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第4章 学園支配
第123話 シュウトの愛人は貴族様
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学園での生活は快適とは言わないまでも、悪くない生活だろう。
生徒会長フランチェスカに手を出して、修斗の性欲は少し治まりを見せていた。
あとはクラスメイトのポリンと数名に相手をさせたいのだが、事後にあからさまに態度を変えられてしまうと面倒なので、少し慎重になっているようだ。
学園は全寮制で、朝食や夕食は寮の食堂で取るのだが、男子と女子は別棟であり、寮に戻った後に女子に会うには寮を出る必要がある。
そんなある日、美しい女性たちが修斗を尋ねて来た。
2人の女性は恐らく貴族だろうか、キレイなドレスと細かな刺繍が施された日傘を持ち、男子寮へと入っていく。
それを高い場所にある部屋から見ている人物がいる。
「あれは……おかしい、聞いていた貴族とは違うのでは? あの佇まいはまるで……そう、まるで賢姫・剣姫ではありませんか」
2人の女性が男子寮に入ったのを確認し、カーテンを閉めると机に置いてあるベルを鳴らす。
ドアが開けられ、髪の長いメガネの男が入ってくる。
「お呼びでしょうか、学園長」
「今日訪問予定だった2人の女性と、あの少年の関係を調べて欲しい」
「子供は元気にしているか?」
修斗の部屋で、ソファーに座る修斗、そしてナターシャ王太子妃とキャシー第2王子妃。
実はマジーク魔法国連邦は、修斗が転生した国ロールドルフ王国の隣にあるのだ。
なので別の貴族の名を使い、お忍びで修斗に会いに来たようだ。
「はい。お陰様で上の子は3歳になりました。下の子たちもすくすくと育っております」
「能力的にはどうだ?」
「高いですね。通常の倍以上の速度で伸びていますし、言葉を覚えるのも、歩くのも早かったので、体の大きさは変わらなくても、同年代どころか、15歳の平均よりも能力が上かもしれません」
「下の子たちは……ああ、小さすぎてまだ分からないか」
ナターシャとキャシーは修斗が意図的に能力を高くした女達だ。
今では平均が8000を超えており、ザナドゥ王国の重鎮とは比べられないが、この世界にいた魔王よりも強くなっている。
その高い能力を持った者から生まれた子は、能力がどうなるのか、修斗は以前から気になっていたのだ。
手を出した女の数は数えきれないが、ここまで能力が高くなり、さらに子供を産んだ者は2人だけだ。
種は修斗ではなく普通の男……まぁ王子達だが、能力的には普通の男と変わらない。
それでも能力の伸びが早いという事は、間違いなくナターシャとキャシーの遺伝子のお陰だろう。
もしも修斗とお気に入りの女の間に子が産まれたら……。
「シュウト様、異世界に行かれていたそうですが、アタシ達もお話をききたいです」
対外的には旅行に行っていた事になっているが、親密な相手には事情を話してあるようだ。
もちろん連れて来た女達の事も。
修斗がいる限りは問題ないだろうが、大魔王エルノヴァの能力は破格であり、この世界にいた魔王とは格が違う。
警戒という意味でも伝えておいた方がよいだろう。
もっともこの世界にいた魔王達は、ザナドゥ王国で兵士の訓練相手となっているのだが。
「それにしてもキャシー、お前は30を過ぎているんだろう? 相変わらず美しいな。秘訣でもあるのか?」
「秘訣ですか? そんなの決まってますよ、シュウト様に可愛がって欲しいからです」
「私達にとって、シュウト様に愛されることが一番の秘訣ですしね」
「そうなのか? ではその美しさを確認してやろう」
「ちょっと待ちなさいシュウト君」
修斗が人の少ない場所を巡回していると、後ろから生徒会長フランチェスカに呼び止められた。
「どうしたんですか? 僕に何か御用でしょうか」
猫をかぶったまま対応をしたのだが、どうやらそれが不服の様で、少し怒った顔で修斗に詰め寄る。
「どうしたじゃないわよ! あ、あれ以来シュウトきゅん、相手をしてくれないじゃない!」
「きゅん?」
「しゅ、シュウト君よ! もう! まさか、私は遊びだったとでも言うのかしら!?」
「遊びじゃありませんよ。生徒会長の事は好きですし、迷惑をかけないよう声はかけずにいたのですが……僕の存在が大っぴらになっては困るでしょう?」
「そ、それは……そうだけど。そ、それに! この前シュウトきゅ……君に貴族の女性が会いに来たでしょう? 本命はそっちなんじゃないかって!」
ナターシャ王太子妃とキャシー第2王子妃の事だろう。
その事は学園内でもウワサになっており、クラスメイトのポリン達も気にしていた。
『あの美人は一体誰なのか!? シュウト愛人説!』などという学園新聞が出来ている。
ある程度は予想していたが、あれが賢姫・剣姫とバレていないことが幸いだ。
「安心してください、あれはただの遠い親戚です。普段は俺とは離れて暮らしているから、久しぶりに顔を見に来ただけですよ」
「本当かしら?」
「本当ですとも」
ジッと修斗の顔を見ているが、笑顔を崩さない修斗の本心が見えず、諦めたようにため息をつく。
「まぁいいわ、その言葉を信じるしかないものね。不安はあるけど、これで再来月の競技会に集中できそう」
「競技会?」
「ええ、年に1回、魔法を使った競技会が学園で催されるのよ。1、2、3年合同で、4つのチームに分かれて点数を競い合うの」
運動会の様な物だろうか。
魔法学園だから魔法を競い合うという事だろう。
各学年6クラスあるので、バランスを取るのが難しそうだ。
「じゃあ僕と生徒会長が同じ組になるかもしれないんですか?」
「恐らく無理ね。シュウトきゅんも私も学年でトップのクラスだから、同じ組になるとバランスが取れなくなるのよ」
「それは残念ですね。ですが手は抜きませんよ?」
「もちろんよ! そして今年も私のチームが勝つわ! 3連覇を目指しているもの」
フランチェスカ生徒会長、実はお祭りごとが好きで、1年の時はたまたまだったが、2年の時は間違いなくエースとして活躍していたのだ。
3年になり、今年も勝つことを目標の1つとしている。
「それは残念ですね、僕も負ける気はありませんので、今年は諦めてください」
こうして競技会へ向けて準備が始まるのだった。
生徒会長フランチェスカに手を出して、修斗の性欲は少し治まりを見せていた。
あとはクラスメイトのポリンと数名に相手をさせたいのだが、事後にあからさまに態度を変えられてしまうと面倒なので、少し慎重になっているようだ。
学園は全寮制で、朝食や夕食は寮の食堂で取るのだが、男子と女子は別棟であり、寮に戻った後に女子に会うには寮を出る必要がある。
そんなある日、美しい女性たちが修斗を尋ねて来た。
2人の女性は恐らく貴族だろうか、キレイなドレスと細かな刺繍が施された日傘を持ち、男子寮へと入っていく。
それを高い場所にある部屋から見ている人物がいる。
「あれは……おかしい、聞いていた貴族とは違うのでは? あの佇まいはまるで……そう、まるで賢姫・剣姫ではありませんか」
2人の女性が男子寮に入ったのを確認し、カーテンを閉めると机に置いてあるベルを鳴らす。
ドアが開けられ、髪の長いメガネの男が入ってくる。
「お呼びでしょうか、学園長」
「今日訪問予定だった2人の女性と、あの少年の関係を調べて欲しい」
「子供は元気にしているか?」
修斗の部屋で、ソファーに座る修斗、そしてナターシャ王太子妃とキャシー第2王子妃。
実はマジーク魔法国連邦は、修斗が転生した国ロールドルフ王国の隣にあるのだ。
なので別の貴族の名を使い、お忍びで修斗に会いに来たようだ。
「はい。お陰様で上の子は3歳になりました。下の子たちもすくすくと育っております」
「能力的にはどうだ?」
「高いですね。通常の倍以上の速度で伸びていますし、言葉を覚えるのも、歩くのも早かったので、体の大きさは変わらなくても、同年代どころか、15歳の平均よりも能力が上かもしれません」
「下の子たちは……ああ、小さすぎてまだ分からないか」
ナターシャとキャシーは修斗が意図的に能力を高くした女達だ。
