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第6章 ダンジョンから始まる世界交流
第294話 亜人達の役目
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「魔の森に道を通しても、向こうが魔物をどうにかできないと意味が無いか……当たり前に出来ると思っていたが、ザナドゥ王国を基準に考えてしまったようだ」
「うん……ウチなら問題ないです……でも他は……」
ザナドゥ王国が魔の森の道を通って海に出る事は問題ない。
しかし他国、アボハール共和国が魔の森を通るには、国を挙げての護衛が必要になる。
毎回そんな事をしていては金がかかり過ぎる。
「向こうも強くなりゃ良いんだが、そうそう簡単にはいかないしな」
魔の森に両国が力を示す様に道を作ったのは良いが、後の事が出来ないのではアボハール共和国の威信は落ちてしまうだろう。
修斗としては構わないが、アボハールの第2王女であるアモーリがハーレム入りした意味が薄くなる。
もちろん修斗の女としての意味は十分にあるが、アモーリが来た意味を考えると悩ましい。
「シュウト、1つ提案があるんだけどねぇ」
「なんだ、パメラ」
「前に獣人や亜人達の村をつくるって話をしたじゃないか、亜人も獣人も、普通の人間よりも身体能力が高いからね、アイツらを護衛に使ったらどうだい?」
「そういえば城にも獣人が何人かいたな。強かったか?」
「人型じゃ少し強い程度だけど、獣型になるとまぁまぁ強いねぇ。なにせ魔の森で生活しているくらいだからさ」
「そうか。ならハイエルフとエルフにも働いてもらおう。砦に交代で詰めるくらいなら出来そうか?」
ハイエルフのカーリン、エルフのルルナラを見る。
「ハイエルフは人数が少ないですが、ザナドゥ王国の物が流通し、多少なりとも余裕が出来た筈です。なので各村2名程度なら交代で出せると思います」
「エルフの村は問題ございません。むしろ最近は外に出たがる者が増えておりますから」
「よし。各村に伝令を出して砦に入れる人数を確認しろ。エルフ・ハイエルフはそのままで大丈夫だろうが、獣人たちは連携を取れるように訓練させる」
エルフ・ハイエルフは人と戦い方が近いため、冒険者や兵士ともすぐに連携が取れるだろう。
しかし獣人は戦い方が全然違うため、ある程度の訓練が必要となる。
とはいえパメラが言うのだから、それなりの能力はあるはずだ。
「ではシュウト様、騎士団が獣人の訓練を行いましょう」
「お、いいねぇそれ。シュウト様、アタシも獣人と訓練をしたいです」
ウィリアム騎士団長とレベッカ魔法兵長が獣人の訓練に立候補した。
確かにこの2人に任せれば、ザナドゥ王国の基本的な戦い方を覚える事が出来るだろう。
ちなみに現在は騎士団は第5騎士団まで、魔法兵団は第3兵団まである。
ハイエルフのカーリンが率いる弓兵は第4部隊まであり、歩兵はアイカが率いる歩兵大隊。
これらの指揮権は修斗にあるのだが、いない時は男装の麗人フローレンスが指揮をする。
「ならお前達に任せる。城にメイドとしている獣人も、この際だから訓練させておけ。亜人達も参加したければ参加させろ」
はっ! と揃って返事をし、早速ウィリアムとレベッカが話し合う。
朝食が終わり、それぞれの仕事を開始する。
修斗は執務室に入り、アイン・アール首長国の第3王女、フィルヤールが来るのを待つ。
どうやら城に戻っていたらしく、書類を読む前に到着したようだ。
「シュウト君、フィルヤールさんをお連れしたわ」
「入れ」
アイカが扉を開けて入るとその後ろにはフィルヤールがいた。
黒髪は長くポニーテールにしているが、毛先側の半分ほどがピンクに染められている。
濃い青色のビキニの様な格好で、頭には正面に宝石がはめられた金のサークレットを付けており、細かい金色の鎖が何本も垂れ下がっていた。
ポニーテールのあたりから紫色の薄いベールが胸のあたりまでかかっているが、少しゆったりとしたズボンもスケスケの紫色だ。
