370 / 373
第7章 改変された世界
第367話 実は修斗、凄いんです
しおりを挟む
神界天技が第4位階に上がり、男神エクサの上をいった修斗。
エクサの攻撃は全て見えない何かに防がれて、修斗には届かなくなってしまった。
「ああ……いいな、これ。相手は全力を出しているのに、俺には全く通用しない感じ。しかも最初は優位に立っていたのに、気が付けば逆転しているって、最高じゃないか」
爽やかな笑顔でエクサの攻撃を無効化している修斗。
拳、蹴り、神界天技を使った攻撃、その全ては修斗に当たる直前で見えない何かに防がれてしまう。
しかも相手は焦りまくり、怒りに任せて暴れている。
その表情を見て、ようやく修斗は少し気が晴れたようだ。
「おい下っ端。お前の顔を見ていられるのもあと少しだと思うと、思わず同情したくなってくるな」
「な、何が下っ端か! 人間の分際で神にこんな事をして、許されると思っているのか!!」
「神? 人間よりも弱い神なんて必要か? いやいや、強い弱いはどうでもいい、俺に仇を成し、楽しみを奪うような神など、世界を管理する能力が欠如していると言わざるをえないな」
攻撃が通用せず、下等生物だと思っていた人間にここまで言われ、エクサは遂に攻撃の手が止める。
エクサも神なので、体へのダメージは全くない。
全く無いのだが、精神には随分と大きな傷を負ったようだ。
「なぜだ……なぜ人の身でこんな事が出来るんだ……こんな、こんな事があっていいはずがない……」
ぶつぶつと呟く様に、消えるような声で何かを言っているが、その声は修斗には届いていない。
しかし女神ルデリットには聞こえていたようだ。
「あのね男神エクサ、修斗はさ、本当はこの世界に転生して直ぐに死ぬ予定だったんだよ~。でも私のミスで他の世界に転生させちゃったから、この世界に呼ぶときに力を授けて、この世界で生き残れるようにしたんだ~。これで意味、わかるっしょ??」
女神ルデリットが事の経緯を説明したが、逆に意味がわからない。
しかし男神エクサは理解したようだ。
「英雄……転生……」
「そっ。前の生で世界を救う活躍をした人物を平和な世界に転生させ、無垢な魂のまま死なせることで、次の生でも英雄として活躍してもらう。本当は今の世界で死んで別の救って欲しい世界に転生してもらう予定たったんだ~。まぁ私が最初に失敗したのがいけないんだけどね? そして無垢な魂のまま死んだ人には、何らかの能力が与えられるの。英雄の時の能力に追加して力が与えられるって言う、修斗の世界ではチート? が追加されるんだけど、それを今の修斗に追加しただけなんだよ~」
「ま、まて女神ルデリット。それは世界を救う前提の話だ、世界を救わない人間に能力を与えるのは条件が合っていない」
「え? 世界を救う前提だし、事実世界を救ってるよ?」
「どこがだ! この男は世界を混乱させただけではないか!」
「えっとね、一度別の世界に召喚された時にそっちの世界を救ったし、今いる世界では世界大戦を起こしたけど、後に起こる大戦に比べたら犠牲者は少ないし、バラバラで損得だけの関係だった国々をまとめたんだよ?」
「ふ、2つの世界を救ったと?」
コクコクと首を縦に振る女神ルデリット。
男神エクサは体を震わせているが、震える体のまま顔を修斗に向ける。
その顔は驚きというよりも、恐れているようにも見える。
「2つの世界を救い、更に前の生でも英雄として世界を救ったとなると……まさか次の転生は……!!」
「チッチッチ、その前にも3回救ってるんだよね、修斗ってば」
「バッ! バカな!! まさか転生に失敗し、別の世界に行ってしまったというのは!」
「そそそ、修斗の魂が強すぎて、私じゃ制御が難しかったんだ~テヘッ」
神達で勝手に話が進んでいくが、置いてけぼりにされている修斗はウンウンと頷いているが理解できていない。
ただ自分はやはり偉かったんだなと、それだけは理解していた。
だがそのまま勝手に話を進められても面白くないので、話を中断させた。
「お前らで勝手に盛り上がるのは良いが、俺を放置するんじゃない」
女神ルデリットの隣に立ち、呆然としている男神エクサを見下ろす。
エクサの表情は……完全に怯えていた。
「ねぇねぇ修斗、エクサをどうするの~? もう終わり? 続ける?」
「こいつが俺を見て怯えているのはわかるが、その理由がわからん。その説明次第だな」
「簡単に言うと、エクサが思ってる以上に修斗が凄かったから、かな~?」
「ほぅ、俺に手を出した事を後悔していると?」
「してるんじゃない? ねぇ?」
いきなり話を振られ、ビクリと体を震わせる男神エクサ。
女神ルデリットに向けて首を縦に振るが、修斗の方を見ようとはしない。
それにムカついたのか、修斗はエクサの足を蹴り地面に跪かせる。
「おい、本人の顔を見ないた~どういう了見だ」
