111 / 373
第3章 異世界召喚
第111話 仲間外れのイルメリータント国
しおりを挟む
朝から晩までカイリを抱き続け、夜は夜で全員を相手にしていた修斗。
その間に各国から貢物やら何やらが贈られてきたが、全て他の勇者たちが対応していた。
そんな生活が10日ほど続いたある日、勇者召喚を行った国・イルメリータント国王が再び修斗を尋ねて来た。
「お願いです勇者様、我が国を連盟に参加させてください!」
なんの事か分からなかったが、どうやら人間らしき者同士で対魔族組織を作ったらしい。
相互の情報共有や戦力の貸し出し、その他にも様々な協力をするというものだ。
ではなぜイルメリータント国が参加できなかったのか。
それは修斗が7国を滅ぼす前に発した、放送時の言葉にあった。
『最後に来たイルメリータント国はギリギリ間に合ったので許そう』
その時に滅ぼされた国は、いずれもイルメリータントと繋がりが強く、さらに勇者召喚に大賛成していた国々だ。
その国を裏切って、イルメリータントは自国だけが生き残った。
そんな国を連盟に参加させたら、一体どんな裏切り行為をするか分かった物ではない、と言う事だろう。
修斗からしたらどうでもいい事であり、更にいうとカイリとの行為を中断させられたため、どちらかというと怒りの方が強かった。
応接室のソファーでふんぞり返って足を組み、あからさまに不機嫌さを表現している。
「知るか。俺の知らない所で出来た物に対して、どうして俺が口を出すと思ったんだ? お前は町の子供が仲良しグループを作ったら、一々俺に報告して参加させてくれと言うのか?」
「そ、そうではありません! ですが連盟に参加できなければ、我が国は1国で魔族に対処しなければなりません。そんな事になれば我が国は……!」
「だから知らないと言っている。帰れ!」
「そこを何とか!」
「あの、シュウト様、一つ案がございます」
カイリが1歩前に出て、修斗に提案をする。
「イルメリータント国は人間らしき者の中では大国です。特に経済はずば抜けており、他国の追随を許しません。連盟資金の半分を負担するという事で、話を通してはどうでしょうか」
現在残っている国は19ヶ国。
その中で孤立する事は破滅を意味している。
カイリの提案だから受けたい気持ちもあるが、修斗にとっては嫌いな国のために動くのが嫌だった。
「ならお前がやってみろカイリ。俺はもうこの世界に対して行動を起こす事は無い。おいお前ら、お前達も残るなら、少しは手伝ってやれ」
「なんでぇ、おりゃ~しっぽりしけこむつもりだったのによぅ。しゃ~ねぇ~なぁ、あ~ん?」
「ま、たまには力を貸しても良いだろう」
「ふはっははは! 聖騎士として、この世界に最初にする貢献だね!」
「シュウト様、ありがとうございます。必ず話をまとめてまいります」
早速準備を始め、カイリはイルメリータント国王を連れて屋敷を出て行った。
それを護衛するように男勇者達も出て行く。
カイリ達が話をまとめてくるまでに、修斗には確認しておくことがあった。
それはラグズが作る魔道具には、魔石が必要な事だ。
元の世界でも魔力を帯びた石はあるが、同じものなのかどうかだ。
「魔石は魔力を帯びた石ッスけど、単一結晶の石が一番効率がいいッスね。例えば宝石とか。そこらに転がっている石ころだと、混じり気が多すぎて魔力が上手く伝わらないんスよ」
「魔力の再充填は可能か?」
「出来るッス。魔法制御が上手い人なら出来るッスよ。専門の職業もあるッス」
そこらに放置されている貢物の中から宝石を取り出し、手に握って魔力を込めてみる。
コップに水を注ぐようなイメージで魔力を注ぐと、満タンになった時に宝石からほのかに光った。
「おお! 流石ッスねお兄さん! 最初から魔力を帯びてない宝石を魔石にするなんて、普通の人には出来ないッスよ!」
「……なぁラグ、魔石には魔力しか注げないのか?」
「どういう意味ッスか?」
「例えば、だ」
別の宝石を貢物の中から取り出し、少し違った方法で魔石を作り出す。
「この宝石には、炎の属性を付加させてみた。コレを蛇口に取り付けたら、水ではなくお湯が出たりしないか?」
魔道具の燃料は魔石だ。
その魔石に属性を付ける事により、ただの魔石とは違う使い方が出来ないか、という事だ。
「そ、その発想は無かったッスね。やってみないと分からないんで、早速やってみるッスよ!」
ラグズが蛇口一式を持ってきて、水の入った大きな桶に蛇口のパイプを差し込む。
ただの魔石なら蛇口を回しても水が出るだけだが、炎の魔石ならばどうなのか……。
「熱い! 蛇口が熱くて触れないッスよ!!!」
「あ~、こうなるのか」
残念ながら、蛇口そのものが熱を持ってしまい、使用に耐えられるモノではなかった。
「なかなか上手く行かないものだな」
「お兄さん、凄い事考えるッスね。こんな事、今まで誰も思いつかなかったッス」
何の事は無い、日本にあった瞬間湯沸かし器を参考にしただけだった。
魔道具という物は、日本にあった物を魔法で再現できる物だと考え、何とか便利に使えないかと思っている。
「残念ながら上手く行かなかったがな」
「でも、そうッスね……少しやり方を変えてみたらどうッスかね。たとえば……」
道具を取り出して、蛇口の先に付ける延長パイプを作り始める。
そこに炎の魔石を取り付け、水を出すと……蛇口は熱くならず、熱湯が出てきた。
「おおー! 上手く行ったッス! ふんふん、温度調節が出来るようにしたいッスね」
ラグズは楽しそうに蛇口の改造を始めた。
その後は怒涛の様に色々な魔道具が作られるようになる。
その間に各国から貢物やら何やらが贈られてきたが、全て他の勇者たちが対応していた。
そんな生活が10日ほど続いたある日、勇者召喚を行った国・イルメリータント国王が再び修斗を尋ねて来た。
「お願いです勇者様、我が国を連盟に参加させてください!」
なんの事か分からなかったが、どうやら人間らしき者同士で対魔族組織を作ったらしい。
相互の情報共有や戦力の貸し出し、その他にも様々な協力をするというものだ。
ではなぜイルメリータント国が参加できなかったのか。
それは修斗が7国を滅ぼす前に発した、放送時の言葉にあった。
『最後に来たイルメリータント国はギリギリ間に合ったので許そう』
その時に滅ぼされた国は、いずれもイルメリータントと繋がりが強く、さらに勇者召喚に大賛成していた国々だ。
その国を裏切って、イルメリータントは自国だけが生き残った。
そんな国を連盟に参加させたら、一体どんな裏切り行為をするか分かった物ではない、と言う事だろう。
修斗からしたらどうでもいい事であり、更にいうとカイリとの行為を中断させられたため、どちらかというと怒りの方が強かった。
応接室のソファーでふんぞり返って足を組み、あからさまに不機嫌さを表現している。
「知るか。俺の知らない所で出来た物に対して、どうして俺が口を出すと思ったんだ? お前は町の子供が仲良しグループを作ったら、一々俺に報告して参加させてくれと言うのか?」
「そ、そうではありません! ですが連盟に参加できなければ、我が国は1国で魔族に対処しなければなりません。そんな事になれば我が国は……!」
「だから知らないと言っている。帰れ!」
「そこを何とか!」
「あの、シュウト様、一つ案がございます」
カイリが1歩前に出て、修斗に提案をする。
「イルメリータント国は人間らしき者の中では大国です。特に経済はずば抜けており、他国の追随を許しません。連盟資金の半分を負担するという事で、話を通してはどうでしょうか」
現在残っている国は19ヶ国。
その中で孤立する事は破滅を意味している。
カイリの提案だから受けたい気持ちもあるが、修斗にとっては嫌いな国のために動くのが嫌だった。
「ならお前がやってみろカイリ。俺はもうこの世界に対して行動を起こす事は無い。おいお前ら、お前達も残るなら、少しは手伝ってやれ」
「なんでぇ、おりゃ~しっぽりしけこむつもりだったのによぅ。しゃ~ねぇ~なぁ、あ~ん?」
「ま、たまには力を貸しても良いだろう」
「ふはっははは! 聖騎士として、この世界に最初にする貢献だね!」
「シュウト様、ありがとうございます。必ず話をまとめてまいります」
早速準備を始め、カイリはイルメリータント国王を連れて屋敷を出て行った。
それを護衛するように男勇者達も出て行く。
カイリ達が話をまとめてくるまでに、修斗には確認しておくことがあった。
それはラグズが作る魔道具には、魔石が必要な事だ。
元の世界でも魔力を帯びた石はあるが、同じものなのかどうかだ。
「魔石は魔力を帯びた石ッスけど、単一結晶の石が一番効率がいいッスね。例えば宝石とか。そこらに転がっている石ころだと、混じり気が多すぎて魔力が上手く伝わらないんスよ」
「魔力の再充填は可能か?」
「出来るッス。魔法制御が上手い人なら出来るッスよ。専門の職業もあるッス」
そこらに放置されている貢物の中から宝石を取り出し、手に握って魔力を込めてみる。
コップに水を注ぐようなイメージで魔力を注ぐと、満タンになった時に宝石からほのかに光った。
「おお! 流石ッスねお兄さん! 最初から魔力を帯びてない宝石を魔石にするなんて、普通の人には出来ないッスよ!」
「……なぁラグ、魔石には魔力しか注げないのか?」
「どういう意味ッスか?」
「例えば、だ」
別の宝石を貢物の中から取り出し、少し違った方法で魔石を作り出す。
「この宝石には、炎の属性を付加させてみた。コレを蛇口に取り付けたら、水ではなくお湯が出たりしないか?」
魔道具の燃料は魔石だ。
その魔石に属性を付ける事により、ただの魔石とは違う使い方が出来ないか、という事だ。
「そ、その発想は無かったッスね。やってみないと分からないんで、早速やってみるッスよ!」
ラグズが蛇口一式を持ってきて、水の入った大きな桶に蛇口のパイプを差し込む。
ただの魔石なら蛇口を回しても水が出るだけだが、炎の魔石ならばどうなのか……。
「熱い! 蛇口が熱くて触れないッスよ!!!」
「あ~、こうなるのか」
残念ながら、蛇口そのものが熱を持ってしまい、使用に耐えられるモノではなかった。
「なかなか上手く行かないものだな」
「お兄さん、凄い事考えるッスね。こんな事、今まで誰も思いつかなかったッス」
何の事は無い、日本にあった瞬間湯沸かし器を参考にしただけだった。
魔道具という物は、日本にあった物を魔法で再現できる物だと考え、何とか便利に使えないかと思っている。
「残念ながら上手く行かなかったがな」
「でも、そうッスね……少しやり方を変えてみたらどうッスかね。たとえば……」
道具を取り出して、蛇口の先に付ける延長パイプを作り始める。
そこに炎の魔石を取り付け、水を出すと……蛇口は熱くならず、熱湯が出てきた。
「おおー! 上手く行ったッス! ふんふん、温度調節が出来るようにしたいッスね」
ラグズは楽しそうに蛇口の改造を始めた。
その後は怒涛の様に色々な魔道具が作られるようになる。
0
お気に入りに追加
1,169
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる