162 / 373
第4章 学園支配
第161話 ゆるいダンジョン。ゆるダン! 全然ゆるくなかった
しおりを挟む
「それでミュゼウス、どうしてお前は鎧を着ているんだ?」
「え? だってシュウト様はダンジョンに入るんですよね? ご案内します!」
冒険者ギルドで受付をしている最中、ミュゼウスの姿が見えないと思ったら、金属の部分鎧をまとって戻ってきた。
部分と言っても本当に数か所で、籠手と脛当、胸周辺だけで、他は魔法のかかった布鎧だ。
「あの、ミュゼウス様? いくらシュウト君がいるとは言っても、1国の姫がダンジョンに潜るのはどうなんですか?」
「大丈夫ですよ。こう見えても私、結構強いんですから」
「だ、だけども、年端もいかない女性をダンジョンに連れ出すのは、気が引けるのですが……」
「お気になさらず。ほらほら、早速魔物が現れましたよ!」
ダンジョンに入って少し、一見洞窟のように見えるダンジョンだが、よく見ると壁は何かでコーティングされており、簡単に崩れる事は無いようだ。
恐らくはダンジョンに住む魔物たちが加工したのだろう。
それに通路は広く平らにならされており、光の魔法を使ったランタンがあちこちにかけられているため、思ったよりも明るい。
そして最初に現れた魔物は……人の腕ほどの大きさもある蜂だ。
しかし羽根は無く、ダンジョンの壁や床を歩いている。
「ウォーキング・ビーですね。狭いダンジョンに生息するハチで、羽根は無いので飛びませんが、とても素早い上に壁を歩くのと、アゴと針に注意が必要です」
「む、ムシィ!? ダンジョンって虫が出るのかしらぁ!?」
フランチェスカが悲鳴を上げる。
まるで少女の様な悲鳴に、逆に周囲の者が驚いている。
へぇ、あのフランチェスカが……思わぬ欠点があった物だ。
「あはは、大丈夫ですよ! ハチは頭と胴体は硬いですけど、尻はやらかいので簡単に倒せます、ホラ」
ミュゼウスはエンチャントソードを構えたまま一瞬で側面へ移動し、胴体と尻の付け根を切り落とす。
いきなり体が切断されたハチはのたうち回るが、切断面に剣を突き刺し、剣から炎が発せられると灰になってしまった。
「ね?」
ね? と可愛く首をかしげているが、修斗以外はどうやって倒したのか理解できていなかった。
「いつの間に移動したんだ……?」
「突然燃えたのだけれど……?」
「え? え? ミュゼウス様って強い……?」
ミュゼウスがあっという間に1匹を倒したため、ウォーキング・ビーも警戒して距離を取っている。
お陰で呆然とする4人が襲われなくて済んだようだ。
「なかなか良い感じだな。お前なら正面からでも楽勝じゃないか?」
「はい! この剣のお陰で……ほら!」
距離を取ってジリジリ後退するハチに一瞬で接近し、風切り音がしたかと思うと、今度は1匹がみじん切りにされてバラバラになった。
それに驚いたのか、ハチたちは一目散に逃げ始める。
「おっと、経験値が逃げるなよ」
通路に見えない壁を作り、ハチたちはその場から逃げられなくなってしまう。
観念したのか覚悟を決めたのか、アゴをカチカチ鳴らして威嚇している。
「よしお前ら、お前らだけで倒してみろ」
「あ、あのシュウト様……実はワーキング・ビーはCランク冒険者以上が推奨されていますので……皆さんではきついのではないかと……」
「……ん? このダンジョンは弱い奴ばかりじゃなかったのか?」
「それはきっと、キャロライン様とフローレンス様の主観だと思います。9人の悪夢の騎士の皆様にとっては、強いダンジョンなど存在しませんから」
「じゃあEランクのこいつ等だと……」
「はい、無理かな~と」
アゴに手を当てて考え事をしている。
何度かうなずいたかと思うと、前触れもなく命令をした。
「お前達4人で残りの3匹を倒せ。俺達は指示だけしてやる。ポリン、お前は前衛に回れ、いや、1.5列目で動け」
「ええ!? 私前衛なんて出来ないよ!」
「お前はローガスの邪魔にならない程度に攻撃に集中しろ。後ろの2人は防御と能力向上の魔法を使え」
問答無用で命令をされ、否応なく従うしかなくなる。
しかしポリンよりも、フランチェスカの方が前衛に向いているように思えるが……。
試練のつもりだろうか。
ローガスは剣を構え、ポリンはその後ろで小さな杖を構える。
更に後ろではフランチェスカとルミナが防御魔法を唱えていた。
幸いハチたちはまだ襲って来ないため、能力向上の魔法まで全て唱え終わった。
「それでは行くぞ。ポリン、俺の事はあまり気にせず攻撃をしてくれ」
「は、はい、やってみます!」
一番近くにいるハチに向けて剣を振るう。
戦っている脇で、修斗とミュゼウスは世間話を始めた。
「そういえばシュウト様、今度私、お姉さんになるんですよ」
「ほぉ? 随分と年の離れた兄弟が出来るのか?」
必死に戦うローガス達だが、振るった剣は簡単に避けられ、巨大なアゴがローガスに襲い掛かるのだが、そこにポリンの雷魔法が命中し、倒せないまでも怯ませることに成功する。
剣を切り返してハチに命中するも、その硬い殻を砕く事は出来なかった。
「シュウト様のお陰で、子供を増やす余裕が出来ました。本当にありがとうございます!」
「気にするな。メナストーンを助けようと思ったのは気まぐれだが、十分に報酬は貰っている」
後衛の2人も攻撃に参加し、1人はハチの動きを鈍くする魔法を使い、もう1人は他の2匹の攻撃を防ぐため、足止めの攻撃魔法を乱発する。
ローガスが何とか側面に回り込み、尻と胴体の付け根を攻撃しようとするが、柔らかい尻をグニャリとまげて、針をローガスにむける。
「そんな、まだまだご恩は返せていません」
「最初はそうだったがな、お前がイイ女になった事が、俺にとって1番の報酬だ」
飛び出す針はローガスに命中! しかし刺さる事は無く体を吹き飛ばすだけだ。
防御魔法が効いていたのだろう、しかも1度飛び出した針は直ぐには戻らないらしく、針を出したまま振り回している。
振り回すのだから、わざわざ側面に回る必要は無い。
正面からでも尻が見えた時、ポリンは尻目がけて空気の針を複数射出し、何本かが命中した。
「わ、私がですか!?」
「ああ。今晩は何回耐えられるかな?」
尻が切り裂かれ、動きが鈍くなった所をローガスが体重をかけて剣を突き刺す。
剣を中で一ひねりし、剣を通して魔法を発動させ尻が吹き飛ぶ。
ハチはしばらくもがいていたが、じきに動かなくなった。
2匹目3匹目も同じような戦法で戦えたようで、苦労はしたものの、何とか全て倒しきる事が出来た。
「今晩、ですか? えへへ、最後に抱いてもらった時は9回でしたから、今日は10回以上は――」
「ちょっとシュウト君!? 作戦を指示してくれるのではなかったのかしら!?!?」
戦い終わり、汗まみれ泥まみれの4人は少々怒り気味だった。
「え? だってシュウト様はダンジョンに入るんですよね? ご案内します!」
冒険者ギルドで受付をしている最中、ミュゼウスの姿が見えないと思ったら、金属の部分鎧をまとって戻ってきた。
部分と言っても本当に数か所で、籠手と脛当、胸周辺だけで、他は魔法のかかった布鎧だ。
「あの、ミュゼウス様? いくらシュウト君がいるとは言っても、1国の姫がダンジョンに潜るのはどうなんですか?」
「大丈夫ですよ。こう見えても私、結構強いんですから」
「だ、だけども、年端もいかない女性をダンジョンに連れ出すのは、気が引けるのですが……」
「お気になさらず。ほらほら、早速魔物が現れましたよ!」
ダンジョンに入って少し、一見洞窟のように見えるダンジョンだが、よく見ると壁は何かでコーティングされており、簡単に崩れる事は無いようだ。
恐らくはダンジョンに住む魔物たちが加工したのだろう。
それに通路は広く平らにならされており、光の魔法を使ったランタンがあちこちにかけられているため、思ったよりも明るい。
そして最初に現れた魔物は……人の腕ほどの大きさもある蜂だ。
しかし羽根は無く、ダンジョンの壁や床を歩いている。
「ウォーキング・ビーですね。狭いダンジョンに生息するハチで、羽根は無いので飛びませんが、とても素早い上に壁を歩くのと、アゴと針に注意が必要です」
「む、ムシィ!? ダンジョンって虫が出るのかしらぁ!?」
フランチェスカが悲鳴を上げる。
まるで少女の様な悲鳴に、逆に周囲の者が驚いている。
へぇ、あのフランチェスカが……思わぬ欠点があった物だ。
「あはは、大丈夫ですよ! ハチは頭と胴体は硬いですけど、尻はやらかいので簡単に倒せます、ホラ」
ミュゼウスはエンチャントソードを構えたまま一瞬で側面へ移動し、胴体と尻の付け根を切り落とす。
いきなり体が切断されたハチはのたうち回るが、切断面に剣を突き刺し、剣から炎が発せられると灰になってしまった。
「ね?」
ね? と可愛く首をかしげているが、修斗以外はどうやって倒したのか理解できていなかった。
「いつの間に移動したんだ……?」
「突然燃えたのだけれど……?」
「え? え? ミュゼウス様って強い……?」
ミュゼウスがあっという間に1匹を倒したため、ウォーキング・ビーも警戒して距離を取っている。
お陰で呆然とする4人が襲われなくて済んだようだ。
「なかなか良い感じだな。お前なら正面からでも楽勝じゃないか?」
「はい! この剣のお陰で……ほら!」
距離を取ってジリジリ後退するハチに一瞬で接近し、風切り音がしたかと思うと、今度は1匹がみじん切りにされてバラバラになった。
それに驚いたのか、ハチたちは一目散に逃げ始める。
「おっと、経験値が逃げるなよ」
通路に見えない壁を作り、ハチたちはその場から逃げられなくなってしまう。
観念したのか覚悟を決めたのか、アゴをカチカチ鳴らして威嚇している。
「よしお前ら、お前らだけで倒してみろ」
「あ、あのシュウト様……実はワーキング・ビーはCランク冒険者以上が推奨されていますので……皆さんではきついのではないかと……」
「……ん? このダンジョンは弱い奴ばかりじゃなかったのか?」
「それはきっと、キャロライン様とフローレンス様の主観だと思います。9人の悪夢の騎士の皆様にとっては、強いダンジョンなど存在しませんから」
「じゃあEランクのこいつ等だと……」
「はい、無理かな~と」
アゴに手を当てて考え事をしている。
何度かうなずいたかと思うと、前触れもなく命令をした。
「お前達4人で残りの3匹を倒せ。俺達は指示だけしてやる。ポリン、お前は前衛に回れ、いや、1.5列目で動け」
「ええ!? 私前衛なんて出来ないよ!」
「お前はローガスの邪魔にならない程度に攻撃に集中しろ。後ろの2人は防御と能力向上の魔法を使え」
問答無用で命令をされ、否応なく従うしかなくなる。
しかしポリンよりも、フランチェスカの方が前衛に向いているように思えるが……。
試練のつもりだろうか。
ローガスは剣を構え、ポリンはその後ろで小さな杖を構える。
更に後ろではフランチェスカとルミナが防御魔法を唱えていた。
幸いハチたちはまだ襲って来ないため、能力向上の魔法まで全て唱え終わった。
「それでは行くぞ。ポリン、俺の事はあまり気にせず攻撃をしてくれ」
「は、はい、やってみます!」
一番近くにいるハチに向けて剣を振るう。
戦っている脇で、修斗とミュゼウスは世間話を始めた。
「そういえばシュウト様、今度私、お姉さんになるんですよ」
「ほぉ? 随分と年の離れた兄弟が出来るのか?」
必死に戦うローガス達だが、振るった剣は簡単に避けられ、巨大なアゴがローガスに襲い掛かるのだが、そこにポリンの雷魔法が命中し、倒せないまでも怯ませることに成功する。
剣を切り返してハチに命中するも、その硬い殻を砕く事は出来なかった。
「シュウト様のお陰で、子供を増やす余裕が出来ました。本当にありがとうございます!」
「気にするな。メナストーンを助けようと思ったのは気まぐれだが、十分に報酬は貰っている」
後衛の2人も攻撃に参加し、1人はハチの動きを鈍くする魔法を使い、もう1人は他の2匹の攻撃を防ぐため、足止めの攻撃魔法を乱発する。
ローガスが何とか側面に回り込み、尻と胴体の付け根を攻撃しようとするが、柔らかい尻をグニャリとまげて、針をローガスにむける。
「そんな、まだまだご恩は返せていません」
「最初はそうだったがな、お前がイイ女になった事が、俺にとって1番の報酬だ」
飛び出す針はローガスに命中! しかし刺さる事は無く体を吹き飛ばすだけだ。
防御魔法が効いていたのだろう、しかも1度飛び出した針は直ぐには戻らないらしく、針を出したまま振り回している。
振り回すのだから、わざわざ側面に回る必要は無い。
正面からでも尻が見えた時、ポリンは尻目がけて空気の針を複数射出し、何本かが命中した。
「わ、私がですか!?」
「ああ。今晩は何回耐えられるかな?」
尻が切り裂かれ、動きが鈍くなった所をローガスが体重をかけて剣を突き刺す。
剣を中で一ひねりし、剣を通して魔法を発動させ尻が吹き飛ぶ。
ハチはしばらくもがいていたが、じきに動かなくなった。
2匹目3匹目も同じような戦法で戦えたようで、苦労はしたものの、何とか全て倒しきる事が出来た。
「今晩、ですか? えへへ、最後に抱いてもらった時は9回でしたから、今日は10回以上は――」
「ちょっとシュウト君!? 作戦を指示してくれるのではなかったのかしら!?!?」
戦い終わり、汗まみれ泥まみれの4人は少々怒り気味だった。
0
お気に入りに追加
1,165
あなたにおすすめの小説
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
成長チートと全能神
ハーフ
ファンタジー
居眠り運転の車から20人の命を救った主人公,神代弘樹は実は全能神と魂が一緒だった。人々の命を救った彼は全能神の弟の全智神に成長チートをもらって伯爵の3男として転生する。成長チートと努力と知識と加護で最速で進化し無双する。
戦い、商業、政治、全てで彼は無双する!!
____________________________
質問、誤字脱字など感想で教えてくださると嬉しいです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる