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第4章 学園支配
第116話 マジーク魔法国連邦
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「なんで俺だけが出来ないんだ!!!」
「シュウト、落ち着きなよ」
修斗が旅先の高級宿で怒り心頭だ。
一体何があったのか……事は数日前にさかのぼる。
軽い変装をしてあちこちの国を旅していた修斗とパメラは、普段接する事のない一般市民と接していた。
その時に子供でも使える簡単な魔法(いわゆる生活魔法)が使えなかったのだ。
いや、魔法自体は使えたのだが、どれもこれも規模が大きくなりすぎて、攻撃魔法にしかならなかった。
「おにいちゃんヘンなの~。こんなの子供でも使えるんだぜ~?」
「おにーたんおにーたん、こうするんだよ、こう」
「うわ~、お兄さん魔法のセンスないね」
などとからかわれ、意地になって練習をしたのだが……何度やっても火力制御が出来なかった。
ひょっとして魔法のLVが高すぎると制御が出来ないのかと思い、LVを10まで落としても変わらず、まさかと思いステータスの知力を下げてみたがダメだった。
最初は『こんな魔法を使う事が無いから構わない』と思っていたが、気が付けば町中で誰もが使っており、ゆっくりと劣等感が積もって行った。
そして気が付けば生活魔法の事ばかり考えており、夜にはこっそりと練習をしていたのだが……全く上達しなかった。
「なぜだ!? 魔法スキルは高ければ高い程、制御が上手く行くんじゃないのか!!!」
「それにしても意外だねぇ、シュウトが生活魔法を使えないなんて」
「パメラは使えるのか?」
「使えるよ、ホラ」
簡単に指先にライター程の火を出す。
それをマジマジと観察し、修斗はバルコニーに出て実践するも……頭ほどもある火球になってしまう。
「クソッ! もういい! パメラ、やるぞ!」
「なんだい? アタイはやけくそになってヤられるのかい?」
「嫌な事を忘れるにはお前を抱くに限る。一番気持ちいいからな」
「……そ、そうかい? ならしかたがないね」
そんな新婚旅行が終わり、ザナドゥ王国に戻ってくると、修斗はキャロラインとレベッカ魔法兵長を呼び出す。
「え? 生活魔法ですか? 簡単な詠唱と極わずかなMP消費で使える、あの生活魔法でしょうか?」
「そうだキャロライン、その生活魔法を使うコツを教えろ」
キャロラインとレベッカ魔法兵長は顔を見合わせるが、2人は必死に修斗の言葉の真意を探ろうとしている。
「せ、生活魔法という物は、人々の生活に根付き、才能の如何にかかわらず使用できるモノとして、え~、生活を豊かに――」
「そういう事ではなく、まあ実践してみせよう」
修斗が火付けの魔法を使って見せると、キャロラインもレベッカ魔法兵長も首をかしげた。
「シュウトさん? 魔力をもっと押さえて使われてみては?」
「これが俺の最小魔力、1だ」
「で、ではもっと小さな火を想像してはどうでしょうか」
「小さな火だね程度を想像している」
やっと修斗の言葉の意味を理解した2人だが、それが余計に頭を悩ませることになった。
そう、子供ですら使える生活魔法を、修斗が制御出来ないはずがない、しかし実際に出来ていない。
キャロラインはまだしも、レベッカ魔法兵長は魔法の専門家であり、研究自体も行っているのだが、修斗の例はあまりにも特殊過ぎて分からない様だ。
「申し訳ありませんシュウト様。こうなると私達ではお力になれそうにありません」
「お前達でも無理か……クソ、せめて理由が分かればあきらめもつくんだがな」
「レベッカでも分からないとなりますと、後はアカデミーに聞くしかありませんね」
「アカデミー? 魔法の学校か?」
「ええ、魔法を専門に教える学術団体です。そこならば理由が分かるかもしれませんね」
「しかしキャロライン様、あそこは……」
「なんだ? なにかあるのか?」
数日後、修斗はマジーク魔法国連邦に来ていた。
その中心にある最も大きな建物、その門の前に居るのだが、その姿はまるで生徒の様なブレザーを着ていた。
「あなたが編入生ですね? 学園長がお待ちです、こちらへどうぞ」
髪の長いメガネの男に案内され、大きな建物に入っていくのだが、修斗の顔は釈然としていない。
「おい、どうしても入学しないといけないのか?」
「学園の知識は学園の中で学ぶ。我が学園は、意識の高い若者を拒むことはありません」
そう、生活魔法の事をアカデミーに聞こうとしたのだが、知識を教えるのは生徒のみである、との返事が返ってきた。
言われてみればその通りなのだが、学者同士の知識交換などはしないのだろうか。
「魔法の知識など要らない。これ以上強くなっても仕方が無いんだ。だから生活魔法をだな――」
「なんと! 生活魔法すらまともに使えない者が、知識を要らないですと!? あなたはきっと根本的な所で勘違いをされているのでしょう。ぜひ我がアカデミーで学ぶべきです!」
修斗は魔法の勉強といっても、町で売っている魔法の書を読んだだけであり、根本的な間違いをしていると言われても否定が出来ない。
さらに生活魔法を使えないとバカにされたままでは引き下がれない。
(クソッ! 理由が分かったらコイツは殺す! 学園長も気に食わなければ殺す!)
そんな事を考えながら後を付いて行くと、学園長室に到着した。
長髪の男がノックして扉を開けると、中にはとても美しい女性が……いる訳でもなく、長く白いあご髭の爺さんがいた。
「学園長。この子が編入生のシュウト君です」
「おお~おお~そうかそうか、よく来たなぁ~、精々頑張っておくれや~、ん~ん~」
白い眉毛も長く、プルプルと震える手を何とか修斗に向けるのだが、疲れたのかすぐに机に置いた。
ボケては……いない様だ。
「それでは失礼します」
ロクな挨拶もせず、本当に顔を合わせただけで終わってしまった。
ここに来る意味はあったのだろうか。
「それではシュウト君。君は明日から1年生として勉強に励んでもらうよ」
そのまま担任らしい人物と交代し、簡単なアカデミーの説明を受けた。
「どうでしたか学園長。今日の彼は」
「そうだね、魔法の素質はバツグンにありそうだ。しかし真っ黒で歪みまくっていたし、自分の事しか考えていない危険人物だよ」
「それではやはり……」
「ああ、彼に魔法の神髄を教えてはならない。彼は世界の敵さ」
「シュウト、落ち着きなよ」
修斗が旅先の高級宿で怒り心頭だ。
一体何があったのか……事は数日前にさかのぼる。
軽い変装をしてあちこちの国を旅していた修斗とパメラは、普段接する事のない一般市民と接していた。
その時に子供でも使える簡単な魔法(いわゆる生活魔法)が使えなかったのだ。
いや、魔法自体は使えたのだが、どれもこれも規模が大きくなりすぎて、攻撃魔法にしかならなかった。
「おにいちゃんヘンなの~。こんなの子供でも使えるんだぜ~?」
「おにーたんおにーたん、こうするんだよ、こう」
「うわ~、お兄さん魔法のセンスないね」
などとからかわれ、意地になって練習をしたのだが……何度やっても火力制御が出来なかった。
ひょっとして魔法のLVが高すぎると制御が出来ないのかと思い、LVを10まで落としても変わらず、まさかと思いステータスの知力を下げてみたがダメだった。
最初は『こんな魔法を使う事が無いから構わない』と思っていたが、気が付けば町中で誰もが使っており、ゆっくりと劣等感が積もって行った。
そして気が付けば生活魔法の事ばかり考えており、夜にはこっそりと練習をしていたのだが……全く上達しなかった。
「なぜだ!? 魔法スキルは高ければ高い程、制御が上手く行くんじゃないのか!!!」
「それにしても意外だねぇ、シュウトが生活魔法を使えないなんて」
「パメラは使えるのか?」
「使えるよ、ホラ」
簡単に指先にライター程の火を出す。
それをマジマジと観察し、修斗はバルコニーに出て実践するも……頭ほどもある火球になってしまう。
「クソッ! もういい! パメラ、やるぞ!」
「なんだい? アタイはやけくそになってヤられるのかい?」
「嫌な事を忘れるにはお前を抱くに限る。一番気持ちいいからな」
「……そ、そうかい? ならしかたがないね」
そんな新婚旅行が終わり、ザナドゥ王国に戻ってくると、修斗はキャロラインとレベッカ魔法兵長を呼び出す。
「え? 生活魔法ですか? 簡単な詠唱と極わずかなMP消費で使える、あの生活魔法でしょうか?」
「そうだキャロライン、その生活魔法を使うコツを教えろ」
キャロラインとレベッカ魔法兵長は顔を見合わせるが、2人は必死に修斗の言葉の真意を探ろうとしている。
「せ、生活魔法という物は、人々の生活に根付き、才能の如何にかかわらず使用できるモノとして、え~、生活を豊かに――」
「そういう事ではなく、まあ実践してみせよう」
修斗が火付けの魔法を使って見せると、キャロラインもレベッカ魔法兵長も首をかしげた。
「シュウトさん? 魔力をもっと押さえて使われてみては?」
「これが俺の最小魔力、1だ」
「で、ではもっと小さな火を想像してはどうでしょうか」
「小さな火だね程度を想像している」
やっと修斗の言葉の意味を理解した2人だが、それが余計に頭を悩ませることになった。
そう、子供ですら使える生活魔法を、修斗が制御出来ないはずがない、しかし実際に出来ていない。
キャロラインはまだしも、レベッカ魔法兵長は魔法の専門家であり、研究自体も行っているのだが、修斗の例はあまりにも特殊過ぎて分からない様だ。
「申し訳ありませんシュウト様。こうなると私達ではお力になれそうにありません」
「お前達でも無理か……クソ、せめて理由が分かればあきらめもつくんだがな」
「レベッカでも分からないとなりますと、後はアカデミーに聞くしかありませんね」
「アカデミー? 魔法の学校か?」
「ええ、魔法を専門に教える学術団体です。そこならば理由が分かるかもしれませんね」
「しかしキャロライン様、あそこは……」
「なんだ? なにかあるのか?」
数日後、修斗はマジーク魔法国連邦に来ていた。
その中心にある最も大きな建物、その門の前に居るのだが、その姿はまるで生徒の様なブレザーを着ていた。
「あなたが編入生ですね? 学園長がお待ちです、こちらへどうぞ」
髪の長いメガネの男に案内され、大きな建物に入っていくのだが、修斗の顔は釈然としていない。
「おい、どうしても入学しないといけないのか?」
「学園の知識は学園の中で学ぶ。我が学園は、意識の高い若者を拒むことはありません」
そう、生活魔法の事をアカデミーに聞こうとしたのだが、知識を教えるのは生徒のみである、との返事が返ってきた。
言われてみればその通りなのだが、学者同士の知識交換などはしないのだろうか。
「魔法の知識など要らない。これ以上強くなっても仕方が無いんだ。だから生活魔法をだな――」
「なんと! 生活魔法すらまともに使えない者が、知識を要らないですと!? あなたはきっと根本的な所で勘違いをされているのでしょう。ぜひ我がアカデミーで学ぶべきです!」
修斗は魔法の勉強といっても、町で売っている魔法の書を読んだだけであり、根本的な間違いをしていると言われても否定が出来ない。
さらに生活魔法を使えないとバカにされたままでは引き下がれない。
(クソッ! 理由が分かったらコイツは殺す! 学園長も気に食わなければ殺す!)
そんな事を考えながら後を付いて行くと、学園長室に到着した。
長髪の男がノックして扉を開けると、中にはとても美しい女性が……いる訳でもなく、長く白いあご髭の爺さんがいた。
「学園長。この子が編入生のシュウト君です」
「おお~おお~そうかそうか、よく来たなぁ~、精々頑張っておくれや~、ん~ん~」
白い眉毛も長く、プルプルと震える手を何とか修斗に向けるのだが、疲れたのかすぐに机に置いた。
ボケては……いない様だ。
「それでは失礼します」
ロクな挨拶もせず、本当に顔を合わせただけで終わってしまった。
ここに来る意味はあったのだろうか。
「それではシュウト君。君は明日から1年生として勉強に励んでもらうよ」
そのまま担任らしい人物と交代し、簡単なアカデミーの説明を受けた。
「どうでしたか学園長。今日の彼は」
「そうだね、魔法の素質はバツグンにありそうだ。しかし真っ黒で歪みまくっていたし、自分の事しか考えていない危険人物だよ」
「それではやはり……」
「ああ、彼に魔法の神髄を教えてはならない。彼は世界の敵さ」
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