だがエクサは怯えており、頑なに修斗の顔を見ようとしない。
それが更に怒りの種となり、拳を振り上げるのだがルデリットがそれを止めた。
「あ、修斗待って。それ以上やるとこの子死んじゃうから~」
「死ぬのか? 神が?」
「そうだよ~。神は自らの存在意義や必要性に疑問を持った時、自滅しちゃうんだよね~。人間に手も足も出ず、自分の行為に疑問を持っちゃったら、多分無理かな~」
「神殺しの称号も良いかもしれないな」
「神殺しの称号ってさ~、言ってしまえば悪魔になる、ってことだよ~?」
「悪魔か。俺に相応しい存在だと思わないか?」
「それだと、もう私には会えないよ?」
ふとルデリットの方を見る。
女神ルデリットには色々と世話になっているし、そもそも見た目も好みのため会えなくなるのは嫌なようだ。
だが抱きたいと思っても神だから抱けない、そう考えるとどうでもいいようにも感じている。
「悪魔になったら修斗を滅ぼさなきゃだけど……私嫌だよ~?」
「……お前と敵対する気はない。お前はいい女だし、手を出せなくても目の保養になる。出来れば抱いて俺の女にしたいくらいだ」
「ゴメン、それはムリ~」
「だろうな」
エクサの攻撃は全て見えない何かに防がれて、修斗には届かなくなってしまった。
「ああ……いいな、これ。相手は全力を出しているのに、俺には全く通用しない感じ。しかも最初は優位に立っていたのに、気が付けば逆転しているって、最高じゃないか」
爽やかな笑顔でエクサの攻撃を無効化している修斗。
拳、蹴り、神界天技を使った攻撃、その全ては修斗に当たる直前で見えない何かに防がれてしまう。
しかも相手は焦りまくり、怒りに任せて暴れている。
その表情を見て、ようやく修斗は少し気が晴れたようだ。
「おい下っ端。お前の顔を見ていられるのもあと少しだと思うと、思わず同情したくなってくるな」
「な、何が下っ端か! 人間の分際で神にこんな事をして、許されると思っているのか!!」
「神? 人間よりも弱い神なんて必要か? いやいや、強い弱いはどうでもいい、俺に仇を成し、楽しみを奪うような神など、世界を管理する能力が欠如していると言わざるをえないな」
攻撃が通用せず、下等生物だと思っていた人間にここまで言われ、エクサは遂に攻撃の手が止める。
エクサも神なので、体へのダメージは全くない。
全く無いのだが、精神には随分と大きな傷を負ったようだ。
「なぜだ……なぜ人の身でこんな事が出来るんだ……こんな、こんな事があっていいはずがない……」
ぶつぶつと呟く様に、消えるような声で何かを言っているが、その声は修斗には届いていない。
しかし女神ルデリットには聞こえていたようだ。
「あのね男神エクサ、修斗はさ、本当はこの世界に転生して直ぐに死ぬ予定だったんだよ~。でも私のミスで他の世界に転生させちゃったから、この世界に呼ぶときに力を授けて、この世界で生き残れるようにしたんだ~。これで意味、わかるっしょ??」
女神ルデリットが事の経緯を説明したが、逆に意味がわからない。
しかし男神エクサは理解したようだ。
「英雄……転生……」
「そっ。前の生で世界を救う活躍をした人物を平和な世界に転生させ、無垢な魂のまま死なせることで、次の生でも英雄として活躍してもらう。本当は今の世界で死んで別の救って欲しい世界に転生してもらう予定たったんだ~。まぁ私が最初に失敗したのがいけないんだけどね? そして無垢な魂のまま死んだ人には、何らかの能力が与えられるの。英雄の時の能力に追加して力が与えられるって言う、修斗の世界ではチート? が追加されるんだけど、それを今の修斗に追加しただけなんだよ~」
「ま、まて女神ルデリット。それは世界を救う前提の話だ、世界を救わない人間に能力を与えるのは条件が合っていない」
「え? 世界を救う前提だし、事実世界を救ってるよ?」
「どこがだ! この男は世界を混乱させただけではないか!」
「えっとね、一度別の世界に召喚された時にそっちの世界を救ったし、今いる世界では世界大戦を起こしたけど、後に起こる大戦に比べたら犠牲者は少ないし、バラバラで損得だけの関係だった国々をまとめたんだよ?」
「ふ、2つの世界を救ったと?」
コクコクと首を縦に振る女神ルデリット。
男神エクサは体を震わせているが、震える体のまま顔を修斗に向ける。
その顔は驚きというよりも、恐れているようにも見える。
「2つの世界を救い、更に前の生でも英雄として世界を救ったとなると……まさか次の転生は……!!」
「チッチッチ、その前にも3回救ってるんだよね、修斗ってば」
「バッ! バカな!! まさか転生に失敗し、別の世界に行ってしまったというのは!」
「そそそ、修斗の魂が強すぎて、私じゃ制御が難しかったんだ~テヘッ」
神達で勝手に話が進んでいくが、置いてけぼりにされている修斗はウンウンと頷いているが理解できていない。
ただ自分はやはり偉かったんだなと、それだけは理解していた。
だがそのまま勝手に話を進められても面白くないので、話を中断させた。
「お前らで勝手に盛り上がるのは良いが、俺を放置するんじゃない」
女神ルデリットの隣に立ち、呆然としている男神エクサを見下ろす。
エクサの表情は……完全に怯えていた。
「ねぇねぇ修斗、エクサをどうするの~? もう終わり? 続ける?」
「こいつが俺を見て怯えているのはわかるが、その理由がわからん。その説明次第だな」
「簡単に言うと、エクサが思ってる以上に修斗が凄かったから、かな~?」
「ほぅ、俺に手を出した事を後悔していると?」
「してるんじゃない? ねぇ?」
いきなり話を振られ、ビクリと体を震わせる男神エクサ。
女神ルデリットに向けて首を縦に振るが、修斗の方を見ようとはしない。
それにムカついたのか、修斗はエクサの足を蹴り地面に跪かせる。
「おい、本人の顔を見ないた~どういう了見だ」
だがエクサは怯えており、頑なに修斗の顔を見ようとしない。
それが更に怒りの種となり、拳を振り上げるのだがルデリットがそれを止めた。
「あ、修斗待って。それ以上やるとこの子死んじゃうから~」
「死ぬのか? 神が?」
「そうだよ~。神は自らの存在意義や必要性に疑問を持った時、自滅しちゃうんだよね~。人間に手も足も出ず、自分の行為に疑問を持っちゃったら、多分無理かな~」
「神殺しの称号も良いかもしれないな」
「神殺しの称号ってさ~、言ってしまえば悪魔になる、ってことだよ~?」
「悪魔か。俺に相応しい存在だと思わないか?」
「それだと、もう私には会えないよ?」
ふとルデリットの方を見る。
女神ルデリットには色々と世話になっているし、そもそも見た目も好みのため会えなくなるのは嫌なようだ。
だが抱きたいと思っても神だから抱けない、そう考えるとどうでもいいようにも感じている。
「悪魔になったら修斗を滅ぼさなきゃだけど……私嫌だよ~?」
「……お前と敵対する気はない。お前はいい女だし、手を出せなくても目の保養になる。出来れば抱いて俺の女にしたいくらいだ」
「ゴメン、それはムリ~」
「だろうな」
0
お気に入りに追加
1,170
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。
真心糸
ファンタジー
☆カクヨムにて、200万PV、ブクマ6500達成!☆
【あらすじ】
どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。
神様は言った。
「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」
現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。
神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。
それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。
あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。
そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。
そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。
ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。
この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。
さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ、なんてアドバイスまでしてくれた。
そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。
チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。
しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。
もちろん、攻略スキルを使って。
もちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらう。
下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。
これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる