ステータスを好きにイジって遊んでたら、嫁たちが国造りを始めました

内海

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第4章 学園支配

第143話 戦争か7抗戦か それが問題だ

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「それにしても中途半端な態度をとる国は、どこもかしこも対応が遅いな」

「それは仕方あるまいて。我の居た世界でもそうであったじゃろ?」

 朝食を取りながら話をしているが、生徒会長フランチェスカとローガスの祖国・ダルアートン国の事のようだ。
 もちろんフランチェスカはこの場に居るのだが……ローガスの親であるベイカー子爵が謝罪に来た事は知っているし、ローガスがしでかした事も知っている。

「その、ごめんなさい? まさかローガスがそんな事をするとは思っていなかったものだから」

「気にするな。そのお陰であの国に圧を掛けやすくなったんだからな」

「無茶な事はしないでね? 私もそれとなくお父様に話をするから」

 フランチェスカは大公の娘なので、国王にも話しが通りやすいだろう。
 国王としても、フランチェスカが学園を卒業したら国の要職に就けるか、王子と結婚させるつもりの重要な人物だ。
 今のフランチェスカが祖国に残るかどうかは疑問だが。

「シュウト様、そろそろ他の国が動き出すかもしれません。我らとしては迅速に終わらせるつもりですが、7抗戦の応援に間に合わないかもしれません」

騎士団長ウィリアム、お前達が応援に来たいのは分かるが、こっちから攻め込むわけにはいかないんだ。だから……攻め込んで来たら一瞬で終わらせれば間に合うぞ」

「は! その様にいたします!」

 戦争と7抗戦のどっちが大切なのか分からない会話だが、現在怪しい動きを見せている国が4国あり、地理的な距離は離れていても、恐らくは連携を取って同時に攻めてくるはずだ。
 同盟とまではいかないが、勝率を上げるための約束をしているのだろう。

「それでシュウト? 7抗戦出場選手の中にいい女はいたかい?」

「何人かいたな。大会中に落とすか終わってから落とすか悩んでいる」

「なんにんデスカ? ポストをよういしますノデ、なんにんかオシエテくれるとうれしいデス」

 パメラとキャロル内政・人事係が気にしているのは役職だ。
 修斗のお気に入りならば複数回行為をするため、能力が非常に高くなる。
 なので様々なポストに使えるのだ。

「最近はメイド達の訓練も進んでいますから、城の警備の数を減らして軍に回していますからね!」

「それが逆に問題なんですよ? 兵士より強いメイドだなんて……そんな国知りません」

 バーバラは喜んでいるが、キャロラインは少し呆れている。
 必然と言えば必然だが、修斗がメイドに手を出しまくったお陰で、メイドの能力が異様に高い。
 冒険者に例えるとAランクは間違いなくあるだろう。

 なので城内の巡回は全てメイドに切り替わっている。

「そういえばシュウト様、学園長が本性を現したそうですが、どうされますか? 取り込みますか?」

「いやいらん。ルルナラもそうだが、見てくれは良いのに何故かエルフはヘッポコで好き者だ。ハイエルフは凛としているのに、どうしてああも違うのか……2人も必要ない」

 魔法兵長レベッカが気にするのも無理はなく、他国の学園の長を取り込むとなると、直接ザナドゥ王国との繋がりが出来てしまう。魔法学園は国の管理下にあるため、それはマズイのだ。

「そういえばラグ、大衆浴場の方はどうだ?」

「そろそろ出来るッスよ。今は女湯と男湯に配管を分けて、色んな温度の浴槽を作ってるッス」

「水道の普及率はどの位だ?」

「70%はあるッス。でも下水の方は30%がいいとこッスよ」

「下水は1から作らないといけないからな。時間はかかるだろうが頼むぞ」

「了解ッス! あ、お兄さんお兄さん、浄水場の数を増やしたいんスけど、いいッスか?」

「ああ、それは都市開発長フローレンンスと相談しろ。フローレンス」

「は。僕としてはいくつかの場所に分散させて作ろうと思っています。場所の選定も済んでいますので、報告は後ほど」

 朝食中に色々な事が決まっていくが、修斗が学生である以上、朝食と夕食の時間しか全員が集まる時間がないため、このような形になっている。
 とは言え最終確認だけなので、トントン拍子に進んでいく。



 翌日。
 4つの国が軍事行動を起こした。
 隣接する国が1つ、間接的な国が3つだが、3つの国は隣接した国を通ってくるため、その戦力は単純に4倍になる。
 そしてその日は、7学園対抗戦の開催日だ。

「あいつら、何時間で終わるかな」

「なんじかん? ってなにシュウト君?」

「昔住んでいた国で使っていた時間の単位だ。俺の出番に間に合えばいいがな」

 会場入りした修斗達アカデミー学園の生徒達。
 この日に攻め込んできたのにはもちろん理由があるのだろう。

「さあお前達! 俺達のための大会が始まったぞ! 他の6学園の事なんて気にせずに、さっさと優勝して祝勝会をするぞ!」

「「おー!」」

 アカデミー学園の控室で修斗の号令で気勢を上げ、拳を空に突き上げる。
 今年のアカデミー学園の7学園対抗戦リーダーは修斗だ。
 生徒会長フランチェスカに、との声もあったが、フランチェスカ自身が修斗を推したためその意をくむ形となった。

 とは言え反対があったわけでもないので、思ったよりあっさりしたものだ。

 大会が始まり、順番に競技が行われる……のだが、修斗の姿が見えない。
 そう、競技が終わった女選手を順番にレイプしていたのだった。
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