ステータスを好きにイジって遊んでたら、嫁たちが国造りを始めました

内海

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第7章 改変された世界

第353話 転生2回越しの復讐

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「思ったほど遠くじゃないんだね。実家から通える距離だと思うけど」

「1人暮らしをしたかったんじゃないか?」

「親元から離れて自由気ままに暮らしたいのかな」

 車の後部座席でアイカと会話をしているが、修斗をイジメた女が通う大学は、車で1時間かからない距離だった。
 修斗は気が付いていなかったが、実家はかなり大きく裕福な家庭だった。
 なので近場で1人暮らしをさせても平気なのだろう。

 しばらくお喋りしていると大学に到着した。
 構内を歩いているとほとんどの学生が振り向き、修斗達を見ている。
 修斗はもちろんだが、どうやらアイカは有名人らしい。

「おい、あれ藤原あいかじゃないか?」
「だよな、剣道界に現れた無敵のヒロインだ」
「やっべ、俺チョット声かけて来る」
「おい待てよ、あの男と勝負するつもりか?」
「てかあいつ、SNSで話題になった男じゃね?」

 などと聞こえてくる。
 恐らくだが、アイカの能力は制限がかかっていた時でもこの世界では破格で、各ステータスは1000ほどあったはずだ。
 この世界の一流アスリートの能力は300前後……勝負にならない。

「お前有名人だったんだな」

「まぁね~。剣術も習ってるし、基本スペックは高いよ?」

「強くてカワイイんだから、俺は鼻が高いぞ」

「も、もうシュウト君ったら、時々凄く素直になるんだから」

 アイカの肩に腕を回し、俺の女アピールをするのだが、その仲を裂こうとする声が響いてきた。

「藤原あいか! どうしてお前がここに居るのよ!」

 後ろから声がしたので振り向くと、そこには気の強そうな女が立っていた。
 なんとその女こそが、修斗をイジメていた主犯格の女だった。

「お前……近衛このえかおるか」

「え? どうして私の事を知って……ゆ、有名人だもんね、私って」

「アイカ、この女を知っているのか?」

「え~っと……確かテニス部の助っ人で大会に出た時に居たような?」

「そうよ! 県のテニス大会で優勝候補だった私を、中学生のアナタにボッコボコにやられた近衛かおるよ!」

 アイカが中学生の時となると、すでに数年前の事になる。
 はて、その頃のアイカは異世界とは無縁で、ステータスも普通のはずだが。

「あの時はごめんなさい。剣術の試験に落ちて、むしゃくしゃしてて八つ当たりしたの。居合抜きの型で打ち返したら面白い程ポイントが入っちゃって」

 近衛かおるは相手が初心者だと思い、初心者が苦手とするバックハンドを多用させたのだが、それを見事に居合抜きで返された様だ。
 相手が悪かった、としか言いようがない。

「だから何なのよ居合抜きって! それにチヤホヤされて付け上がってるんじゃないわよ! 彼氏を見せびらかしにでも来たの!?」

「いや、俺の用事でここに来たんだ。丁度お前を探していた」

「え? 私? そ、そうよね、そんなちんちくりんよりも、大人の魅力あふれる私の方が良いわよね? でも、そこの女以外にはほぼ負けなしの私は安くないわよ?」

「何が安いか知らないが、俺の事を覚えていないか?」

 修斗に言われて顔をまじまじと見るが、照れるだけで思い出せないようだ。
 顔も何もかも違うので当たり前だが。

「ごめんなさい、あなたに会った事があったら、絶対に覚えてると思うんだけど」

「そうか? 伊瀬修斗という名前に覚えは無いか?」

「伊瀬……修斗……そう言えば、高校の時にそんな名前の男が居たような気がするわね」

「そうだ、その伊瀬修斗だ。お前にイジメられて不登校になり、引き籠ってしまった男だ」

「あー! 思い出した! コーチに怒られてむしゃくしゃして、そこらへんにいた生徒に痴漢されたってウソをついた時の子だわ! ひょっとしてあの男と知り合い?」

「俺がその伊瀬修斗本人だ」

「え?」

 沈黙が流れる。
 近衛かおるは名前と顔が一致しない事で、修斗はイジメられた理由を知った事で、他の者は修羅場が始まる期待感で静かになっていた。

「えっと、冗談よね? あなたとあの男は見た目も何もかも違うもの??」

「冗談じゃないさ。あの後は女子生徒から汚物扱いされ、友人からは距離を置かれ、先生には無実を訴えても俺が悪いんだと言われ、家族には全く信用されなくなった」

 近衛かおるが目をそらす。
 自分が知っている事とほとんど一致したからだ。
 教員の信頼度は部活などで成果を出している近衛が高いため、特に特徴のない修斗は信頼されなかったのだ。

「え、え~っと、そう? それは大変だったわね。昔の事だから思い出でしょ? 今は元気だからよかったわ――」

 言い終える前に近衛の体がくの字に折れ曲がる。
 修斗の拳が腹に入り、口からは胃液が流れ出て来た。

「アイカ、るり子女教師麗子地味子、スマホで写真を撮りまくれ。拡散させろ」

 そう言って近衛の服をビリビリと破り捨て、背中から羽交い絞めにすると局部があらわになった姿を写真に撮りまくった。
 それは3人だけではなく、その場にいた他の者達も写真を撮っており、一瞬で写真は世界中に発信された。

「思ったよりも胸が小さいな。こんなんじゃ男は喜ばないんじゃないか? ん? こっちはガバガバか? 好き者の男がいたもんだな」

 後ろから胸を触り、膣に指を入れる。
 近衛は修斗に首をきつめに絞められているため、両腕は首を押さえるのに必死だ。
 自分の痴態が公衆の面前にさらされているのに、それを防ぐ手立てがない。

「や、やめて! なんでこんな事するのよ! 手を、手を離しなさい!」

「なんで? 復讐に決まってるだろうが。そんな事もわからない程頭が悪いのか?」

「だからって、こんな事しなくていいじゃない!」

「こんな事程度じゃ復讐にもならないがな」

 悔しいからか恥ずかしいからか、近衛は顔を真っ赤にして泣いていた。
 少しは憂さ晴らしになったようだが、このままのうのうと生かしておくのは嫌だったらしく、近衛のステータスにスキルを書き加える。
『公衆便女』

 この日以降、本人の意思は無視されどこででも犯され、親ですらソレが当たり前だと思うようになる。
 泣き叫ぶ近衛を見て、逆に不思議な顔をするほどだ。
 淫乱になればいい? 誰彼かまわずクソを食わせ、小便を飲ませられるのが好きな性癖ならばいいだろう。
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