112 / 373
第3章 異世界召喚
第112話 飼い殺しの国
しおりを挟む
カイリと男勇者たちが出かけて数日、ラグズは魔道具を色々と作っていた。
電子レンジは無理だったが、オーブンが完成したため、焼き物がいつでも食べれるようになった。
冷風機や温風器も完成し、夏や冬はすごしやすいだろう。
「これがあれば俺達は随分と過ごしやすくなるな」
「そうッスね~。ただやっぱり……」
「ああ、属性付きの魔石は俺にしか作れない様だ」
魔石は通常の付与魔法とは違い、燃料として魔力を使う都合上、炎(熱)の属性を持たせたまま魔力を出力させることが非常に難しく、町の魔石屋では出来なかったのだ。
修斗達が自分たちで使う分にはいいが、汎用性が無い。
「こればっかりは魔法制御の上手な人を探すしか、手はないッスね~」
魔法技術自体は元の世界の方が高いので、可能な人物がいる事を祈るしかない。
そしてカイリ達が帰ってきたが、その表情はとても複雑だ。
「ただいま戻りましたシュウト様」
「どうだった? 交渉は上手く行ったのか?」
「はい、それなのですが……イルメリータント国は、準メンバーとして受け入れる事が決まりました」
「ほぅ、上々じゃないか。俺は突っぱねられると思っていたからな」
「入れた事は良いのですが、発言権は無い上に、運営資金の半分を負担するという条件でした」
「なんだそりゃ。金だけ払えって事か?」
「一応は情報の共有や戦力の融通など、最低限の権利は得られましたが、イルメリータント国にとってはあまりにも苦しい条件です」
「生かさず殺さずに近いな。イルメリータントは大国らしいから、滅んでもらっても困る、だが仲間に入れるのは不安。その中でギリギリの譲歩だったのかもしれないな」
「私がもう少し交渉出来れば……」
「無茶を言うな。今のお前以上の交渉なんて、俺やエルノヴァにしか出来ん」
「え? しかし勇者様は?」
「自分のステータスを確認して見ろ」
言われてカイリはステータスを開く。
名前:カイリ・ラスティア
年齢:21歳
HP:51329
MP:36151
力強さ:3722
知 力:5688
防御力:2702
素早さ:2600
魅 力:6476
状 態:
スキル:外交LV54
聖王女
限界解除
目を大きく見開き、口をパクパク動かしている。
ここしばらくは修斗としてばかりで、能力が上がる行動をとっていなかったため、どうして爆上がりしているのか理解できない様だ。
「男連中よりも、交渉はお前の方が上だな」
「しゅ、シュウト様? これは一体どういう事でしょうか……???」
「気にするな、お前は強くなった、それだけだ。とはいえ、勇者連中の方が強さは圧倒的に上だがな」
勇者の方が強いとはいえ、この世界の人間らしき者としては圧倒的であり、誰も手が出せないだろう。
本当は魔族に対抗できる能力にしたかったようだが、それはあまりに時間がかかり過ぎるため、この数値で妥協するしか無いだろう。
この日の晩は、最後のお楽しみとして6Pをしたかったようだが、残念ながら晩餐会が開催されてしまった。
とはいえ、終わったら終わったで6Pを決行したのだが。
「随分と短い付き合いだったが、それなりに楽しめた。もう会う事は無いだろうが、達者で暮らせよ」
朝を迎え、修斗達は元の世界に戻るため、中庭に集まっている。
「けっ! てめぇ~にはひっでぇ~目に合わされたぜぇ、あ~ん?」
「お前達と過ごした時間は、楽しかったよ」
「みんなも元気で暮らしてくれ! 我々はこの世界を護り抜いて見せる!」
「ふふふ、がんばってね。楽しかったよみんな」
「みんな元気で……さようなら」
「お主ら、魔族や人間モドキなどと気にする事は無いぞ? 好きにするのじゃ」
「ラグは本当に短い間だったッスけど、お互い元気でいましょうッス!」