今では平均が8000を超えており、ザナドゥ王国の重鎮とは比べられないが、この世界にいた魔王よりも強くなっている。
その高い能力を持った者から生まれた子は、能力がどうなるのか、修斗は以前から気になっていたのだ。
手を出した女の数は数えきれないが、ここまで能力が高くなり、さらに子供を産んだ者は2人だけだ。
種は修斗ではなく普通の男……まぁ王子達だが、能力的には普通の男と変わらない。
それでも能力の伸びが早いという事は、間違いなくナターシャとキャシーの遺伝子のお陰だろう。
もしも修斗とお気に入りの女の間に子が産まれたら……。
「シュウト様、異世界に行かれていたそうですが、アタシ達もお話をききたいです」
対外的には旅行に行っていた事になっているが、親密な相手には事情を話してあるようだ。
もちろん連れて来た女達の事も。
修斗がいる限りは問題ないだろうが、大魔王エルノヴァの能力は破格であり、この世界にいた魔王とは格が違う。
警戒という意味でも伝えておいた方がよいだろう。
もっともこの世界にいた魔王達は、ザナドゥ王国で兵士の訓練相手となっているのだが。
「それにしてもキャシー、お前は30を過ぎているんだろう? 相変わらず美しいな。秘訣でもあるのか?」
「秘訣ですか? そんなの決まってますよ、シュウト様に可愛がって欲しいからです」
「私達にとって、シュウト様に愛されることが一番の秘訣ですしね」
「そうなのか? ではその美しさを確認してやろう」
「ちょっと待ちなさいシュウト君」
修斗が人の少ない場所を巡回していると、後ろから生徒会長フランチェスカに呼び止められた。
「どうしたんですか? 僕に何か御用でしょうか」
猫をかぶったまま対応をしたのだが、どうやらそれが不服の様で、少し怒った顔で修斗に詰め寄る。
「どうしたじゃないわよ! あ、あれ以来シュウトきゅん、相手をしてくれないじゃない!」
「きゅん?」
「しゅ、シュウト君よ! もう! まさか、私は遊びだったとでも言うのかしら!?」
「遊びじゃありませんよ。生徒会長の事は好きですし、迷惑をかけないよう声はかけずにいたのですが……僕の存在が大っぴらになっては困るでしょう?」
「そ、それは……そうだけど。そ、それに! この前シュウトきゅ……君に貴族の女性が会いに来たでしょう? 本命はそっちなんじゃないかって!」
ナターシャ王太子妃とキャシー第2王子妃の事だろう。
その事は学園内でもウワサになっており、クラスメイトのポリン達も気にしていた。
『あの美人は一体誰なのか!? シュウト愛人説!』などという学園新聞が出来ている。
ある程度は予想していたが、あれが賢姫・剣姫とバレていないことが幸いだ。
「安心してください、あれはただの遠い親戚です。普段は俺とは離れて暮らしているから、久しぶりに顔を見に来ただけですよ」
「本当かしら?」
「本当ですとも」
ジッと修斗の顔を見ているが、笑顔を崩さない修斗の本心が見えず、諦めたようにため息をつく。
「まぁいいわ、その言葉を信じるしかないものね。不安はあるけど、これで再来月の競技会に集中できそう」
「競技会?」
「ええ、年に1回、魔法を使った競技会が学園で催されるのよ。1、2、3年合同で、4つのチームに分かれて点数を競い合うの」
運動会の様な物だろうか。
魔法学園だから魔法を競い合うという事だろう。
各学年6クラスあるので、バランスを取るのが難しそうだ。
「じゃあ僕と生徒会長が同じ組になるかもしれないんですか?」
「恐らく無理ね。シュウトきゅんも私も学年でトップのクラスだから、同じ組になるとバランスが取れなくなるのよ」
「それは残念ですね。ですが手は抜きませんよ?」
「もちろんよ! そして今年も私のチームが勝つわ! 3連覇を目指しているもの」
フランチェスカ生徒会長、実はお祭りごとが好きで、1年の時はたまたまだったが、2年の時は間違いなくエースとして活躍していたのだ。
3年になり、今年も勝つことを目標の1つとしている。
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