「初めまして! シュウト陛下! ウチはアイン・アール首長国の第3王女、フィルヤールです! お会いできて光栄です! いや、ほんっとに光栄です!」
……言葉遣いはそれなりだが、なぜか少しギャルっぽく感じてしまうのはなぜだろうか。
「うん……ウチなら問題ないです……でも他は……」
ザナドゥ王国が魔の森の道を通って海に出る事は問題ない。
しかし他国、アボハール共和国が魔の森を通るには、国を挙げての護衛が必要になる。
毎回そんな事をしていては金がかかり過ぎる。
「向こうも強くなりゃ良いんだが、そうそう簡単にはいかないしな」
魔の森に両国が力を示す様に道を作ったのは良いが、後の事が出来ないのではアボハール共和国の威信は落ちてしまうだろう。
修斗としては構わないが、アボハールの第2王女であるアモーリがハーレム入りした意味が薄くなる。
もちろん修斗の女としての意味は十分にあるが、アモーリが来た意味を考えると悩ましい。
「シュウト、1つ提案があるんだけどねぇ」
「なんだ、パメラ」
「前に獣人や亜人達の村をつくるって話をしたじゃないか、亜人も獣人も、普通の人間よりも身体能力が高いからね、アイツらを護衛に使ったらどうだい?」
「そういえば城にも獣人が何人かいたな。強かったか?」
「人型じゃ少し強い程度だけど、獣型になるとまぁまぁ強いねぇ。なにせ魔の森で生活しているくらいだからさ」
「そうか。ならハイエルフとエルフにも働いてもらおう。砦に交代で詰めるくらいなら出来そうか?」
ハイエルフのカーリン、エルフのルルナラを見る。
「ハイエルフは人数が少ないですが、ザナドゥ王国の物が流通し、多少なりとも余裕が出来た筈です。なので各村2名程度なら交代で出せると思います」
「エルフの村は問題ございません。むしろ最近は外に出たがる者が増えておりますから」
「よし。各村に伝令を出して砦に入れる人数を確認しろ。エルフ・ハイエルフはそのままで大丈夫だろうが、獣人たちは連携を取れるように訓練させる」
エルフ・ハイエルフは人と戦い方が近いため、冒険者や兵士ともすぐに連携が取れるだろう。
しかし獣人は戦い方が全然違うため、ある程度の訓練が必要となる。
とはいえパメラが言うのだから、それなりの能力はあるはずだ。
「ではシュウト様、騎士団が獣人の訓練を行いましょう」
「お、いいねぇそれ。シュウト様、アタシも獣人と訓練をしたいです」
ウィリアム騎士団長とレベッカ魔法兵長が獣人の訓練に立候補した。
確かにこの2人に任せれば、ザナドゥ王国の基本的な戦い方を覚える事が出来るだろう。
ちなみに現在は騎士団は第5騎士団まで、魔法兵団は第3兵団まである。
ハイエルフのカーリンが率いる弓兵は第4部隊まであり、歩兵はアイカが率いる歩兵大隊。
これらの指揮権は修斗にあるのだが、いない時は男装の麗人フローレンスが指揮をする。
「ならお前達に任せる。城にメイドとしている獣人も、この際だから訓練させておけ。亜人達も参加したければ参加させろ」
はっ! と揃って返事をし、早速ウィリアムとレベッカが話し合う。
朝食が終わり、それぞれの仕事を開始する。
修斗は執務室に入り、アイン・アール首長国の第3王女、フィルヤールが来るのを待つ。
どうやら城に戻っていたらしく、書類を読む前に到着したようだ。
「シュウト君、フィルヤールさんをお連れしたわ」
「入れ」
アイカが扉を開けて入るとその後ろにはフィルヤールがいた。
黒髪は長くポニーテールにしているが、毛先側の半分ほどがピンクに染められている。
濃い青色のビキニの様な格好で、頭には正面に宝石がはめられた金のサークレットを付けており、細かい金色の鎖が何本も垂れ下がっていた。
ポニーテールのあたりから紫色の薄いベールが胸のあたりまでかかっているが、少しゆったりとしたズボンもスケスケの紫色だ。
「初めまして! シュウト陛下! ウチはアイン・アール首長国の第3王女、フィルヤールです! お会いできて光栄です! いや、ほんっとに光栄です!」
……言葉遣いはそれなりだが、なぜか少しギャルっぽく感じてしまうのはなぜだろうか。
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