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第7章 改変された世界
第362話 神の前に魔王退治
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ザナドゥ王国に他国の貴族が挨拶に現れ、技術や経済支援を行う。
別の国には強力な魔物討伐の為に戦力を貸し出す。
気が付けば大陸の中心はザナドゥ王国に戻ったが、やはり反発する国も少なくない。
しかしそれも大戦前ならば当たり前にあった事だ。
「そろそろ元通りといっていいかな? 街並みは以前と同じように活気を取り戻し、兵たちも帰ってきた。メイドが少々遅れているか」
「そうですね! ザナドゥ王国から離れていた国民は、一通り帰ってきたといっていいでしょう!」
珍しく昼食を重鎮達と取りながら、バーバラが修斗に返事をする。
出かけている重鎮も居るが、今は15人ほどが残っている。
「メイドもあと数日もあれば揃うと思います。一番遠かった者もこちらに向かっているのを確認しました」
「そういえばキャロライン、結婚して他の国に行ったメイドは戻ってこれたのか?」
「もちろんです。数名が結婚していましたが、ザナドゥ王国に行かないと離婚すると言ったら首を縦に振ったようです」
ザナドゥ王国のメイド達は能力が高く見た目も良い。
記憶が無くなっていても能力はある程度高いままだったので、引く手あまただったようだ。
貴族に召し抱えられた者もいたが、あっさりとやめて戻ってきたとか。
「そうか。メイド……ああ思い出した、メイドに何かが足りないと思っていた」
修斗のその言葉に、メイドを含めたこの場に居る全員が耳を傾ける。
「バニーメイドがいない」
「ぐはぁ!」
「ごほっごほっ!」
「しゅ、シュウト君??」
バニーメイドに反応したのはアイカ、るり子、麗子の3人だった。
バニーさんを知らないと他の者は『バニーメイドとは!?』と首をかしげている。
「修斗君はもっとメイドさんのバリエーションが欲しいのかしら?」
「拙者の推しは欲望に忠実でござるよ」
「じゃ、じゃあ衣装部にバニーメイドの案を伝えておくね」
「ああ、頼んだぞアイカ」
アイカから衣装部に図案を届けたのだが、衣装部は興味深そうに、好奇心で見に来た者は顔を真っ赤にしていた。
それからしばらくすると、バニーメイドの衣装で城内を歩くメイドの姿が見られるようになり、修斗はご満悦だったようだ。
そしてそろそろ神に罰を与えに行こうと考えていると、1つの報告が入ってきた。
「なに? 魔王が現れただと?」
「はっ! シュウト殿」
執務室にはカーリンが報告に現れ、魔王が現れた場所と被害状況が伝えられる。
「まて、エルノヴァが現れたとはどういう事だ?」
「シュウト殿、エルノヴァは大魔王です。今回現れたのは魔王、最初に異世界召喚された時に対峙していた相手です」
しっかりと説明をしたのだが、修斗は覚えていないのかパッとしない顔だ。
それからもカーリンは説明をしたのだが、兵士達の訓練相手と言われてやっと思い出したようだ。
「あれが魔王だったか……ザナドゥ王国が無かったんだから、魔王が野生に帰るのは当たり前だな」
「その野生の魔王ですが、今は勢力を伸ばし、ある国が完全に勢力下に入りました」
「ほぅ、どこだ?」
「東にある国、ベン・ハーです」
「ベン・ハーか。ん? そういえば勇者はどうした?」
「勇者なのですが……負けました」
勇者・拳闘士・魔法使い・プリーストの4人パーティーだが、どうやら酷い怪我をして戻って来たようだ。
しかも魔王と戦った結果ではなく、部下にやられたのだとか。
「ほぅ。それは勇者が弱くなったのか? 魔王軍が強くなったのか?」
「魔王軍が強くなったようです。というよりも、魔王と副官が異様に強くなっていたのだとか」
「理由は?」
「理由は……我々が訓練相手として連日連夜酷使したため、能力が向上した結果だと思われます」
「まて、ウチの熟練兵は10人も居れば魔王を倒せたはずだ。それよりも勇者が弱いのか?」
「はい。どうやら訓練し過ぎたようですね」
訓練し過ぎたのは双方に言えることで、兵士だけではなく魔王・副官も強くなったのだ。
そういえば最近は魔王では手ごたえの無くなった兵は、重鎮を相手に戦闘訓練をしていた。
流石に10人居ても手も足も出ない様だが。
「じゃあ魔王討伐はどうなっているんだ?」
「冒険者や近隣の軍隊で対応するようです。しかし見込みは薄いでしょう」
「なら恩を売っておくか?」
「それなのですが……ターニャが向かいたいと言っています」
「ターニャか……そういえば冒険者組は今何をやっている?」
「は、ターニャを含め、ヤクシ、ガッコウ、シャンディラの4人は依頼をこなしながら情報収集をしています」
「なら4人でやらせろ。4人いれば魔王軍を壊滅できるだろう」
「わかりました、伝えておきます。討伐後の魔王の処遇はどうされますか?」
「そうだな……女大魔王は居るし、サキュバスも居るし、他に面白そうな魔族はいるのか?」
「人型の魔族ですと、ヴァンパイアやサキュバスが有名ですが、ハーピーやミノタウロス、マーメイドなども居ます」
「じゃあ人間っぽいやつは連れてこい。他は実験にでも使え。いや……魔王が現れた時、勇者達への民衆の反応はどんなものだった?」
「勇者には特に何も。魔王が現れたから勇者を呼べ、くらいでしょうか」
「そうか、なら女魔族を一通りそろえ、他はしばらく動けない程度に痛めて捨てておけ」
「わかりました。そう伝えておきます」
女魔族を揃えるのはわかるが、完全に倒さないのだろうか。
別の国には強力な魔物討伐の為に戦力を貸し出す。
気が付けば大陸の中心はザナドゥ王国に戻ったが、やはり反発する国も少なくない。
しかしそれも大戦前ならば当たり前にあった事だ。
「そろそろ元通りといっていいかな? 街並みは以前と同じように活気を取り戻し、兵たちも帰ってきた。メイドが少々遅れているか」
「そうですね! ザナドゥ王国から離れていた国民は、一通り帰ってきたといっていいでしょう!」
珍しく昼食を重鎮達と取りながら、バーバラが修斗に返事をする。
出かけている重鎮も居るが、今は15人ほどが残っている。
「メイドもあと数日もあれば揃うと思います。一番遠かった者もこちらに向かっているのを確認しました」
「そういえばキャロライン、結婚して他の国に行ったメイドは戻ってこれたのか?」
「もちろんです。数名が結婚していましたが、ザナドゥ王国に行かないと離婚すると言ったら首を縦に振ったようです」
ザナドゥ王国のメイド達は能力が高く見た目も良い。
記憶が無くなっていても能力はある程度高いままだったので、引く手あまただったようだ。
貴族に召し抱えられた者もいたが、あっさりとやめて戻ってきたとか。
「そうか。メイド……ああ思い出した、メイドに何かが足りないと思っていた」
修斗のその言葉に、メイドを含めたこの場に居る全員が耳を傾ける。
「バニーメイドがいない」
「ぐはぁ!」
「ごほっごほっ!」
「しゅ、シュウト君??」
バニーメイドに反応したのはアイカ、るり子、麗子の3人だった。
バニーさんを知らないと他の者は『バニーメイドとは!?』と首をかしげている。
「修斗君はもっとメイドさんのバリエーションが欲しいのかしら?」
「拙者の推しは欲望に忠実でござるよ」
「じゃ、じゃあ衣装部にバニーメイドの案を伝えておくね」
「ああ、頼んだぞアイカ」
アイカから衣装部に図案を届けたのだが、衣装部は興味深そうに、好奇心で見に来た者は顔を真っ赤にしていた。
それからしばらくすると、バニーメイドの衣装で城内を歩くメイドの姿が見られるようになり、修斗はご満悦だったようだ。
そしてそろそろ神に罰を与えに行こうと考えていると、1つの報告が入ってきた。
「なに? 魔王が現れただと?」
「はっ! シュウト殿」
執務室にはカーリンが報告に現れ、魔王が現れた場所と被害状況が伝えられる。
「まて、エルノヴァが現れたとはどういう事だ?」
「シュウト殿、エルノヴァは大魔王です。今回現れたのは魔王、最初に異世界召喚された時に対峙していた相手です」
しっかりと説明をしたのだが、修斗は覚えていないのかパッとしない顔だ。
それからもカーリンは説明をしたのだが、兵士達の訓練相手と言われてやっと思い出したようだ。
「あれが魔王だったか……ザナドゥ王国が無かったんだから、魔王が野生に帰るのは当たり前だな」
「その野生の魔王ですが、今は勢力を伸ばし、ある国が完全に勢力下に入りました」
「ほぅ、どこだ?」
「東にある国、ベン・ハーです」
「ベン・ハーか。ん? そういえば勇者はどうした?」
「勇者なのですが……負けました」
勇者・拳闘士・魔法使い・プリーストの4人パーティーだが、どうやら酷い怪我をして戻って来たようだ。
しかも魔王と戦った結果ではなく、部下にやられたのだとか。
「ほぅ。それは勇者が弱くなったのか? 魔王軍が強くなったのか?」
「魔王軍が強くなったようです。というよりも、魔王と副官が異様に強くなっていたのだとか」
「理由は?」
「理由は……我々が訓練相手として連日連夜酷使したため、能力が向上した結果だと思われます」
「まて、ウチの熟練兵は10人も居れば魔王を倒せたはずだ。それよりも勇者が弱いのか?」
「はい。どうやら訓練し過ぎたようですね」
訓練し過ぎたのは双方に言えることで、兵士だけではなく魔王・副官も強くなったのだ。
そういえば最近は魔王では手ごたえの無くなった兵は、重鎮を相手に戦闘訓練をしていた。
流石に10人居ても手も足も出ない様だが。
「じゃあ魔王討伐はどうなっているんだ?」
「冒険者や近隣の軍隊で対応するようです。しかし見込みは薄いでしょう」
「なら恩を売っておくか?」
「それなのですが……ターニャが向かいたいと言っています」
「ターニャか……そういえば冒険者組は今何をやっている?」
「は、ターニャを含め、ヤクシ、ガッコウ、シャンディラの4人は依頼をこなしながら情報収集をしています」
「なら4人でやらせろ。4人いれば魔王軍を壊滅できるだろう」
「わかりました、伝えておきます。討伐後の魔王の処遇はどうされますか?」
「そうだな……女大魔王は居るし、サキュバスも居るし、他に面白そうな魔族はいるのか?」
「人型の魔族ですと、ヴァンパイアやサキュバスが有名ですが、ハーピーやミノタウロス、マーメイドなども居ます」
「じゃあ人間っぽいやつは連れてこい。他は実験にでも使え。いや……魔王が現れた時、勇者達への民衆の反応はどんなものだった?」
「勇者には特に何も。魔王が現れたから勇者を呼べ、くらいでしょうか」
「そうか、なら女魔族を一通りそろえ、他はしばらく動けない程度に痛めて捨てておけ」
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女魔族を揃えるのはわかるが、完全に倒さないのだろうか。
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