「皆さん、本当にありがとうございました。勇者召喚という過酷な運命を背負わせたのに、助けて頂いた恩、決して忘れません」
大きな魔法陣が地面と中空に現れ、4人の女達は魔法陣に入る。
アイカ、ヴァージニア、ラグズ、エルノヴァは魔法陣が光ると、すでに姿が無くなっていた。
「カイリ、一つだけアドバイスをやる。完全な平和などあり得ない、お前が身をもって経験したことを、決して忘れない事だ」
「シュウト様……ありがとうございます。何とお礼を言っていいか……」
修斗は一歩前進し、カイリのあごを持ち唇にキスをする。
優しく、静かに。
カイリは一瞬驚くが、ゆっくりと目を閉じると、修斗の胸に手を当てる。
修斗は1度だけ強くカイリを抱きしめると手を離し、離れ際に人差し指でカイリの鼻の先に触れる。
「じゃあな。楽しかったぞ」
魔法陣の中に入り、元の世界に戻ろうとする……が、上空から何者かが急降下してくる。
ソレは修斗を目がけて急降下し、両手を大きく広げて首に狙いを付けた。
そして手を振り抜く。
「ハニ~! どこ行くのよ! 私を置いて行かないでよ!」
ソレは修斗の首に抱き付いて離れない。
「お前は……サキュバスのラライラ・ライラか! なんだ? ハニーというのは?」
「だって、アナタっていうと怒るんだもの。だから、ハニーって呼ぶの!」
「キャラが変わって無いか? お前」
「女はね、愛する人のためならいつでも変われるの!」
「ええい! いいから離せ! 転送が……あ」
カイリが口を押さえて笑っている姿を最後に、魔法陣は転送を開始した。
(まぁ、涙で別れるよりは、笑顔の方がいいだろう)
魔法陣が光を放ち、残り2人の転送を完了させた。
そこは城の野外訓練場で、すでに沢山の兵士たちが膝をついていた。
「お帰り……シュウト」
「シュウト様、お帰りなさいませ!」
「お帰りなさい、シュウトさん」
電子レンジは無理だったが、オーブンが完成したため、焼き物がいつでも食べれるようになった。
冷風機や温風器も完成し、夏や冬はすごしやすいだろう。
「これがあれば俺達は随分と過ごしやすくなるな」
「そうッスね~。ただやっぱり……」
「ああ、属性付きの魔石は俺にしか作れない様だ」
魔石は通常の付与魔法とは違い、燃料として魔力を使う都合上、炎(熱)の属性を持たせたまま魔力を出力させることが非常に難しく、町の魔石屋では出来なかったのだ。
修斗達が自分たちで使う分にはいいが、汎用性が無い。
「こればっかりは魔法制御の上手な人を探すしか、手はないッスね~」
魔法技術自体は元の世界の方が高いので、可能な人物がいる事を祈るしかない。
そしてカイリ達が帰ってきたが、その表情はとても複雑だ。
「ただいま戻りましたシュウト様」
「どうだった? 交渉は上手く行ったのか?」
「はい、それなのですが……イルメリータント国は、準メンバーとして受け入れる事が決まりました」
「ほぅ、上々じゃないか。俺は突っぱねられると思っていたからな」
「入れた事は良いのですが、発言権は無い上に、運営資金の半分を負担するという条件でした」
「なんだそりゃ。金だけ払えって事か?」
「一応は情報の共有や戦力の融通など、最低限の権利は得られましたが、イルメリータント国にとってはあまりにも苦しい条件です」
「生かさず殺さずに近いな。イルメリータントは大国らしいから、滅んでもらっても困る、だが仲間に入れるのは不安。その中でギリギリの譲歩だったのかもしれないな」
「私がもう少し交渉出来れば……」
「無茶を言うな。今のお前以上の交渉なんて、俺やエルノヴァにしか出来ん」
「え? しかし勇者様は?」
「自分のステータスを確認して見ろ」
言われてカイリはステータスを開く。
名前:カイリ・ラスティア
年齢:21歳
HP:51329
MP:36151
力強さ:3722
知 力:5688
防御力:2702
素早さ:2600
魅 力:6476
状 態:
スキル:外交LV54
聖王女
限界解除
目を大きく見開き、口をパクパク動かしている。
ここしばらくは修斗としてばかりで、能力が上がる行動をとっていなかったため、どうして爆上がりしているのか理解できない様だ。
「男連中よりも、交渉はお前の方が上だな」
「しゅ、シュウト様? これは一体どういう事でしょうか……???」
「気にするな、お前は強くなった、それだけだ。とはいえ、勇者連中の方が強さは圧倒的に上だがな」
勇者の方が強いとはいえ、この世界の人間らしき者としては圧倒的であり、誰も手が出せないだろう。
本当は魔族に対抗できる能力にしたかったようだが、それはあまりに時間がかかり過ぎるため、この数値で妥協するしか無いだろう。
この日の晩は、最後のお楽しみとして6Pをしたかったようだが、残念ながら晩餐会が開催されてしまった。
とはいえ、終わったら終わったで6Pを決行したのだが。
「随分と短い付き合いだったが、それなりに楽しめた。もう会う事は無いだろうが、達者で暮らせよ」
朝を迎え、修斗達は元の世界に戻るため、中庭に集まっている。
「けっ! てめぇ~にはひっでぇ~目に合わされたぜぇ、あ~ん?」
「お前達と過ごした時間は、楽しかったよ」
「みんなも元気で暮らしてくれ! 我々はこの世界を護り抜いて見せる!」
「ふふふ、がんばってね。楽しかったよみんな」
「みんな元気で……さようなら」
「お主ら、魔族や人間モドキなどと気にする事は無いぞ? 好きにするのじゃ」
「ラグは本当に短い間だったッスけど、お互い元気でいましょうッス!」
「皆さん、本当にありがとうございました。勇者召喚という過酷な運命を背負わせたのに、助けて頂いた恩、決して忘れません」
大きな魔法陣が地面と中空に現れ、4人の女達は魔法陣に入る。
アイカ、ヴァージニア、ラグズ、エルノヴァは魔法陣が光ると、すでに姿が無くなっていた。
「カイリ、一つだけアドバイスをやる。完全な平和などあり得ない、お前が身をもって経験したことを、決して忘れない事だ」
「シュウト様……ありがとうございます。何とお礼を言っていいか……」
修斗は一歩前進し、カイリのあごを持ち唇にキスをする。
優しく、静かに。
カイリは一瞬驚くが、ゆっくりと目を閉じると、修斗の胸に手を当てる。
修斗は1度だけ強くカイリを抱きしめると手を離し、離れ際に人差し指でカイリの鼻の先に触れる。
「じゃあな。楽しかったぞ」
魔法陣の中に入り、元の世界に戻ろうとする……が、上空から何者かが急降下してくる。
ソレは修斗を目がけて急降下し、両手を大きく広げて首に狙いを付けた。
そして手を振り抜く。
「ハニ~! どこ行くのよ! 私を置いて行かないでよ!」
ソレは修斗の首に抱き付いて離れない。
「お前は……サキュバスのラライラ・ライラか! なんだ? ハニーというのは?」
「だって、アナタっていうと怒るんだもの。だから、ハニーって呼ぶの!」
「キャラが変わって無いか? お前」
「女はね、愛する人のためならいつでも変われるの!」
「ええい! いいから離せ! 転送が……あ」
カイリが口を押さえて笑っている姿を最後に、魔法陣は転送を開始した。
(まぁ、涙で別れるよりは、笑顔の方がいいだろう)
魔法陣が光を放ち、残り2人の転送を完了させた。
そこは城の野外訓練場で、すでに沢山の兵士たちが膝をついていた。
「お帰り……シュウト」
「シュウト様、お帰りなさいませ!」
「お帰りなさい、シュウトさん」
10
お気に入りに追加
1,169
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる