実となる人技夢想は、新たな魔法として使われている。
と言ってもザナドゥ王国関係者しか使えないが。
「あーんもうお兄うるさい! いいもんいいもん! 今日は飛行魔道機でフェニックスと遊ぶもん!」
フェニックスと古代龍達も王国に戻り、いきなり増えた主の子守で大忙しだ。
「ふん! お前はまた一人で遊ぶつもりか。魔道列車の敷設はまだ終わていないんだぞ!」
「地下トンネル3個で終わりじゃん! 10日で終わるよ!」
「嘘つけ!」
「ほんとだもん!」
兄妹喧嘩は毎日どこかで起きているが、兄妹喧嘩の後には決まって修斗に甘えて来る。
ちなみに修斗や重鎮達の見た目は15年前から変わっていない。
なので知らない者が見たら兄弟に見えるだろう。
「お父様、今日の報告ですが……あら? あなた達、また喧嘩をしているの?」
「「喧嘩じゃない!」」
世界中に修斗の子供は散らばっている。
特に各国の姫に産ませた子も重鎮達の子ほどではないが能力が高く、子供のうちから国の要職に就いている。
その子供たちは一応は自国を優先させるのだが、ザナドゥ王国が絡むと順番が入れ替わってしまう事がよくある。
「おかしいな、いくつもの世界を管理するのは神の仕事だと思っていたが、なぜ俺がやっているんだ?」
「はぁ~い修斗、おっひさ」
何も無い所から突如として現れた女性……いや女神ルデリット。
イスに座る修斗の背中から抱き付き、頬をくっつける。
「お前か、久しぶりだな、15年ぶりか?」
「そそそ、あれから調子が良いみたいだね~。それでどうする? 私を好きにする?」
「ん? 女神は人間界では実態を持てないはず……いや、なぜ触れる!?」
頬が触れているのを思い出し、慌てて振り向く修斗。
「簡単に言うとね、分体の1つに受肉させたんだ~。能力は限定されるけど、一応人として出来る事は一通りできるよ~?」
「ほぅ? なら今晩はお前をイジメ抜いてやろう。それにしてもどうしたんだ? いきなり現れて受肉までして」
「ん? だって対等の相手が居るんだから、仲良くなった方がいいっしょ?」
「対等?」
「ステータスみてみて?」
言われて修斗はステータスを確認する。
修斗のステータスは兆、京を超えて垓になっており、能力ならば神に匹敵する。
しかし神は神界天技があり、位階によってランクが付けられている。
修斗は第4位階なので第3位階のルデリットには……む?
「第3位階になっているな」
「でしょ? これで私と対等だよ~。で、どうする? 嫁にする?」
少しだけ間を開けて、修斗はルデリットにキスをした。
「決まってる、お前は俺の嫁だ」
謁見の間に現れたのはスティーブ・T・マグワイヤ。
世界が改変される前からザナドゥ王国と友好を結んでいる国の国王だ。
ベルガ=バリー国の国王であり、その妹は城の近くにある大使館に詰めていた。
姫御殿と呼ばれる、各国の姫が大使として住んでいたアパートみたいな大使館で、月に数回は乱交パーティーが開かれていた。
その時に手を出した姫達も子をなしており、身動きが取れるようになった姫たちは赤子の顔見せに次々とザナドゥ王国を訪れていた。
もちろんスティーブの妹もだ。
「妊娠させるつもりはなかったが、出来たのならまあいい。それでどうするんだ? 妹は預かっていいのか?」
「もちろんですとも! なんなら私の娘もどうぞ! 今日は連れてきておりますから」
「まて、お前の娘はまだ幼いだろうが」
「幼いと言っても9歳になりましたが?」
「そんな幼い娘を嫁に出すつもりか? 流石に無理があるだろう」
「はて、シュウト殿は10歳の頃のシャロンさんに手を出されたと聞きましたが??」
10歳に手を出したのだから、9歳でも大丈夫だろう、と言いたいのだ。
しかしシャロンは幼いながらも女性らしさを持っており、偶然にも修斗の趣味に入ってしまっていただけだ。
だというのにスティーブは娘を置いて帰ってしまった。
「あいつめ、女なら何でもいいとでも思っているんじゃないか?」
「ご主人様、娘さんは14歳ほどでしょうか?」
娘を預かったメシューゼラが隣にいる少女を見ながら戸惑っている。
……身長は150センチメートルを超えており、胸元には膨らみが、腰はくびれ、尻、太ももとしっかりと女らしい肉付きになっていた。
「……9歳と言っていたはずだが」
ドレスの上からでもわかるプロポーションに、修斗は興味を持ってしまった!
