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第7章 改変された世界
第357話 帰還 最後の1人の捜索
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交渉人の顔がほころんだ。
ここまで成果らしい成果を得られなかった交渉人は、ようやく1つの成果にたどり着いた。
しかし『魔法』というおとぎの世界の力を、成果として認めてもらえるのだろうか。
「素晴らしい力ですね、より生活が豊かになりそうだ」
「そうでもないぞ?」
「そうですか? 魔法という力があれば、あなた方のような強い力を持てるのですよね?」
「アイカは死ぬような思いをして手に入れた力だし、俺の力はどうやってもマネ出来ない。よく言われる事だが、魔法よりも科学の方が便利だし強い」
「しかし……」
「それに根本的にだが、この世界には魔素が少なすぎる。俺は自前の魔力で補えるが、他の者はとても無理だ。さっきの火の玉すら作れないだろう」
交渉人の顔が引きつり始める。
やっと成果を出せるかと思ったら、根本的に不可能だと言われたのだ。
そして修斗は交渉人との会話に飽きて来た。
「そこをどけ。お前の相手も飽きた」
歩きだす修斗達。
車に乗ってどこかへ行こうとするのだが、逮捕はおろか成果ゼロでは終われない交渉人。
後を追いかけようとするのだが……アイカが睨みを利かせて来るなと忠告する。
ヘビに睨まれたカエルの様に身動きできなくなり、ただ修斗達が走り去るのを見ているだけだった。
「ねぇシュウト君、次はどこへ行くの?」
「復讐も終わったし、もうこの世界には俺の女は居ないようだからな……向こうに戻るか」
戻るのは良いとして、最終確認を始める修斗。
車の後部座席で、アイカと麗子の肩を抱いて足を組んでいる。
「るり子、麗子、俺とアイカは元の世界へと戻る。お前達も来る気はあるか?」
「私は付いて行きます!」
るり子は即答した。
「あの、僕は今日知り合ったばかりなので……別の世界ってどんな所なんでしょうか?」
「剣と魔法の世界さ。よくあるファンタジー小説のような場所だな」
「行きます!」
食い気味に返事が返ってきた。
かと思ったら何やら興奮しているようだ。
「ふぉおおお! 剣と魔法の世界!? 異世界転生モノ! いや異世界転移!? キター! 推しに誘われて異世界転移(゜∀゜)キタコレ!!」
随分と興奮しているようだが……どうやらソッチ側の人間だったようだ。
「ハッ! まさかチート能力がもらえたりするでござるか!?」
「チート能力は直ぐには無いな。しかし時間をかけたらチートになるだろう」
「ウヒョ~~! これを断るなどヲタなどおりますまい! 是非とも一緒に行くでござるよ!」
この娘、ノリノリである。
しかし両名とも合意が取れたので、早速異世界への移動を開始する。
青い球を4つ取り出し、人技夢想を使って元の世界へのルートを作り出す。
車の前方に黒い穴が現れると、るり子は急ブレーキを踏みそうになる。
「止まるな。あの中に入れ」
ブレーキから足を離し、アクセルを踏み直す。
黒い穴に入ると同時に穴は消え、そこは普通の道路になっていた。
「きゃぁ!」
「あわわわわ!?」
車は舗装されていない道に現れ、ガタガタと激しく揺れている。
麗子の胸が揺れるかと思ったが、激しく揺れる時は揺れるが、砂利道の細かな揺れではあまり揺れなかった。
車が止まる。
「え? え? まさかもう異世界に来ちゃったの?」
「おおー! ここが異世界でござるか! 僕は遂に異世界転移を果たしたのでござるな!」
少し混乱気味のるり子と爛々と目を輝かせる麗子。
修斗の命令で車は動き始めるが、初めての道のうえ悪路なのでかなり慎重に進んでいる。
「うわー懐かしい。ここってロールドルフ国に繋がる道よね?」
「そうだ。ザナドゥ王国が復活するまでは、ロールドルフ国が拠点となる」
車のままロールドルフ国の王都に入り、そのまま城へと突入する。
どうやら城には数名が残っていた様で、修斗達の帰還を歓迎していた。
「お帰りなさいませ! シュウト様!」
車から降りる修斗達を、バーバラ、カイリ、アモーリ、サンティ、メシューゼラ、フィルヤールが出迎える。
異世界から来たものや、この大陸の事に詳しくない者達だ。
大陸の事を調査させるには不向きなため、まずは国の事を勉強しているようだ。
「戻った。今城に残っているのはお前達だけか?」
「はい! 他の者達はあちこちに散らばっております! おやシュウト様、そこの2人は新入りですか!?」
「そうだ。こいつ等にはその内仕事を任せるだろうから、この世界の事を教えてやれ」
「かしこまりました!」
その晩は残っている女達と夜明けまで乱交しまくった。
るり子は5回、麗子は7回でへばったが、他の者は10回以上は平気になり、最後はバーバラとアイカだけになったが、夜が明けても続いた。
「お、推しの愛が激しくて腰が痛いでござる」
「しゅ、修斗君は愛人が沢山いるの?」
朝食を食べながら、るり子と麗子は少しボヤいていた。
「愛人は……何人いるんだ?」
数えたことがないため、バーバラの顔を見る。
バーバラも振られて困っているが、おおよその数だけ言う事にした様だ。
「以前のシュウト様でしたら、城に居るメイドを含めると1000名は居たでしょう! それ以外にも挙げればきりがありませんね!」
なにぶん各国の姫にはほとんど手を付けたし、ここには居ない聖キルリアン教会のメンバーや、学園の生徒達まで居る。
それこそ枚挙にいとまがないのだ。
「そ、そんなに!? 私、結婚できるのかしら……」
チラリと修斗を見るるり子。
今まで男がいなかったが、修斗を見つけてしまったため結婚願望が強くなったようだ。
「なんだ? お前は結婚したいのか?」
ブンブンと首を縦に振る。
そしてこの場に居る全員が思っている事だが、自分達の順番はいつになるのかと少し不安げだ。
バーバラとアイカを除いては。
「今のところシュウト様の妻はパメラさんと私、キャロラインですね! 次はレベッカ、フローレンス、キャロルの予定です!」
バーバラの説明を聞き、すでに順番待ちが出来ている事を知り気を落とす一同。
しかし修斗は知らない名前が出てきて驚いている。
「そのパメラ? という奴は俺の嫁だったのか?」
「はい! 第1王妃のパメラさんです! 私とキャロラインは第2王妃です!」
「そうか。しかし第1というなら、それなりの回数をヤッているはずだが反応が……ん? なんだ、この異様に強い反応は」
修斗が探索魔法を使うと、修斗が抱いた女の位置が点として頭の中に現れる。
今は真っ黒な中に小さな光が点在しているが、その中で異様に強い光を放つ点があった。
「これがそうなのか? だが以前調べた時はこんな反応は無かったぞ?」
ここまで成果らしい成果を得られなかった交渉人は、ようやく1つの成果にたどり着いた。
しかし『魔法』というおとぎの世界の力を、成果として認めてもらえるのだろうか。
「素晴らしい力ですね、より生活が豊かになりそうだ」
「そうでもないぞ?」
「そうですか? 魔法という力があれば、あなた方のような強い力を持てるのですよね?」
「アイカは死ぬような思いをして手に入れた力だし、俺の力はどうやってもマネ出来ない。よく言われる事だが、魔法よりも科学の方が便利だし強い」
「しかし……」
「それに根本的にだが、この世界には魔素が少なすぎる。俺は自前の魔力で補えるが、他の者はとても無理だ。さっきの火の玉すら作れないだろう」
交渉人の顔が引きつり始める。
やっと成果を出せるかと思ったら、根本的に不可能だと言われたのだ。
そして修斗は交渉人との会話に飽きて来た。
「そこをどけ。お前の相手も飽きた」
歩きだす修斗達。
車に乗ってどこかへ行こうとするのだが、逮捕はおろか成果ゼロでは終われない交渉人。
後を追いかけようとするのだが……アイカが睨みを利かせて来るなと忠告する。
ヘビに睨まれたカエルの様に身動きできなくなり、ただ修斗達が走り去るのを見ているだけだった。
「ねぇシュウト君、次はどこへ行くの?」
「復讐も終わったし、もうこの世界には俺の女は居ないようだからな……向こうに戻るか」
戻るのは良いとして、最終確認を始める修斗。
車の後部座席で、アイカと麗子の肩を抱いて足を組んでいる。
「るり子、麗子、俺とアイカは元の世界へと戻る。お前達も来る気はあるか?」
「私は付いて行きます!」
るり子は即答した。
「あの、僕は今日知り合ったばかりなので……別の世界ってどんな所なんでしょうか?」
「剣と魔法の世界さ。よくあるファンタジー小説のような場所だな」
「行きます!」
食い気味に返事が返ってきた。
かと思ったら何やら興奮しているようだ。
「ふぉおおお! 剣と魔法の世界!? 異世界転生モノ! いや異世界転移!? キター! 推しに誘われて異世界転移(゜∀゜)キタコレ!!」
随分と興奮しているようだが……どうやらソッチ側の人間だったようだ。
「ハッ! まさかチート能力がもらえたりするでござるか!?」
「チート能力は直ぐには無いな。しかし時間をかけたらチートになるだろう」
「ウヒョ~~! これを断るなどヲタなどおりますまい! 是非とも一緒に行くでござるよ!」
この娘、ノリノリである。
しかし両名とも合意が取れたので、早速異世界への移動を開始する。
青い球を4つ取り出し、人技夢想を使って元の世界へのルートを作り出す。
車の前方に黒い穴が現れると、るり子は急ブレーキを踏みそうになる。
「止まるな。あの中に入れ」
ブレーキから足を離し、アクセルを踏み直す。
黒い穴に入ると同時に穴は消え、そこは普通の道路になっていた。
「きゃぁ!」
「あわわわわ!?」
車は舗装されていない道に現れ、ガタガタと激しく揺れている。
麗子の胸が揺れるかと思ったが、激しく揺れる時は揺れるが、砂利道の細かな揺れではあまり揺れなかった。
車が止まる。
「え? え? まさかもう異世界に来ちゃったの?」
「おおー! ここが異世界でござるか! 僕は遂に異世界転移を果たしたのでござるな!」
少し混乱気味のるり子と爛々と目を輝かせる麗子。
修斗の命令で車は動き始めるが、初めての道のうえ悪路なのでかなり慎重に進んでいる。
「うわー懐かしい。ここってロールドルフ国に繋がる道よね?」
「そうだ。ザナドゥ王国が復活するまでは、ロールドルフ国が拠点となる」
車のままロールドルフ国の王都に入り、そのまま城へと突入する。
どうやら城には数名が残っていた様で、修斗達の帰還を歓迎していた。
「お帰りなさいませ! シュウト様!」
車から降りる修斗達を、バーバラ、カイリ、アモーリ、サンティ、メシューゼラ、フィルヤールが出迎える。
異世界から来たものや、この大陸の事に詳しくない者達だ。
大陸の事を調査させるには不向きなため、まずは国の事を勉強しているようだ。
「戻った。今城に残っているのはお前達だけか?」
「はい! 他の者達はあちこちに散らばっております! おやシュウト様、そこの2人は新入りですか!?」
「そうだ。こいつ等にはその内仕事を任せるだろうから、この世界の事を教えてやれ」
「かしこまりました!」
その晩は残っている女達と夜明けまで乱交しまくった。
るり子は5回、麗子は7回でへばったが、他の者は10回以上は平気になり、最後はバーバラとアイカだけになったが、夜が明けても続いた。
「お、推しの愛が激しくて腰が痛いでござる」
「しゅ、修斗君は愛人が沢山いるの?」
朝食を食べながら、るり子と麗子は少しボヤいていた。
「愛人は……何人いるんだ?」
数えたことがないため、バーバラの顔を見る。
バーバラも振られて困っているが、おおよその数だけ言う事にした様だ。
「以前のシュウト様でしたら、城に居るメイドを含めると1000名は居たでしょう! それ以外にも挙げればきりがありませんね!」
なにぶん各国の姫にはほとんど手を付けたし、ここには居ない聖キルリアン教会のメンバーや、学園の生徒達まで居る。
それこそ枚挙にいとまがないのだ。
「そ、そんなに!? 私、結婚できるのかしら……」
チラリと修斗を見るるり子。
今まで男がいなかったが、修斗を見つけてしまったため結婚願望が強くなったようだ。
「なんだ? お前は結婚したいのか?」
ブンブンと首を縦に振る。
そしてこの場に居る全員が思っている事だが、自分達の順番はいつになるのかと少し不安げだ。
バーバラとアイカを除いては。
「今のところシュウト様の妻はパメラさんと私、キャロラインですね! 次はレベッカ、フローレンス、キャロルの予定です!」
バーバラの説明を聞き、すでに順番待ちが出来ている事を知り気を落とす一同。
しかし修斗は知らない名前が出てきて驚いている。
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「はい! 第1王妃のパメラさんです! 私とキャロラインは第2王妃です!」
「そうか。しかし第1というなら、それなりの回数をヤッているはずだが反応が……ん? なんだ、この異様に強い反応は」
修斗が探索魔法を使うと、修斗が抱いた女の位置が点として頭の中に現れる。
今は真っ黒な中に小さな光が点在しているが、その中で異様に強い光を放つ点があった。
「これがそうなのか? だが以前調べた時はこんな反応は無かったぞ?」
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※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
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