ステータスを好きにイジって遊んでたら、嫁たちが国造りを始めました

内海

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第5章 世界大戦

第188話 最初の国の次のイベント

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「ねぇシュウト君、私達が召喚された異世界では、シュウト君は世界の情報を仕入れた後、早い段階で魔族の本拠地に行ったよね?」

「ああ、そうだったな」

「でも今度は本拠地に攻めないの?」

 夜の行為が一通り終わり、修斗とアイカの周りには精根果てた女達が眠っている。
 その真ん中で、アイカは修斗に覆いかぶさるように抱き付いていた。

「前の世界では、戦力的にあれ以上に上げるのは難しかったからな。何年もいるつもりはなかったし、ある程度満足したから終わらせたんだ」

「私達が弱かった、って事?」

「それもあるが、向こうでは俺の手駒となるのはお前達だけだった。たった5人しかいないんじゃあ長期戦になればジリ貧だからな、さっさとブタ女を泣かせて帰りたかったんだ」

「そっか。ねぇねぇ、今の私は弱いまま?」

「俺の相手を20回以上しても元気な女が、どうして弱いと思うんだ?」

「頼りにしてる?」

「もちろんだ」

「そっか~えへへへ~」

 そう言って修斗の胸に頬ずりしている。
 剣技だけならばすでにウィリアム騎士団長に匹敵し、それでいて他国から恐れられていないため、ザナドゥ王国ではかなり貴重な人材と言える。
 
 同じ異世界から連れて来たヴァージニアやエルノヴァ、ラライラなどもそうだが、どちらかと言えば緩衝材的な役割が多い。

「ところでシュウト君? さっきからお尻にペチペチと当たってるんだけど……」

「当ててるんだよ」

 すでに復活している修斗のイチモツが、アイカの可愛い尻を叩いていた。

「その……お尻で、する?」

「両方だ」




 翌朝になるとアイカは出発し、次の国へと向かっていく。
 その次の日にはヴァージニアが戻り、やはりいい報告が出来なかったようだ。

「申し訳ありません……ご主人様」

「気にしなくていい。どうやらあいつらは手が早いようだからな」

 すでに他国から拒否されるのが当たり前になってしまい、ずっと敵対国が増えている。
 以前友好だった国が敵対する例もあり、どうにかしないとザナドゥ王国は孤立してしまいそうだ。

「とりあえず1つだけ手を打っておくか。ラライラを呼べ」



「はーい! ハニー来たよ!」

 少しするとサキュバスのラライラが執務室に入ってきた。
 相変わらずエロ水着を着ているが、城の風紀は大丈夫なのだろうか。

「お前、チャスパード国に行って捕まってこい」

「……ハニー? 命令なら捕まるけど、理由くらいは教えて欲しいな?」



「そういう訳で、お前は失敗してつかまり、性奴隷となるんだ」

「むぅ! そういう事なら仕方がないの。でも性奴隷になっても、一方的に相手を喜ばすだけになっちゃうよ?」

「それでも良いさ」

「分かった! じゃあ捕まって来るね!」

「ああ、しっかりな」

 捕まる事にしっかりも何もあるのだろうか……。
 だがラライラは喜々として部屋を出て行き、小さな翼を羽ばたかせて空を飛んで行った。
 チャスパード国……反ザナドゥ組織ベフラウィングがある国だ。



 一方その頃、とある国では内乱になりかねない事態が発生していた。

「お父様! お母様! お兄様! どうされたのですか!? なぜザナドゥ王国に反旗をひるがえすのですか!」

「ミュゼウス、なぜ分からないのだ? ザナドゥ王国は、シュウト国王は世界の毒なのだ」

「そうですよミュゼウス。あなただって知っているはずよ? あの国が今までにしてきたことを」

「知りません! 少なくとも自ら侵略はしておりません!」

「ミュゼウス、お父様とお母様の命令に従うんだ」

「お兄様! お兄様だって知っているでしょう!? シュウト様は我が国どころか、困っている国には手を差し伸べてくださっているのですよ!?」

 メナストーン国の王城で、少女が1人で他の家族と揉めている。
 数代先は無い国、そう言われていた国が、ザナドゥ王国のお陰で鉄鋼産業を復活させ、今では観光国にもなっている。
 ザナドゥ王国が1番最初に手を差し伸べた国だ。

「もういい、これは決定事項なのだ。お前の意見など聞いていない」

「そうそう、国王様の言う通りだよ? お姉さんもさ、我がままばかり言ってないで、ザナドゥ王国を潰しちゃおうよ」

 国王の背後から、10歳ほどの少年が現れる。
 少年は一見微笑んでいるように見えるが、どこか嫌らしさを感じる顔だ。

「あなたが! あなたが来てから3人がおかしくなってしまったんだわ! 一体何をしたの!?」

「なぁ~んにもしてないよ。おかしなことをいうお姉さんだなぁ」

「まぁ! マイルフィック様に対してなんて口の利き方! そんな風に育てた覚えはありませんよ!」

「お母様!? お母様しっかりしてください!」

「ええい五月蠅い! 衛兵! ミュゼウスを捕らえろ! 地下牢に閉じ込めてしまえ!」

 ミュゼウスは衛兵に取り囲まれるも、衛兵自体も戸惑っているようだ。
 なぜこんな事になっているのか、理解できているのは少年だけだろう。

「~~~!!! どきなさい!」

 これ以上は話にならないと、ミュゼウスは衛兵の包囲網をあっさりと抜け去っていく。
 そして宝物庫に入り、剣といくつかの装備を手にして城を出て行こうとする。

「止めろ! その愚か者を止めるんだ! 我が国の国宝を奪い去る盗人だ!」

 国王に盗賊呼ばわりされ、涙を流しながら城を抜け出すミュゼウス。

「シュウト様に……シュウト様にお伝えしないと」
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