そんなこんなで各国から要人が挨拶に現れ、次から次へと女を置いて行こうとする。
もちろんほとんどは突っぱねたのだが、まれに気に入った女が居たら城に残すようだ。
こんな感じで『修斗は子供好き』という間違ったウワサが流れ始めたため、修斗は丸くなったと誤解をされていたのだ。
その誤解により2つの国が交渉の結果滅んだのだが、9人の悪夢の騎士に言わせたら甘くなったらしい。
「昔のシュウトだったら問答無用で滅ぼしていたねぇ」
「昔のシュウト様でしたらあくびをしながら殺していました!」
「昔のシュウトさんなら国民全員を拷問していましたね」
との事だった。
甘くなって残虐性は低くなったが、やる事は変わっていないようだ。
「そんな事を言うと、今晩はお前達の子を俺が独り占めするぞ?」
「「「それはダメ!」」」
15年が経過し、修斗の子供たちはすくすくと育っていた。
「お父様! 見てくださいコレ、他の世界で手に入れた宝石です。キレイでしょう、私との婚約指輪に使ってもいいですよ?」
「エミリー、父親と結婚は出来ないんだぞ?」
「そんな物は人が作った下らない倫理観です。お父様ならばその様な下らない倫理観にとらわれることなく、本当に愛する者と結ばれようとするはずですわ!」
「待ちなさいエミリー! お父様を独り占めは許しませんよ! お父様、どこかの世界に居た魔王と称する者が持っていた杖です。多少は良いものなので、私専用の杖を作って欲しいのです」
「パパー、おねんねしたい」
「父上! 他国から陳情が来ておりますが……おいお前達またか! 今は仕事中だぞ!」
あれからも修斗の子供が沢山生まれ、15歳から0歳までの子供に囲まれる毎日だ。
子供だけで大きな街が作れそうな人数になってしまったが、大体3分の1ほどは別の世界へ遠征に行っている。
修斗の子供、特に重鎮達との子供の能力は異常で、産まれた時は普通だったが1年2年と歳を重ねるにつれ通常の10倍以上の能力となり、10歳を境に爆発的に能力が向上した。
その時点で各種ステータスは1万を超え、Sランク冒険者どころか魔王にすら勝てる力となった。
『これは負けていられない』と嫁たちも鍛錬を積み、一番能力が低い重鎮でも10万オーバーとなってしまった。
それだけの能力があるのだから、親子共に神界天技の人間界バージョン、人技夢想をほとんどの者が使える。
神界天技には程遠いが、人間界に置いて想像した事がある程度現実となる人技夢想は、新たな魔法として使われている。
と言ってもザナドゥ王国関係者しか使えないが。
「あーんもうお兄うるさい! いいもんいいもん! 今日は飛行魔道機でフェニックスと遊ぶもん!」
フェニックスと古代龍達も王国に戻り、いきなり増えた主の子守で大忙しだ。
「ふん! お前はまた一人で遊ぶつもりか。魔道列車の敷設はまだ終わていないんだぞ!」
「地下トンネル3個で終わりじゃん! 10日で終わるよ!」
「嘘つけ!」
「ほんとだもん!」
兄妹喧嘩は毎日どこかで起きているが、兄妹喧嘩の後には決まって修斗に甘えて来る。
ちなみに修斗や重鎮達の見た目は15年前から変わっていない。
なので知らない者が見たら兄弟に見えるだろう。
「お父様、今日の報告ですが……あら? あなた達、また喧嘩をしているの?」
「「喧嘩じゃない!」」
世界中に修斗の子供は散らばっている。
特に各国の姫に産ませた子も重鎮達の子ほどではないが能力が高く、子供のうちから国の要職に就いている。
その子供たちは一応は自国を優先させるのだが、ザナドゥ王国が絡むと順番が入れ替わってしまう事がよくある。
「おかしいな、いくつもの世界を管理するのは神の仕事だと思っていたが、なぜ俺がやっているんだ?」
「はぁ~い修斗、おっひさ」
何も無い所から突如として現れた女性……いや女神ルデリット。
イスに座る修斗の背中から抱き付き、頬をくっつける。
「お前か、久しぶりだな、15年ぶりか?」
「そそそ、あれから調子が良いみたいだね~。それでどうする? 私を好きにする?」
「ん? 女神は人間界では実態を持てないはず……いや、なぜ触れる!?」
頬が触れているのを思い出し、慌てて振り向く修斗。
「簡単に言うとね、分体の1つに受肉させたんだ~。能力は限定されるけど、一応人として出来る事は一通りできるよ~?」
「ほぅ? なら今晩はお前をイジメ抜いてやろう。それにしてもどうしたんだ? いきなり現れて受肉までして」
「ん? だって対等の相手が居るんだから、仲良くなった方がいいっしょ?」
「対等?」
「ステータスみてみて?」
言われて修斗はステータスを確認する。
修斗のステータスは兆、京を超えて垓になっており、能力ならば神に匹敵する。
しかし神は神界天技があり、位階によってランクが付けられている。
修斗は第4位階なので第3位階のルデリットには……む?
「第3位階になっているな」
「でしょ? これで私と対等だよ~。で、どうする? 嫁にする?」
少しだけ間を開けて、修斗はルデリットにキスをした。
「決まってる、お前は俺の嫁だ」
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